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●防衛費の異常な増加に抗議!!
●映画「沈黙」アンケート
●「731部隊と100部隊」の現在の課題(八王子)
●第10回『化学学校記事』情報公開裁判
●第19回「衛生学校記事」情報公開裁判
●731部隊『留守名簿』(不二出版)2018年9月
●京大 軍医博士論文の検証
●731部隊『留守名簿』公開
●ある元自衛官の回想 「化学学校の黒い霧」
●第10回ビザ発給拒否・集会妨害国賠訴訟【9月21日(金)11:30~東京地裁415号室】
●731部隊と「要塞」遺跡を訪ねる
日本は、あの侵略戦争を反省して、憲法9条を作った!!
平和条約締結は「日本が大戦の結果認めること」 露外相
●日本国憲法第9条
1、日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。
2、前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない。
●ニュース
カルロス・ゴーン被告 21日にも保釈か
プーチン氏「日本の決定権に疑問」 北方領土と米軍基地
空母「いづも」・JASSMミサイル・上陸海兵隊・軍事衛星…日本はすでに攻撃型軍事大国(1)
米兵器“爆買い”防衛省 国内企業に支払い延期要請1104億円
医学部「入試差別」根絶を 現役医大生、国に1万5000人分の署名提出
医学部の入試不正、9大学で確認
「いずも空母化」は自衛隊の要望ではなく実は「自民党主導」だった
iPS細胞の備蓄事業、京大から独立へ 山中教授が意向
橋下氏、徴用工問題の解決に向け持論「こういうことを言うと売国奴だと言われる…」
防衛大綱改定 いずも事実上空母化明記
「国民はだまされている」 森友問題・籠池被告ら懇談会 水戸
防衛大綱改定 いずも事実上空母化明記
「国民はだまされている」 森友問題・籠池被告ら懇談会 水戸
憲法9条を守れ!!
「空母化」ありき 現場困惑 政府、違憲否定「F35B常時は搭載せず」
「水俣病は終わらない」公式確認から60年―私たちに託されたメッセージ
松本元死刑囚らの死刑執行文書、ほぼ全て黒塗りで開示
“旧優生保護法”強制的な不妊手術 事業として推進(18/04/27)
真相を解明していないからこうなるのだろう!!
オウム13人死刑で「上川陽子法相」一生SPつきの生活
731部隊員・長友浪男軍医少佐の戦中・戦後、甲第1855部隊考、他
元731部隊軍医と強制不妊手術
「明治150年」史観批判ー近現代日本の戦争・植民地支配と国民統制ー山田朗、他
中国の侵略被害者の証言を聞く集い2018 11.30
●お知らせ
京大の「731部隊」論文疑惑(上) 勝間田秀樹(京都支局)
731部隊将校の学位取り消しを 人体実験疑い論文で京大に
「特殊部隊731」
秋山 浩著 (三一書房 1956年6月30日 発行)
職種不明の軍属
広野に建つビル街
* * *
昼だけ小量の大豆が混じり、※大詔奉戴日は高粱めしになる。副食は充分に栄養の点を考慮し、豚肉は毎日のように、形を変えて食膳に上った。その他、酒類や甘味品などは、営内の酒保で自由に購入することができた。
私達の給料は、奇怪なほど高額だった。本俸が月に100円のほか、危険地手当、戦地手当などをあわせると、約300円ほどになった。とても使いきれるものではものではなかった。というより、使う機会を与えられなかった。従って月に30円ぐらいの小遣銭のほかは、軍事貯金として預けていた。ひと月に百円以内は父母に送金してもいいと言うので、私は、母宛にハガキを書いた。
だが、「満州第731部隊教育部気付」の前に、「満州国浜江省平房県」とつけたので、「部隊の位置や内容は、一切書いてはいかん」
と叱られ、書き直しを命じられた。今度は検閲を頭に入れて部隊のことには触れなかったが、それでもハガキは、班長の責任において点検してもらったら、まだまだ不注意だと言われた。無事を知らせる2、3行と、送金した方がいいかどうか、という要件だけが残った。初めて見た満州の風景や途中の町の名、それと同僚の出身地などに触れたのがいけなかったらしい。
母からは、家のことは心配しなくていいから、国のために貯金しておくように、との返事があった。
「君のお母さんは、感心だね。君も負けずにしっかりやるんだよ」
大角班長はそういって、母からのハガキを渡してくれた。―それは1ヶ月も後の話であるが、私は、当時、これほどまでに秘密を守らねばならぬ理由がわからなかった。だが、やがてそれも、恐ろしい所に舞い込んでしまったという後悔の念がつのるにつれて、うなずかざるを得なくなったのである。
※大詔奉戴日(たいしょうほうたいび)・・・1939(昭和14)年9月1日から毎月1日に設定し、1941(昭和16)年の12月までは、興亜奉公日といわれた。日中戦争下、国民精神総動員運動の一環として生活規制・戦意高揚がはかられた日。
太平洋戦争開始後の42年1月から大詔奉戴日(毎月8日)に変更。
「元満州中川村開拓団 私の敗戦回顧録」
日本は、日中戦争で国際法に違反して、毒ガス戦、細菌戦、無差別爆撃を行った。日本政府は、この事実をきちんと認めていない!!
