2009年5月10日日曜日

三光作戦

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ガザ地区でもイスラエル軍の不法行為によって一般市民が多数虐殺されたと報道されていますが、侵略軍は残虐な行為を必ずと言ってよいほど引き起こしますね。

『未来をひらく歴史』(日・中・韓=共同編集 第2版 高文研)より

日本軍による中国民衆への残虐行為

 3、無差別爆撃・三光作戦と「無人区」の設定

  日本の中国侵略戦争が長期持久戦の段階に入ってから、日本軍は占領地に対してどのような軍事作戦を実施したのでしょうか。

 三光(さんこう)作戦

日本軍は、華北において中国軍がおさえていた地域、とくに中国共産党が解放した抗日根拠地に対して掃討(そうとう)作戦を実施しました。それは、日本軍に抵抗する軍人・民衆の生存条件を徹底的に破壊することを目指した作戦で、中国では焼光(焼き尽くし)、殺光(殺し尽くし)、搶光(奪い尽くし)した「三光作戦」と呼んでいます。日本軍はこれを「燼滅掃討作戦(じんめつそうとうさくせん・・・燃えかすがなくなるまで徹底的に滅ぼす作戦)と呼びました。
 北坦(ほくたん)村の虐殺事件は、日本が華北で行なった「三光作戦」の1つです。1942年5月、日本軍の北支那方面軍の第110師団の一大隊が冀中(きちゅう・・・河北省中部)抗日根拠地の定県の東南25キロにある北坦村を急襲しました。村は平原にあって、220世帯、1227人が住んでいました。村人たちは日本軍から逃れるため、全村をつないで掘っていた坑道に隠れました。
 その坑道に日本軍は毒ガスを投入したのです。中毒死と射殺によって1100人余りが殺害されました。女性は、毒ガスで殺害されたほか、多数が強かんされました。村の家屋36軒が焼かれ、食糧や財産も略奪されました。

  三光作戦
化学兵器CAREみらい基金ブログ
 
     「この事実を・・・・」

(「南京大虐殺」生存者証言集:侵華日軍南京大屠殺遇難同胞紀念館/編 加藤 実/訳)
1、日本軍の狂暴な集団的虐殺
 大方巷、鼓楼、虎踞関、陰陽営、古林寺、五台山、三牌楼などの地での集団虐殺

  韓宝如(男、80歳)の証言
 1937年に日本軍が南京を占領した時、私は老西家大塘15号に住んでいました。日本兵が入ってきた2日目に、私は家の戸口で日本軍が銃で男女6人を撃ち殺したのを目撃しました。3日目には天山路で4人日本軍に殺されるのを見ました。1937年の12月中旬に、日本兵が天山路43号に泊まっていたのを、隣の倪徳秋が好奇心から見に出かけたら、日本軍に一発撃たれ、腸が流れ出て死んでしまいました。その場にいた人が驚いて叫びだしたので、日本兵がすぐ驚き叫んだ人に向かって発砲し、隣人の王伯母さんと、施校支さんと、施校賓さんとの3人を撃ち殺しました。私はその時家で隠れていて、窓からこの惨状を目にしたのです。(賀家宝が記録)

       
 
 
 「Imagine9」【合同出版】より



おたがいに戦争しないと


約束した世界



地球規模では、世界各国では軍隊を減らす一方、国連に「緊急平和部隊」をつくり、紛争や人権侵害を防止しようという提案がなされています。また、イタリア憲法11条は、日本国憲法9条と同様に「戦争の放棄」をうたっていますが、そこには「国どうしの平和的関係のためには、国の主権が制限される場合もある」と定められています。つまり、国際的なルールや制度によって平和を保つ事が重要であり、「自国を守るため」といって勝手な行動をとることは許されないということです。
 グローバル化の時代、人々は国境を越えて行き来し、経済や社会はつながりあっています。安全を自国の軍事力で守ろうとすることよりも、国どうしで約束をつくり、国際的に平和のシステムをつくることの方が、現実的に必要とされてきているのです。


第九条【戦争放棄、軍備及び交戦権の否認】

1 日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。

2 前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない。


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