2008年12月2日火曜日

南京事件前夜:国際委員会立ち上げ!

「ラーベの日記」の続き。(「南京の真実」講談社より)
11月20日
18時に号外が出た。中国の新聞で、国民政府が重慶に移るといっている。南京のラジオも同じことを伝えた。それから、南京は死守されるそうだとも。

11月22日
・・・・
17時に国際委員会の会議。南京の非戦闘員のための中立地域設置の件。私は「代表」に選ばれてしまった。辞退したが押し切られた。良いことをするのだ、受けることにしよう。どうか、無事つとまるように。責任重大だ。・・・・・・・

 デンマーク、ドイツ、イギリス、アメリカ合衆国の各国民によって構成される当委員会は、国民政府と日本政府に対し、南京市内ないしはその近郊で戦いが勃発した場合にそなえて、難民のために安全区の設置を提案する。
 国際委員会は、次の点を国民政府に保証してもらうことを約束する。軍事交通局を含むあらゆる軍事施設を「安全区」から撤退させ、非武装地帯とし、ピストルを装備した民団警官のみを置く。また、その場合、すべての兵士およびあらゆる階級、身分の士官の立入りは禁止される。国際委員会は、これらが遵守され、滞りなく遂行されるよう配慮する。
 国際委員会は、日本政府が人道的理由から安全区を尊重するべく配慮してくれるよう願っている。そのような慈悲深い措置こそ、責任ある日中両国政府の名誉となると信ずる。国民政府との交渉を出来るだけ早く成立させ、難民保護のために必要な準備を整えられるよう、日本当局のすみやかな回答を切望する。

 会議から帰ると、ボーイの張が待っていて、医者を呼んでほしいという。かみさんの具合が悪いらしい。ヒルシュベルグ先生の診断の結果、数日前流産した事がわかった。すぐに鼓楼病院に連れて行かなければ。

11月24日
ロイター通信社が早くも国際委員会の計画について報じた。すでに昨日の昼、ローゼンも、ラジオで聞いたという。それによると、東京で抗議の動きがあるとのこと。とっくに南京から逃げ出したくせになんでアメリカがでしゃばるのか、ということらしい。それを受けてローゼンは上海のドイツ総領事館あてにこんな電報を打った。いつものようにアメリカ海軍の仲介だ。

 当地の国際委員会、ドイツ・ジーメンス社のラーべを代表に、イギリス人、アメリカ人、デンマーク人、ドイツ人の各委員は、中国および日本に、南京に直接戦闘行為が及んだ場合の一般市民安全区の設置を求めております。アメリカ大使は総領事館を通じ、この件を上海の日本大使と東京へ伝えました。この保護区は一朝有事の際に、非戦闘員にのみ安全な避難先を提供するものです。
 ドイツ人の代表に免じ、この人道的な提言に対する、非公式の、とはいえ公式の場合に劣らない温かいご支援を乞う次第です。
・・・・・・・・よってこれを転送し、米海軍を介してドイツ総領事館および日本当局の返信を頂きたいと思います。                 ローゼン

 中央病院院長のJ・ヘンリー・劉先生が去り、「後を託された」医師たちも二人ともいなくなってしまった。伝道団のアメリカ人医師たちがいてくれなかったら、この大ぜいの負傷者はどうなってしまったか分からない。先日、贈られたトラックを一台動員した。車が徴発されないよう、運転手の劉漢臣はドイツ国旗を掲げて走っている。中国兵はトラックとみれば残らず取り上げてしまう。カルロヴィッツ社のクリスティアン・クレーガーの話では「命令」が出たという。
 つまり、南京の住民はすべて町を離れるようにという指令である。

11月25日
 医者が足りない。香港、上海、漢口の赤十字に、医師と医薬品を求むと電報を打った。外国人の医者は頼めない。この電報はアメリカ大使館の仲介だが、大使館は(ほかのどこの大使館も同じだ)自国民に対して南京を去るように勧めているからだ。

・・・・・・・・・
 ラジオによると、非戦闘員の安全区に対して、日本はこれまでのところ最終的な回答をよこしていない。上海ドイツ総領事館を通じて、同じく上海にいるラーマン党地方支部長に頼んでヒトラー総統とクリーベル総領事に電報を打とうと決心した。今日、次のような電報を打つつもりだ。

 在上海ドイツ総領事館
 党支部長ラーマン殿。次の電報をどうか転送してくださるようお願いします。

 総統閣下
 末尾に署名いたしております私ことナチ党南京支部委員、当地の国際委員会代表は、総統閣下に対し、非戦闘員の中立区域設置の件に関する日本政府への好意あるお取りなしをいただくよう、衷心よりお願いいたすものです。さもなければ、目前に迫った南京をめぐる戦闘で、20万人以上の生命が危機にさらされることになります。
    ナチ式敬礼をもって。           ジーメンス・南京   ラーべ
・・・・・・・・・・

 上海の中国本社からドイツ大使館に私宛の電報が届いていた。
「ジーメンス・南京へ。ジーメンス・上海より告ぐ。南京を発ってよし。身の危険を避けるため、漢口へ移るよう勧める。そちらの予定を電報で告げよ」

 私は大使館を通じて返事した。
「ジーメンス・上海へ。ラーべより。11月25日の電報、ありがたく拝受。しかしながら、当方南京残留を決意。20万人をこす非戦闘員の保護のため、国際委員会の代表を引き受けました」

 韓が、・・・レンガ工場からガソリン100缶、小麦粉20袋を運んできた。庭では、新しい防空壕の建設中だ。ガソリンはどこか他に置き場を探さなくては。100缶も庭に置くのは危険だ。
 スマイスから電話。東京の新聞が、中立区域があると南京の占領は非常に困難になる、あるいは遅れてしまうと論評したという。もしもこれがうまくいかなかったら、いったいどうすればいいんだ。にっちもさっちもいかなくなってしまう。わが頼みの綱はヒトラー総統だ!

(IMAGINE 9)【合同出版】より


想像してごらん、
女性たちが
平和をつくる世界を。


Imagine,
A world where
women create peace.


戦争は、子どもや夫が戦いにいくことを女性が認めない限り起こりません。
女たちは、一歩前へ踏み出し、男たちを含むあらゆる人間の産みの親として、
地球とそこに生きるすべてのものたちの世話役として、破壊をやめさせる責任を
果たす事ができます。
(アメリカ/先住民女性)

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