●『日本の中国侵略と毒ガス兵器』 歩平著(山邊悠喜子、宮崎教四郎訳)明石書店より
第2章 地図から消えた神秘の大久野島
記録1 今日の大久野島
私はこれを書いた子どもたちに会ってはいない。でも、私は幼な子の愛らしい顔を思い浮かべ、その純粋な善良な気持ちをはっきりと読み取った。
午後の陽光は大久野島を照らし、小島を黄金色に染め、光は樹林を透して1つ1つの人形と折り鶴の上で輝いた。紺碧の大海に抱かれて小島はまさに神話の世界であった。
ああ!戦争の惨たらしさを何倍も受けた大久野島、私もあなたが平和の楽園にならんことを願って止まない。
●特集 軍拡に走る安倍政権と学術①
15年戦争中の「医学犯罪」に目を閉ざさず、繰り返さないために
1、戦争における医学者・医師たちの犯罪
西山勝夫さん(滋賀医科大学名誉教授)に聞く
にしやま・かつお=滋賀医科大学名誉教授、 15年戦争と日本の医学医療研究会事務局長、「戦争と医の倫理」の検証を進める会代表世話人、軍学共同反対連絡会共同代表
5、いまどんな議論が必要か
■立法府の動きにどう向き合うのか
―立法府での議論についても、無関心でいてはいけないと思いますが、いかがですか。
日本政府は、国会で「日本国みずからが自分の戦争犯罪について判断することも処置することもできない」などと無責任な答弁を繰り返してきました。しかし、裁判では、被害の存在を認定したのみならず、「国際慣習法による国家責任が生じていた」ことを認め、「何らかの対処をするかどうか、仮に何らかの対処をする場合にどのような内容の対処をするのかは、国会において」「高次の裁量により決すべき」とされました。立法府での議論が求められていると思います。
●『人間の価値』
―1918年から1945年までのドイツ医学
Ch.ブロス/G.アリ編
林 功三訳
■法廷の沈黙の中で
1946年12月9日から1947年7月19日まで、ニュルンベルグのアメリカ第1軍事法廷は、強制収容所、研究所の人体実験や安楽死=殺戮に関与した23人の医師、SS将校、官僚に対する審理を行った。
7名(ブラック、カール・ブラント、ルードルフ・ブラント、ゲープハルト、ホーフェン、ムルゴウスキー、ジーファース)が死刑を宣告され、処刑された。
5名(フィッシャー、ゲンツケン、ハントローザー、ローゼ、シュレーダー)が終身刑を、
2名(ベッカー=フライゼンクとオーバーホイザー)が20年の刑を、
1名(ハングルベック)が禁固10年の刑を宣告された。
7名の被告(ブローメ、ボコルニ、ロンベルク、ロストック、ルッフ、シェーファーとヴェルツ)が無罪を言い渡された。
原告はその使命を、被告たちに犯罪の償いをさせるだけではなく、次のような点にあると見ていた。
「この信じがたい事件を公衆の前に、これ以上ないほど明確なドキュメントとして示し、それによって、この事件が何人も疑うことができないもので、架空の創作ではなく、事実であったことを明らかにし、この法廷が合衆国の代表として、また人類の声として、この行為ならびにそれを生み出した理念を野蛮と犯罪として示すこと、世界の諸国民に、なぜ、どのようにしてこのようなことが行われたのかを示すことが、我々の崇高な義務である。この残忍非道な行為を生み出した倒錯した思想と歪んだ観念はまだ死滅していない。それは武力によって世界から追放できるものではない。」
●イタイイタイ病を究明した男 萩野昇
●驚愕!御用医学者をさかのぼると、すぐに731部隊に行き着く
水俣病問題
●小島三郎国立予防衛生研究所所長の過去
●小泉親彦と宮川米次の絆
●ヒロシマからフクシマへ
●宮川正
●「想定外」 と日本の統治—ヒロシマからフクシマへ—
●ビキニ「死の灰」世界各地へ
●自衛隊とサリン
●相模海軍工廠・寒川と平塚にあった秘密毒ガス工場
●日本の国家機密
●兒嶋俊郎さんを偲ぶ
●昭和天皇の戦争責任を問う!!大嘗祭反対!!
●昭和天皇(ハーバード・ピックス著『昭和天皇』より)
第3部 陛下の戦争
1931(昭和6)年―1945 (昭和20)年
第7章 満州事変
Ⅰ
犬養は首相になるや、直ちに日本が2ヵ年にわたり固持してきた金本位制を終わらせた。
1920年代の大半を通じて、商品や貸付資本の自由な流れは、この金本位制に基づいてきた。この行動をもって日本は国際的な信用を損なう排他的で保護主義的な景気回復政策を追求し始めたイギリスや他の列強の列に加わったのである。犬養は天皇に天津に2個大隊、満州に1個旅団増派の裁可を求めた。天津では12月初旬以来、錦州の地上攻撃のため関東軍が兵力を集結させていた。12月23日、天皇は、当時、外務大臣を兼ねていた犬養に、「錦州不攻撃の方針」と「国際間の信義を尊重すべき」ことを指示したが、関東軍は錦州に進駐した。アメリカ、イギリス、フランスはその行動が九か国条約に違反することを日本に警告した。12月27日、天皇がふたたび犬養に、「錦州攻撃の対外影響に付、深く御軫念(ごしんねん)遊ばされ」て警告したことを奈良は記録している。それにもかかわらず、関東軍は錦州占領を推し進め、日米間の緊張は高まった。
●小泉親彦と昭和天皇
●近現代史を《憲法視点》から問う~「湘南社」の憲法論議~
●近代天皇制の真髄は
●福沢諭吉
●神武と戦争
憲法9条を生かそう!!
731を問う!!
2018年12月20日木曜日
細菌戦の系譜!!
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1、日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。
2、前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない。
●ニュース
NHK元記者「森友報道で上層部が介入」 局側は反論
辺野古埋め立て停止 ホワイトハウスへの嘆願署名10万超す
中国「強烈な不満と反対」…日本の防衛大綱に
医学部「入試差別」根絶を 現役医大生、国に1万5000人分の署名提出
医学部の入試不正、9大学で確認
「いずも空母化」は自衛隊の要望ではなく実は「自民党主導」だった
iPS細胞の備蓄事業、京大から独立へ 山中教授が意向
橋下氏、徴用工問題の解決に向け持論「こういうことを言うと売国奴だと言われる…」
防衛大綱改定 いずも事実上空母化明記
「国民はだまされている」 森友問題・籠池被告ら懇談会 水戸
防衛大綱改定 いずも事実上空母化明記
「国民はだまされている」 森友問題・籠池被告ら懇談会 水戸
憲法9条を守れ!!
「空母化」ありき 現場困惑 政府、違憲否定「F35B常時は搭載せず」
「水俣病は終わらない」公式確認から60年―私たちに託されたメッセージ
松本元死刑囚らの死刑執行文書、ほぼ全て黒塗りで開示
“旧優生保護法”強制的な不妊手術 事業として推進(18/04/27)
真相を解明していないからこうなるのだろう!!
