2009年5月16日土曜日

強かん行為

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『未来をひらく歴史』(日・中・韓=共同編集 第2版 高文研)より

日本軍による中国民衆への残虐行為

 5、日本軍の性暴力

  日中戦争中、日本軍は中国の女性に対して、どのような性暴力を加えたのでしょうか。被害女性たちは、身体を傷つけられただでなく、精神をも深く傷つけられました。そのことを念頭に置いて、事実を見ていきましょう。

 強かん行為

 日本軍の兵士の多くが、中国の農村において、女性を発見すると強かんに走りました。日本軍は、部隊の戦闘力を高め、士気の低下を防ぐ事ができるとして、兵士たちが中国の女性に暴行を加えることを容認していました。しかし陸軍刑法では、強かんに対しては厳罰が規定されていました。そのため日本兵は、被害女性が憲兵に訴えることを恐れて、強かんした女性を殺害してしまうことが少なくありませんでした。
 1937年12月、日本軍の第18師団(牛島部隊)は、安徽省(あんきしょう)の蕪湖(ぶこ)に侵攻すると、現地の逃げ遅れた女性たちの多くを強かんしました。そして暴行を加えた女性を全員刺殺してしまいました。
 日本軍は60歳を超えた老女から10余歳の少女まで、区別することなく暴行を加えました。被害を受けた女性の身体は傷つき、子どもを産めない身体にされた人もいました。そして誰もが精神のトラウマ(後遺症)に苦しんだのです。

■第59師団第54旅団第110大隊伍長・富島健司の手記

 私は、1943年の暮れ、1ヶ月近く、渤海(ぼっかい)湾の沿岸地帯を荒らしまわったときのことを思い出しました。私は、男の人を見かければ、手当たりしだいに殴り、むごたらしい殺しかたをした。女の人を見つけたら「命だけは助けてやるから、俺の言うことを聞け」とわめきたて、辱めた(はずかしめた)。それでも哀願したり、拒もうものなら「この野郎、こんなに武士の情けをかけているのに、分からん奴だ」と、生きていけなくなるほど殴りつけ、銃剣で殺していったのだった。(中国帰還者連絡会編『新編 三光 第一集』光文社、より)


    

   女たちの戦争と平和資料館(WAM)

   ガイサンシーとその姉妹たち

   516部隊

   731部隊

  
  731部隊は天皇の直接命令によってつくられた。


  化学兵器CAREみらい基金ブログ

  大久野島(毒ガス島)

  中国人戦争被害者の要求を支える会

  中帰連

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  南京への道:史実を守る会

  根津公子さんのページ


     「この事実を・・・・」

(「南京大虐殺」生存者証言集:侵華日軍南京大屠殺遇難同胞紀念館/編 加藤 実/訳)
1、日本軍の狂暴な集団的虐殺
 大方巷、鼓楼、虎踞関、陰陽営、古林寺、五台山、三牌楼などの地での集団虐殺

  葛秀華(女、65歳)の証言
 
 中国侵略日本軍が1937年の冬月11日に南京を占領した時、わが家は陰陽営難民区西橋5号に引き移って住まいました。そこは家がかなり多く、難民がたくさん住まっていました。冬月の14日だったと私ははっきり覚えているのですが、その日午前8時か9時に、日本兵が西橋5号まで捜査に来て、家屋内に銃が5挺あったと分かった途端に、日本兵は家に住まっていた若い人たちほとんどを捕まえました。私の2番目の兄で25歳だった葛長華は、先に叫び声を聞きつけて、床下に隠れたのと、兄嫁が子どもを産んで床に寝ていたのとで、捕まらずに済みました。日本兵はみんなで300人余り捕まえて行き、その人たちを一緒に二条巷や西橋や陰陽営の近くの沼の水辺に追い立てました。18歳だった私は、もう結婚していて、沼の近くの寧海路58号にあった姑の家に住んでいたので、そのところで私を中2階に隠してくれました。中2階では外が見えるのですが、外からは中が見えないのです。午後3時か4時頃かに、とても曇った日でしたが、日本軍が機関銃を据え付け、捕まえてきた300人余りを機関銃で掃射し、その人たちが全部撃ち殺されたのを目撃しました。日本軍が死体を沼の中に押し入れたので、沼の水が真っ赤に染まりました。この時の虐殺で、前から石鼓路に住んでいた汪さんの家の伯父さんや叔父さんたち兄弟7人が同時にやられ、それに私の実家のお隣趙大泉さんの家の息子3人も殺されたのです。
 今また前のことを思い出すと、ほんとに憤慨に堪えません。日本の侵略軍は中国人民にとてつもない大罪を犯したのです!(秦景沢と陳玉蓮が記録)

  

   「Imagine9」【合同出版】より



女性たちが


平和をつくる世界



ノーベル平和賞を受賞した女性たちの会「ノーベル女性イニシアティブ」は、次のように宣言しています。「平和とは、単に戦争のない状態ではない。平和とは、平等と正義、そして民主的な社会を目指す取り組みそのものである。女性たちは、肉体的、経済的、文化的、政治的、宗教的、性的、環境的な暴力によって苦しめられてきた。女性の権利のための努力は、暴力の根源的な原因に対処し、暴力の予防につながるものである」
 この会には、地雷禁止運動のジョディ・ウィリアムズ、「もったいない!」で有名なケニアの環境活動家ワンガリ・マータイさん、北アイルランドの平和活動家マイレッド・マグワイアさん、ビルマ民主化運動のアウンサン・スーチーさん、イランの弁護士シリン・エバティさん、グァテマラ先住民族のリゴベルタ・メンチュさんらが参加しています。
 国連では、「すべての国は、女性に対する暴力を止めさせる責任がある。そして、あらゆる平和活動の中で、女性の参加を拡大しなければならない」と決議しました(2000年、国連安保理決議1325)
紛争後の国づくりや村おこしなど、平和活動の中心には常に女性たちがいなければならない、ということです。実際、アメリカやヨーロッパはもちろんのこと、韓国をはじめとするアジア諸国でも、NGOなど市民による平和活動の中心を女性たちが担っています。


第九条【戦争放棄、軍備及び交戦権の否認】

1 日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。

2 前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない。


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