2009年5月9日土曜日

無差別爆撃

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ガザ地区でもイスラエル軍の不法行為によって一般市民が多数虐殺されたと報道されていますが、侵略軍は残虐な行為を必ずと言ってよいほど引き起こしますね。

『未来をひらく歴史』(日・中・韓=共同編集 第2版 高文研)より

日本軍による中国民衆への残虐行為

 3、無差別爆撃・三光作戦と「無人区」の設定

  日本の中国侵略戦争が長期持久戦の段階に入ってから、日本軍は占領地に対してどのような軍事作戦を実施したのでしょうか。

 無差別爆撃

 日本軍は、国民政府の抗戦意識を失わせ、屈服、投降を迫るため、1938年から1943年にかけて、膨大な数の飛行機を出動させ、中国抗戦の政治・軍事の中心であった重慶(じゅうけい)に対して「戦略爆撃」を行ないました。そのため、多数の市民が犠牲になりました。
 1941年6月5日、日本軍機24機が3隊に分かれてくり返し重慶を爆撃し、空襲は5時間にも及びました。この時、18梯(てい)大地下壕にたくさんの市民が避難しましたが、人数が多すぎたうえに通風が悪かったため、1200人前後の市民が窒息死(ちっそくし)しました。これが有名な「6・5大地下壕事件」です。
 中国の辺境に位置するいくつかの省を除いて、他の全省が日本軍機の爆撃を受けました。軍隊・軍事施設と民間人とを区別しない無差別爆撃は、民衆の生活に大きな災難をもたらし、人々の生活を長期間にわたり恐怖に陥(おとしい)れました。

  無差別爆撃


     「この事実を・・・・」

(「南京大虐殺」生存者証言集:侵華日軍南京大屠殺遇難同胞紀念館/編 加藤 実/訳)
1、日本軍の狂暴な集団的虐殺
 大方巷、鼓楼、虎踞関、陰陽営、古林寺、五台山、三牌楼などの地での集団虐殺

  戴秀英(女、69歳)の証言

 1937年の12月13日に日本の侵略者が南京に入った時、私は家中で難民区にいました。2,3日もしない内に、日本軍の2,30人ほどが、武器を携え、難民みんなに広場に集まらせ、集めてから男女分かれて立たせました。日本軍は男の人たちの前に行き、1人1人調べ、凡そ手にたこのできている者や、頭に帽子でたがをかけたあとのある者は、兵隊だったと見なし、トラックで2台ほど一緒に連れて行きました。連れて行かれた人たちは玄武門の近くで銃殺されました。後に、西家大塘でこの人たちの死骸を見つけた人がいました。(井昇安と丁亜慶が記録)

      
 
 
 「Imagine9」【合同出版】より



おたがいに戦争しないと


約束した世界



「相手が攻めてくるから、準備しなければならない」
 軍隊は、いつもそう言って大きくなってきました。でも、こちらが準備することで、相手はもっと不安に感じ、さらに軍備を増やしていきます。その結果、安全になるどころか、互いに危険がどんどん増えていきます。
 このような競争や衝突を避けるため、国々は「お互いに攻めない」という約束を結ぶ事ができます。
とくに、地域の中でこのような取り決めを行っているところは多く、ヨーロッパには「欧州安全保障・協力機構(OSCE)」が、東南アジアには「東南アジア諸国連合(ASEAN)」が、アフリカには「アフリカ聯合(AU)」が地域の平和のための枠組みとして存在します。

 日本を取り囲む東北アジア地域には、このような枠組みはありません。朝鮮半島は南と北に分断されており、中国と台湾は軍事的ににらみ合っています。日本では多くの人が「北朝鮮が怖い」と感じていますが、逆に朝鮮半島や中国の人たちの間では「日本の軍事化が怖い」という感情が高まっています。
 NGOは、「東北アジア地域に平和メカニズムをつくろう」と提案しています。
 その一つのアイデアは、東北アジアに「非核地帯」をつくることです。
日本や韓国、北朝鮮は核を持たないことを誓い、一方でアメリカ、中国、ロシアなどの核保有国はこれらの国に「核による攻撃や脅しをしない」という法的義務を負うような条約をつくるのです。すでにこのような非核地帯条約は南半球のほとんどにできており、最近では中央アジアにもできました。
 また、日本とロシアの間で争いになっている「北方領土」周辺に平和地帯をつくるとか、中国と台湾それぞれが軍備を減らし平和交流を増やすといった提案がなされています。


第九条【戦争放棄、軍備及び交戦権の否認】

1 日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。

2 前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない。


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