オウム13人死刑で「上川陽子法相」一生SPつきの生活
731部隊員・長友浪男軍医少佐の戦中・戦後、甲第1855部隊考、他
元731部隊軍医と強制不妊手術
「明治150年」史観批判ー近現代日本の戦争・植民地支配と国民統制ー山田朗、他
中国の侵略被害者の証言を聞く集い2018 11.30
●お知らせ
京大の「731部隊」論文疑惑(上) 勝間田秀樹(京都支局)
731部隊将校の学位取り消しを 人体実験疑い論文で京大に
「特殊部隊731」
秋山 浩著 (三一書房 1956年6月30日 発行)
職種不明の軍属
広野に建つビル街
* * *
教育部長は、西軍医中佐であった。
その人が登壇した時、私は内心、仕事の内容が説明されるものと期待していたのだが、中佐はただ、遠路の労をねぎらい、健康に留意して職務に精励するように・・・・。と、ありきたりの言葉を連ねただけだった。
その夜は、豚肉やら、甘いケーキなど、内地では貴重とされるご馳走がふんだんに出された。しかし、それは別に特別なものではなく、食糧には大いに恵まれた日常だったのである。
翌日、私達と前後して入隊した百人ばかりの者が一緒にされて、あらためて班の編成がなされた。年齢は大体同じくらいの者ばかりだが、中学3年で来た者、4年で来た者、卒業して来た者、あるいは国民学校を出て来た者など多種多様な集まりであった。私と林田は、同じ班に入りたいと思って2人ならんでいたが、結局、別々の班になってしまい、林田は第3班、私は第4班に入った。1つの班の人員は17人か18人である。私の班長は、下関からの引率者である大角雇員だったので、何かほっとする気持ちであったが、林田の班長は、前日、意地の悪そうな印象を受けた、あの小宮という雇員だった。
宿舎は、ペーチカのある、小じんまりした平屋で、真ん中に土間の廊下が縦に通り、両側が一段高くなっていて、そこに1人1人の袋布団が並べられる。窓は2重になっていて、その下に各自の棚ができている。
ここでの生活は、普通の部隊の内務班のような規律に縛られたが、物質的には充分すぎるほど恵まれていた。内地では草の葉やふすままで食っているのに、この部隊では朝晩とも銀めしであった。
「元満州中川村開拓団 私の敗戦回顧録」
日本は、日中戦争で国際法に違反して、毒ガス戦、細菌戦、無差別爆撃を行った。日本政府は、この事実をきちんと認めていない!!
●『日本の中国侵略と毒ガス兵器』 歩平著(山邊悠喜子、宮崎教四郎訳)明石書店より
第2章 地図から消えた神秘の大久野島
記録1 今日の大久野島
そのなかの1つの倉で、ふと異常な現象が私の注意を引いた。地上に石を刻んだ人形が置かれ、そばに長くつながった彩色鮮やかな、見慣れない紙の装飾品があった。良く見てみると、それは無数の折り鶴で、何千羽もあるだろうか。鶴は日本でも中国でも長寿の象徴で、現実の人間と幻想の仙境を結ぶ架け橋でもある、でもこんなところにこんなにたくさんの鶴を置くとはなぜだろう?私は思わずその1つを手に取ってみると、その下に書かれた文字が私の疑問を解明してくれた。このたくさんの鶴はここに参観に来た小学生たちが、自分の平和への願いを込めて1つ1つ折ったものなのだ。彼らの願いはこのように書かれていた。
「みんなの力で平和をまもろう!」
「毒ガス工場で働いた人びとよ、私たちの力で平和な社会を築こう!」
●特集 軍拡に走る安倍政権と学術①
15年戦争中の「医学犯罪」に目を閉ざさず、繰り返さないために
1、戦争における医学者・医師たちの犯罪
西山勝夫さん(滋賀医科大学名誉教授)に聞く
にしやま・かつお=滋賀医科大学名誉教授、 15年戦争と日本の医学医療研究会事務局長、「戦争と医の倫理」の検証を進める会代表世話人、軍学共同反対連絡会共同代表
5、いまどんな議論が必要か
■世界と日本での議論の進展
―それに対し、日本の科学者の世界では、全体の問題としてどう議論されていますか。
さらに、2005年の平和問題研究連絡委員会報告「21世紀における平和学の課題」では、日本学術会議としても日本の未決の戦争責任などの諸問題を学術的に解明することが重要であると述べられていました。
このように、731部隊などの戦争医学犯罪だけではなく戦争責任全般についての学術的解明が日本の学術界の俎上(そじょう)にのる兆しが出てきました。
しかし、2005年に学術会議会員の選考法がさらに改悪され、学術会議会員が自ら選考する方法となった後に公表された学術会議の諸文書には、戦争医学犯罪のみならず、日本の科学者の軍事研究への加担の歴史や戦争責任全般についての学術的解明について、言及したものは見当たりません。731部隊などの戦争医学犯罪だけではなく戦争責任全般についての学術的解明が日本の学術界の俎上にのったことを契機に、それまでの不作為も含めて、学術会議自身が自らの課題として検証を進めることは、1950年、1967年の2度にわたる戦争や軍事日的のための研究を拒否する誓いの見直しにストップをかけ、軍事研究復活阻止にもつながると思います。
●『人間の価値』
―1918年から1945年までのドイツ医学
Ch.ブロス/G.アリ編
林 功三訳
■ヘルマン・フォスの日記
「今日わたしは上級検事のハイゼ博士と解剖研究所の死体調達について興味深い話し合いをすることができた。ケーにスベルグもブレスラウもここから死体の供給を受けているという。3つの研究所を全部まかなうことができるほど多くの処刑が行われているのだ。」
(1941年9月30日)
「解剖教育には約60名の学生が参加した。使われた死体は19体だった。そのうち7体ははポーランド時代のもので、残りはほとんど全部が処刑者で、死後数時間以内にフォルマリン注射されたものだった。ふつうの筋肉、関節の標本のほかに、胸部組織、腹部組織、性器の標本も作成された。処刑者の組織標本は、わたしがこれまで標本室で見たことがないほどすばらしいものだった。」(1942年3月10日の日誌)
「日曜日にV.H.氏(標本製作官のヒルシュハイトのこと―編者)がわたしに話してくれたところによれば、彼は土曜日に、あるユダヤ人の若者の死体から数匹の虱(しらみ)をもらったという。ウィーンの人類学博物館のためにユダヤ人の頭のギブスの型がとられたからである。これはすばらしいメッセージだ。ここに供給されるユダヤ人の死体はしばしば発疹チフスで死んだ死体だからだ。」(1942年5月19日)
●イタイイタイ病を究明した男 萩野昇
●驚愕!御用医学者をさかのぼると、すぐに731部隊に行き着く
水俣病問題
●小島三郎国立予防衛生研究所所長の過去
●小泉親彦と宮川米次の絆
●ヒロシマからフクシマへ
●宮川正
●「想定外」 と日本の統治—ヒロシマからフクシマへ—
●ビキニ「死の灰」世界各地へ
●自衛隊とサリン
●相模海軍工廠・寒川と平塚にあった秘密毒ガス工場
●日本の国家機密
●兒嶋俊郎さんを偲ぶ
●昭和天皇の戦争責任を問う!!大嘗祭反対!!
●昭和天皇(ハーバード・ピックス著『昭和天皇』より)
第3部 陛下の戦争
1931(昭和6)年―1945 (昭和20)年
第7章 満州事変
Ⅰ
満州での軍部の放縦を許す犬養の姿勢を知って、宮中グループは、西園寺に大養を総理に任命する際の条件について大養自身と話し合うよう指示をした。そこには対外もしくは対内経済政策のいずれかにおいて急激な変化は避けるという合意があった。西同寺は牧野伸顕、鈴木貫太郎、一木喜徳郎、そして天皇と協議した後、12月12日の午後遅く、犬養と話し合った。4日後、犬養は天皇から組閣の裁可を得るが、この内閣は森恪(もりつとむ)を内閣書記官長、荒木中将を陸軍大臣に、そしてより自由主義的な高橋是清を蔵相に据えるという不和和音を伴う閣僚により構成されていた。
●小泉親彦と昭和天皇
●近現代史を《憲法視点》から問う~「湘南社」の憲法論議~
●近代天皇制の真髄は
●福沢諭吉
●神武と戦争
憲法9条を生かそう!!
●防衛費の異常な増加に抗議!!
●映画「沈黙」アンケート
●「731部隊と100部隊」の現在の課題(八王子)
●第10回『化学学校記事』情報公開裁判
●第19回「衛生学校記事」情報公開裁判
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●京大 軍医博士論文の検証
●731部隊『留守名簿』公開
●ある元自衛官の回想 「化学学校の黒い霧」
●第10回ビザ発給拒否・集会妨害国賠訴訟【9月21日(金)11:30~東京地裁415号室】
●731部隊と「要塞」遺跡を訪ねる
日本は、あの侵略戦争を反省して、憲法9条を作った!!
平和条約締結は「日本が大戦の結果認めること」 露外相
●日本国憲法第9条
1、日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。
2、前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない。
●ニュース
NHK元記者「森友報道で上層部が介入」 局側は反論
辺野古埋め立て停止 ホワイトハウスへの嘆願署名10万超す
中国「強烈な不満と反対」…日本の防衛大綱に
医学部「入試差別」根絶を 現役医大生、国に1万5000人分の署名提出
医学部の入試不正、9大学で確認
「いずも空母化」は自衛隊の要望ではなく実は「自民党主導」だった
iPS細胞の備蓄事業、京大から独立へ 山中教授が意向
橋下氏、徴用工問題の解決に向け持論「こういうことを言うと売国奴だと言われる…」
防衛大綱改定 いずも事実上空母化明記
「国民はだまされている」 森友問題・籠池被告ら懇談会 水戸
防衛大綱改定 いずも事実上空母化明記
「国民はだまされている」 森友問題・籠池被告ら懇談会 水戸
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「空母化」ありき 現場困惑 政府、違憲否定「F35B常時は搭載せず」
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真相を解明していないからこうなるのだろう!!
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731部隊員・長友浪男軍医少佐の戦中・戦後、甲第1855部隊考、他
元731部隊軍医と強制不妊手術
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京大の「731部隊」論文疑惑(上) 勝間田秀樹(京都支局)
731部隊将校の学位取り消しを 人体実験疑い論文で京大に
「特殊部隊731」
秋山 浩著 (三一書房 1956年6月30日 発行)
職種不明の軍属
広野に建つビル街
* * *
教育部長は、西軍医中佐であった。
その人が登壇した時、私は内心、仕事の内容が説明されるものと期待していたのだが、中佐はただ、遠路の労をねぎらい、健康に留意して職務に精励するように・・・・。と、ありきたりの言葉を連ねただけだった。
その夜は、豚肉やら、甘いケーキなど、内地では貴重とされるご馳走がふんだんに出された。しかし、それは別に特別なものではなく、食糧には大いに恵まれた日常だったのである。
翌日、私達と前後して入隊した百人ばかりの者が一緒にされて、あらためて班の編成がなされた。年齢は大体同じくらいの者ばかりだが、中学3年で来た者、4年で来た者、卒業して来た者、あるいは国民学校を出て来た者など多種多様な集まりであった。私と林田は、同じ班に入りたいと思って2人ならんでいたが、結局、別々の班になってしまい、林田は第3班、私は第4班に入った。1つの班の人員は17人か18人である。私の班長は、下関からの引率者である大角雇員だったので、何かほっとする気持ちであったが、林田の班長は、前日、意地の悪そうな印象を受けた、あの小宮という雇員だった。
宿舎は、ペーチカのある、小じんまりした平屋で、真ん中に土間の廊下が縦に通り、両側が一段高くなっていて、そこに1人1人の袋布団が並べられる。窓は2重になっていて、その下に各自の棚ができている。
ここでの生活は、普通の部隊の内務班のような規律に縛られたが、物質的には充分すぎるほど恵まれていた。内地では草の葉やふすままで食っているのに、この部隊では朝晩とも銀めしであった。
「元満州中川村開拓団 私の敗戦回顧録」
日本は、日中戦争で国際法に違反して、毒ガス戦、細菌戦、無差別爆撃を行った。日本政府は、この事実をきちんと認めていない!!
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第2章 地図から消えた神秘の大久野島
記録1 今日の大久野島
そのなかの1つの倉で、ふと異常な現象が私の注意を引いた。地上に石を刻んだ人形が置かれ、そばに長くつながった彩色鮮やかな、見慣れない紙の装飾品があった。良く見てみると、それは無数の折り鶴で、何千羽もあるだろうか。鶴は日本でも中国でも長寿の象徴で、現実の人間と幻想の仙境を結ぶ架け橋でもある、でもこんなところにこんなにたくさんの鶴を置くとはなぜだろう?私は思わずその1つを手に取ってみると、その下に書かれた文字が私の疑問を解明してくれた。このたくさんの鶴はここに参観に来た小学生たちが、自分の平和への願いを込めて1つ1つ折ったものなのだ。彼らの願いはこのように書かれていた。
「みんなの力で平和をまもろう!」
「毒ガス工場で働いた人びとよ、私たちの力で平和な社会を築こう!」
●特集 軍拡に走る安倍政権と学術①
15年戦争中の「医学犯罪」に目を閉ざさず、繰り返さないために
1、戦争における医学者・医師たちの犯罪
西山勝夫さん(滋賀医科大学名誉教授)に聞く
にしやま・かつお=滋賀医科大学名誉教授、 15年戦争と日本の医学医療研究会事務局長、「戦争と医の倫理」の検証を進める会代表世話人、軍学共同反対連絡会共同代表
5、いまどんな議論が必要か
■世界と日本での議論の進展
―それに対し、日本の科学者の世界では、全体の問題としてどう議論されていますか。
さらに、2005年の平和問題研究連絡委員会報告「21世紀における平和学の課題」では、日本学術会議としても日本の未決の戦争責任などの諸問題を学術的に解明することが重要であると述べられていました。
このように、731部隊などの戦争医学犯罪だけではなく戦争責任全般についての学術的解明が日本の学術界の俎上(そじょう)にのる兆しが出てきました。
しかし、2005年に学術会議会員の選考法がさらに改悪され、学術会議会員が自ら選考する方法となった後に公表された学術会議の諸文書には、戦争医学犯罪のみならず、日本の科学者の軍事研究への加担の歴史や戦争責任全般についての学術的解明について、言及したものは見当たりません。731部隊などの戦争医学犯罪だけではなく戦争責任全般についての学術的解明が日本の学術界の俎上にのったことを契機に、それまでの不作為も含めて、学術会議自身が自らの課題として検証を進めることは、1950年、1967年の2度にわたる戦争や軍事日的のための研究を拒否する誓いの見直しにストップをかけ、軍事研究復活阻止にもつながると思います。
●『人間の価値』
―1918年から1945年までのドイツ医学
Ch.ブロス/G.アリ編
林 功三訳
■ヘルマン・フォスの日記
「今日わたしは上級検事のハイゼ博士と解剖研究所の死体調達について興味深い話し合いをすることができた。ケーにスベルグもブレスラウもここから死体の供給を受けているという。3つの研究所を全部まかなうことができるほど多くの処刑が行われているのだ。」
(1941年9月30日)
「解剖教育には約60名の学生が参加した。使われた死体は19体だった。そのうち7体ははポーランド時代のもので、残りはほとんど全部が処刑者で、死後数時間以内にフォルマリン注射されたものだった。ふつうの筋肉、関節の標本のほかに、胸部組織、腹部組織、性器の標本も作成された。処刑者の組織標本は、わたしがこれまで標本室で見たことがないほどすばらしいものだった。」(1942年3月10日の日誌)
「日曜日にV.H.氏(標本製作官のヒルシュハイトのこと―編者)がわたしに話してくれたところによれば、彼は土曜日に、あるユダヤ人の若者の死体から数匹の虱(しらみ)をもらったという。ウィーンの人類学博物館のためにユダヤ人の頭のギブスの型がとられたからである。これはすばらしいメッセージだ。ここに供給されるユダヤ人の死体はしばしば発疹チフスで死んだ死体だからだ。」(1942年5月19日)
●イタイイタイ病を究明した男 萩野昇
●驚愕!御用医学者をさかのぼると、すぐに731部隊に行き着く
水俣病問題
●小島三郎国立予防衛生研究所所長の過去
●小泉親彦と宮川米次の絆
●ヒロシマからフクシマへ
●宮川正
●「想定外」 と日本の統治—ヒロシマからフクシマへ—
●ビキニ「死の灰」世界各地へ
●自衛隊とサリン
●相模海軍工廠・寒川と平塚にあった秘密毒ガス工場
●日本の国家機密
●兒嶋俊郎さんを偲ぶ
●昭和天皇の戦争責任を問う!!大嘗祭反対!!
●昭和天皇(ハーバード・ピックス著『昭和天皇』より)
第3部 陛下の戦争
1931(昭和6)年―1945 (昭和20)年
第7章 満州事変
Ⅰ
満州での軍部の放縦を許す犬養の姿勢を知って、宮中グループは、西園寺に大養を総理に任命する際の条件について大養自身と話し合うよう指示をした。そこには対外もしくは対内経済政策のいずれかにおいて急激な変化は避けるという合意があった。西同寺は牧野伸顕、鈴木貫太郎、一木喜徳郎、そして天皇と協議した後、12月12日の午後遅く、犬養と話し合った。4日後、犬養は天皇から組閣の裁可を得るが、この内閣は森恪(もりつとむ)を内閣書記官長、荒木中将を陸軍大臣に、そしてより自由主義的な高橋是清を蔵相に据えるという不和和音を伴う閣僚により構成されていた。
●小泉親彦と昭和天皇
●近現代史を《憲法視点》から問う~「湘南社」の憲法論議~
●近代天皇制の真髄は
●福沢諭吉
●神武と戦争
憲法9条を生かそう!!
2018年12月19日水曜日
防衛費の異常な増加に抗議!!
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防衛費の異常な増加に抗議し、教育と社会保障へ の優先的な公的支出を求める声明
2018 年 12 月 20 日 研究者・実務家有志一同
声明の趣旨
世界的にも最悪の水準の債務を抱える中、巨額の兵器購入を続け、他方では生活保護や 年金を引き下げ教育への公的支出を怠る日本政府の政策は、憲法と国際人権法に違反し、 早急に是正されるべきである。
1.安倍政権は一般予算で史上最高規模の防衛予算を支出しているだけでなく、補填とし て補正予算も使い、しかも後年度予算(ローン)で米国から巨額の兵器を購入してお り、これは日本国憲法の財政民主主義に反する。 2.米国の対日貿易赤字削減をも目的とした米国からの兵器「爆買い」で、国際的にも最 悪の状態にある我が国の財政赤字はさらにひっ迫している。 3.他方で、生活保護費や年金の相次ぐ切り下げなど、福祉予算が大幅に削られ、国民生 活が圧迫されている。 4.また、学生が多額の借金を負う奨学金問題や大学交付金削減に象徴されるように、我 が国の教育予算は先進国の中でも最も貧弱なままである。 5.このように福祉を切り捨て教育予算を削減する一方で、巨額の予算を兵器購入に充て る政策は、憲法の社会権規定に反するだけでなく、国際人権社会権規約にも反する。
以下、具体的に理由を述べる。
1 莫大な防衛費増加と予算の使い込み 現在、安倍政権の下で防衛費は顕著に増加し続け(2013 年度から 6 年連続増加)、2016 年度予算からは、本予算単独でも 5 兆円を突破している。加えて、防衛省は、本来は自然 災害や不況対策などに使われる補正予算を、本予算だけでは賄いきれない高額な米国製兵 器購入の抜け道に使い、2014 年度以降は毎年 2,000 億円前後の補正予算を計上して、戦闘 機や輸送機オスプレイ、ミサイルなどを、米側の提示する法外な価格で購入している。 しかも、これには後年度負担つまり次年度以降へのつけ回しの「ローン」で買っている ものが含まれ、国産兵器購入の分も合わせると、国が抱えている兵器ローンの残高は 2018 年度予算で約 5 兆 800 億円と、防衛予算そのものに匹敵する額に膨れ上がっている(2019 年度は 5 兆 3,000 億円)。米国へのローン支払いが嵩む結果、防衛省が国内の防衛企業に対 する装備品代金の支払いの延期を要請するという異例の事態まで起きている(「兵器ローン 残高 5 兆円突破」「兵器予算 補正で穴埋め 兵器購入『第二の財布』」「膨らむ予算『裏技』 駆使」「防衛省 支払い延期要請 防衛業界 戸惑い、反発」東京新聞 2018 年 10 月 29 日、 11 月 1 日、24 日、29 日記事参照)。毎会計年度の予算は国会の議決を経なければならない としている財政民主主義の大原則(憲法 86 条)を空洞化する事態である。
2
防衛省の試算によれば、米国から購入し又は購入を予定している5種の兵器(戦闘機「F35」 42 機、オスプレイ 17 機、イージス・アショア 2 基など)だけで、廃棄までの 20~30 年 間の維持整備費は 2 兆 7,000 億円を超える(「米製兵器維持費 2 兆 7000 億円」東京新聞 11 月 2 日)。さらに、これに輪をかけるように、政府は、「F35」を米国から 100 機追加取得 する方向で検討しており、取得額は 1 機 100 億円超で計 1 兆円以上になる見込みである (2018 年 11 月 27 日日本経済新聞)。
2 米国のための高額兵器購入による財政逼迫
このような防衛費の異常な膨張について、根源的な問題の一つは、米国からの高額の兵 器購入が、トランプ政権の要請も受け、米国の対日貿易赤字を解消する一助として行われ ていることである。 歳入のうち国債依存度が約 35%を占め、国と地方の抱える長期債務残高が 2018 年度末 で 1,107 兆円(対 GDP 比 196%)に達するという、 「主要先進国の中で最悪の水準」(財務 省「日本の財政関係資料」2018 年 3 月)の財政状況にある日本にとって、他国の赤字解消 のために、さらなる借金を重ねてまで兵器購入に巨額の予算を費やすことは、国政の基盤 をなす財政の運営として常軌を逸したものと言わざるを得ない。 また、導入されている兵器の中には、最新鋭ステルス戦闘機「F35」のような攻撃型兵 器が多数含まれている。戦闘機が離着陸できるよう海上自衛隊の護衛艦「いずも」を事実 上「空母化」する方針も示されている。これらは専守防衛の原則を逸脱する恐れが強い。 政府は北朝鮮情勢や中国の軍備増強を防衛力増強の理由として挙げるが、朝鮮半島ではむ しろ緊張緩和の動きが活発化しているし、近隣国を仮想敵国として際限なく軍拡に走るこ とも、武力による威嚇を禁じ紛争の平和的解決を旨とする現代の国際法の大原則に合致せ ず、それ自体が近隣国の警戒感を高める、かえって危険な政策というべきである。
3 福祉切り捨ての現状
このように防衛費が破格の扱いで膨張する一方、政府は、生活保護費や年金の受給額を 相次いで引き下げている。 生活保護については、2013 年からの大幅引き下げに続き、今年 10 月からは新たに、食 費など生活費にあてる生活扶助を最大で 5%、3 年間かけて引き下げることとされ、これに より、生活保護世帯の約 7 割の生活扶助費が減額となる。 しかし、削減にあたっては、減額された保護費が最低限の生活保障の基準を満たすのか どうかについての十分な検討がされておらず、厚生労働省の生活保護基準部会の報告書が この点で提起した疑問は反映されていない。特に大きな影響を受ける母子世帯や高齢者世 帯を含め、受給当事者の意見を聴取することも一切されていない。 生活保護基準は、最低賃金や住民税非課税限度額など様々な制度の基準になっているた め、引き下げによる国民生活への悪影響は多方面にわたる。 また、年金については、2013 年からの老齢基礎年金・厚生年金支給額の減額に続き、長 期にわたり自動的に支給額が削減される「マクロ経済スライド」が 2015 年から発動され ており、高齢者世帯の貧困状況は悪化している。
3
政府は生活保護減額によって 160 億円の予算削減を見込んでいるが、そもそも、国家財 政を全体としてみた場合、この削減は、青天井に増加している防衛費の増加、とりわけ米 国からの野放図な兵器購入を抑えれば、全く必要がなかったものである。 日本の国家財政は、米国の兵器産業における雇用の創出と維持のために用いられるべき ものではない。国民の生存権よりも同盟国からの兵器購入を優先するような財政運営は根 本的に間違っている。
4 主要国で最も貧弱な日本の教育予算
日本は、GDP に占める教育への公的支出割合が、主要国の中で例年最下位である。特に、 日本は「高等教育の授業料が、データのある OECD 加盟国の中で最も高い国の一つであり、 過去 10 年、授業料は上がり続けている」。「高等教育機関は多くを私費負担に頼っている。 日本では、高等教育段階では 68%の支出が家計によって負担されており、この割合は、 OECD 加盟国平均 30%の 2 倍を超える」( OECD, Education at a Glance 2018)。 給付型奨学金は 2017 年にようやく導入されたものの、対象は住民税非課税世帯に限ら れ、学生数は各学年わずか 2 万人、給付額は月 2~4 万円にすぎない。大学生の 75%は私 立大学で学んでいるが、国の私学助成が少ないため家計の負担が大きいところ、私大新入 生のうち無利子奨学金を借りられるのは 15%にすぎず(東京私大教連調査)、多くの卒業 生は奨学金という名のローン返済に苦しんでいる。「卒業時に抱える平均負債額は 32,170 ドルで、返済には学士課程の学生で最大 15 年を要する。これは、データのある OECD 加 盟国の中で最も多い負債の一つである」(OECD, supra)。2011 年から 2016 年の 5 年間で 延べ 15,338 人が、奨学金にからんで自己破産している(「奨学金破産、過去 5 年で延べ 1 万 5 千人 親子連鎖広がる」朝日新聞デジタル 2018 年 2 月 12 日)。 国立大学法人化後、その基盤経費となる運営費交付金も年々削減され(2004 年から 2016 年までで実質 1,000 億円以上。文部科学省調査)、任期付き教員の増加など大学の教育・研 究に支障をきたしている(「 土台から崩れゆく日本の科学、疲弊する若手研究者たち これ が『科学技術立国』の足元」Wedge Infinity 2017 年 11 月 27 日)。
高等教育だけではない。教育予算が全体としてきわめて貧弱であり人員が少ないため、 公立の小・中・高等学校では半数以上の教員が過労死レベルで働いている(「過労死ライン 超えの教員、公立校で半数 仕事持ち帰りも」朝日新聞デジタル 2018 年 10 月 18 日)。 教育に予算を支出しない国に未来はあるだろうか。納税者から託された税金を何にどう 用いるかという財政政策において、教育を受ける権利の実現は最優先事項の一つでなけれ ばならない。
5 日本は社会権規約に違反している 憲法 25 条は国民の生存権を保障している。また、日本が批准している「経済的、社会的 及び文化的権利に関する国際規約」(社会権規約)は、社会保障についての権利(9 条)、 適切な生活水準についての権利(11 条 1 項)を認め、国はこれらの権利の実現のために、 利用可能な資源を最大限に用いて措置を取る義務があるとしている(2 条 1 項)。 権利を認め、その実現に向けて措置を取る義務を負った以上は、権利の実現を後退させ
4
る措置を取ることは規約の趣旨に反する(後退禁止原則)。社会権規約の下で設置されてい る社会権規約委員会は「一般的意見」で、「いかなる意図的な後退的措置が取られる場合に も、国は、それがすべての選択肢を最大限慎重に検討した後に導入されたものであること、 及び、国の利用可能な最大限の資源の完全な利用に照らして、規約に規定された権利全体 との関連によってそれが正当化されること、を証明する責任を負う」としている。 このような観点から委員会は、日本に対する 2013 年の「総括所見」で、社会保障予算 の大幅な削減に懸念を示している。また、日本の最低賃金の平均水準が最低生存水準及び 生活保護水準を下回っていることや、無年金又は低年金の高齢者の間で貧困が広がってい ることにも懸念を表明した(外務省ウェブサイト「国際人権規約」参照)。
今年(2018 年)5 月には、10 月からの生活保護引き下げについて、「極度の貧困に関す る特別報告者」を含む国連人権理事会の特別報告者ら 4 名が連名で、引き下げは日本の国 際法上の義務に違反するという声明を発表し政府に送る事態となった。「日本のような豊か な先進国におけるこのような措置は、貧困層の人々が尊厳をもって生きる権利を直接に掘 り崩す、意図的な政治的決定を反映している。」「貧困層の人権に与える影響を慎重に検討 しないで取られたこのような緊縮措置は、日本が国際的に負っている義務に違反している」。
また社会権規約は、国はすべての者に教育の権利を認め、中等教育と高等教育について は、無償教育を漸進的に導入することにより、すべての人に均等に機会が与えられるよう にすることと規定している。適切な奨学金制度を設立することも定めている(13 条 2 項)。 教育に対する日本の公的支出の貧弱さはこれらを遵守したものになっていない。
**************************
後年度負担まで組んで莫大な額の兵器を買い込み国家財政を逼迫させる一方で、十分な 検討も経ずに生活保護を引き下げることや、きわめて貧弱な教育予算を放置し又は削減す ることは、憲法の平和主義、人権保障及び財政上の原則のみならず、国際法上の義務であ る社会権規約(及び、同様の規定をもつ子どもの権利条約や障害者権利条約など)に違反 している。我々は、安倍政権による防衛予算の異常な運営に抗議し反対の意を表明すると ともに、教育と社会保障の分野に適切に予算を振り向けることを強く求めるものである。
防衛費の異常な増加に抗議し、教育と社会保障へ の優先的な公的支出を求める声明
2018 年 12 月 20 日 研究者・実務家有志一同
声明の趣旨
世界的にも最悪の水準の債務を抱える中、巨額の兵器購入を続け、他方では生活保護や 年金を引き下げ教育への公的支出を怠る日本政府の政策は、憲法と国際人権法に違反し、 早急に是正されるべきである。
1.安倍政権は一般予算で史上最高規模の防衛予算を支出しているだけでなく、補填とし て補正予算も使い、しかも後年度予算(ローン)で米国から巨額の兵器を購入してお り、これは日本国憲法の財政民主主義に反する。 2.米国の対日貿易赤字削減をも目的とした米国からの兵器「爆買い」で、国際的にも最 悪の状態にある我が国の財政赤字はさらにひっ迫している。 3.他方で、生活保護費や年金の相次ぐ切り下げなど、福祉予算が大幅に削られ、国民生 活が圧迫されている。 4.また、学生が多額の借金を負う奨学金問題や大学交付金削減に象徴されるように、我 が国の教育予算は先進国の中でも最も貧弱なままである。 5.このように福祉を切り捨て教育予算を削減する一方で、巨額の予算を兵器購入に充て る政策は、憲法の社会権規定に反するだけでなく、国際人権社会権規約にも反する。
以下、具体的に理由を述べる。
1 莫大な防衛費増加と予算の使い込み 現在、安倍政権の下で防衛費は顕著に増加し続け(2013 年度から 6 年連続増加)、2016 年度予算からは、本予算単独でも 5 兆円を突破している。加えて、防衛省は、本来は自然 災害や不況対策などに使われる補正予算を、本予算だけでは賄いきれない高額な米国製兵 器購入の抜け道に使い、2014 年度以降は毎年 2,000 億円前後の補正予算を計上して、戦闘 機や輸送機オスプレイ、ミサイルなどを、米側の提示する法外な価格で購入している。 しかも、これには後年度負担つまり次年度以降へのつけ回しの「ローン」で買っている ものが含まれ、国産兵器購入の分も合わせると、国が抱えている兵器ローンの残高は 2018 年度予算で約 5 兆 800 億円と、防衛予算そのものに匹敵する額に膨れ上がっている(2019 年度は 5 兆 3,000 億円)。米国へのローン支払いが嵩む結果、防衛省が国内の防衛企業に対 する装備品代金の支払いの延期を要請するという異例の事態まで起きている(「兵器ローン 残高 5 兆円突破」「兵器予算 補正で穴埋め 兵器購入『第二の財布』」「膨らむ予算『裏技』 駆使」「防衛省 支払い延期要請 防衛業界 戸惑い、反発」東京新聞 2018 年 10 月 29 日、 11 月 1 日、24 日、29 日記事参照)。毎会計年度の予算は国会の議決を経なければならない としている財政民主主義の大原則(憲法 86 条)を空洞化する事態である。
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防衛省の試算によれば、米国から購入し又は購入を予定している5種の兵器(戦闘機「F35」 42 機、オスプレイ 17 機、イージス・アショア 2 基など)だけで、廃棄までの 20~30 年 間の維持整備費は 2 兆 7,000 億円を超える(「米製兵器維持費 2 兆 7000 億円」東京新聞 11 月 2 日)。さらに、これに輪をかけるように、政府は、「F35」を米国から 100 機追加取得 する方向で検討しており、取得額は 1 機 100 億円超で計 1 兆円以上になる見込みである (2018 年 11 月 27 日日本経済新聞)。
2 米国のための高額兵器購入による財政逼迫
このような防衛費の異常な膨張について、根源的な問題の一つは、米国からの高額の兵 器購入が、トランプ政権の要請も受け、米国の対日貿易赤字を解消する一助として行われ ていることである。 歳入のうち国債依存度が約 35%を占め、国と地方の抱える長期債務残高が 2018 年度末 で 1,107 兆円(対 GDP 比 196%)に達するという、 「主要先進国の中で最悪の水準」(財務 省「日本の財政関係資料」2018 年 3 月)の財政状況にある日本にとって、他国の赤字解消 のために、さらなる借金を重ねてまで兵器購入に巨額の予算を費やすことは、国政の基盤 をなす財政の運営として常軌を逸したものと言わざるを得ない。 また、導入されている兵器の中には、最新鋭ステルス戦闘機「F35」のような攻撃型兵 器が多数含まれている。戦闘機が離着陸できるよう海上自衛隊の護衛艦「いずも」を事実 上「空母化」する方針も示されている。これらは専守防衛の原則を逸脱する恐れが強い。 政府は北朝鮮情勢や中国の軍備増強を防衛力増強の理由として挙げるが、朝鮮半島ではむ しろ緊張緩和の動きが活発化しているし、近隣国を仮想敵国として際限なく軍拡に走るこ とも、武力による威嚇を禁じ紛争の平和的解決を旨とする現代の国際法の大原則に合致せ ず、それ自体が近隣国の警戒感を高める、かえって危険な政策というべきである。
3 福祉切り捨ての現状
このように防衛費が破格の扱いで膨張する一方、政府は、生活保護費や年金の受給額を 相次いで引き下げている。 生活保護については、2013 年からの大幅引き下げに続き、今年 10 月からは新たに、食 費など生活費にあてる生活扶助を最大で 5%、3 年間かけて引き下げることとされ、これに より、生活保護世帯の約 7 割の生活扶助費が減額となる。 しかし、削減にあたっては、減額された保護費が最低限の生活保障の基準を満たすのか どうかについての十分な検討がされておらず、厚生労働省の生活保護基準部会の報告書が この点で提起した疑問は反映されていない。特に大きな影響を受ける母子世帯や高齢者世 帯を含め、受給当事者の意見を聴取することも一切されていない。 生活保護基準は、最低賃金や住民税非課税限度額など様々な制度の基準になっているた め、引き下げによる国民生活への悪影響は多方面にわたる。 また、年金については、2013 年からの老齢基礎年金・厚生年金支給額の減額に続き、長 期にわたり自動的に支給額が削減される「マクロ経済スライド」が 2015 年から発動され ており、高齢者世帯の貧困状況は悪化している。
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政府は生活保護減額によって 160 億円の予算削減を見込んでいるが、そもそも、国家財 政を全体としてみた場合、この削減は、青天井に増加している防衛費の増加、とりわけ米 国からの野放図な兵器購入を抑えれば、全く必要がなかったものである。 日本の国家財政は、米国の兵器産業における雇用の創出と維持のために用いられるべき ものではない。国民の生存権よりも同盟国からの兵器購入を優先するような財政運営は根 本的に間違っている。
4 主要国で最も貧弱な日本の教育予算
日本は、GDP に占める教育への公的支出割合が、主要国の中で例年最下位である。特に、 日本は「高等教育の授業料が、データのある OECD 加盟国の中で最も高い国の一つであり、 過去 10 年、授業料は上がり続けている」。「高等教育機関は多くを私費負担に頼っている。 日本では、高等教育段階では 68%の支出が家計によって負担されており、この割合は、 OECD 加盟国平均 30%の 2 倍を超える」( OECD, Education at a Glance 2018)。 給付型奨学金は 2017 年にようやく導入されたものの、対象は住民税非課税世帯に限ら れ、学生数は各学年わずか 2 万人、給付額は月 2~4 万円にすぎない。大学生の 75%は私 立大学で学んでいるが、国の私学助成が少ないため家計の負担が大きいところ、私大新入 生のうち無利子奨学金を借りられるのは 15%にすぎず(東京私大教連調査)、多くの卒業 生は奨学金という名のローン返済に苦しんでいる。「卒業時に抱える平均負債額は 32,170 ドルで、返済には学士課程の学生で最大 15 年を要する。これは、データのある OECD 加 盟国の中で最も多い負債の一つである」(OECD, supra)。2011 年から 2016 年の 5 年間で 延べ 15,338 人が、奨学金にからんで自己破産している(「奨学金破産、過去 5 年で延べ 1 万 5 千人 親子連鎖広がる」朝日新聞デジタル 2018 年 2 月 12 日)。 国立大学法人化後、その基盤経費となる運営費交付金も年々削減され(2004 年から 2016 年までで実質 1,000 億円以上。文部科学省調査)、任期付き教員の増加など大学の教育・研 究に支障をきたしている(「 土台から崩れゆく日本の科学、疲弊する若手研究者たち これ が『科学技術立国』の足元」Wedge Infinity 2017 年 11 月 27 日)。
高等教育だけではない。教育予算が全体としてきわめて貧弱であり人員が少ないため、 公立の小・中・高等学校では半数以上の教員が過労死レベルで働いている(「過労死ライン 超えの教員、公立校で半数 仕事持ち帰りも」朝日新聞デジタル 2018 年 10 月 18 日)。 教育に予算を支出しない国に未来はあるだろうか。納税者から託された税金を何にどう 用いるかという財政政策において、教育を受ける権利の実現は最優先事項の一つでなけれ ばならない。
5 日本は社会権規約に違反している 憲法 25 条は国民の生存権を保障している。また、日本が批准している「経済的、社会的 及び文化的権利に関する国際規約」(社会権規約)は、社会保障についての権利(9 条)、 適切な生活水準についての権利(11 条 1 項)を認め、国はこれらの権利の実現のために、 利用可能な資源を最大限に用いて措置を取る義務があるとしている(2 条 1 項)。 権利を認め、その実現に向けて措置を取る義務を負った以上は、権利の実現を後退させ
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る措置を取ることは規約の趣旨に反する(後退禁止原則)。社会権規約の下で設置されてい る社会権規約委員会は「一般的意見」で、「いかなる意図的な後退的措置が取られる場合に も、国は、それがすべての選択肢を最大限慎重に検討した後に導入されたものであること、 及び、国の利用可能な最大限の資源の完全な利用に照らして、規約に規定された権利全体 との関連によってそれが正当化されること、を証明する責任を負う」としている。 このような観点から委員会は、日本に対する 2013 年の「総括所見」で、社会保障予算 の大幅な削減に懸念を示している。また、日本の最低賃金の平均水準が最低生存水準及び 生活保護水準を下回っていることや、無年金又は低年金の高齢者の間で貧困が広がってい ることにも懸念を表明した(外務省ウェブサイト「国際人権規約」参照)。
今年(2018 年)5 月には、10 月からの生活保護引き下げについて、「極度の貧困に関す る特別報告者」を含む国連人権理事会の特別報告者ら 4 名が連名で、引き下げは日本の国 際法上の義務に違反するという声明を発表し政府に送る事態となった。「日本のような豊か な先進国におけるこのような措置は、貧困層の人々が尊厳をもって生きる権利を直接に掘 り崩す、意図的な政治的決定を反映している。」「貧困層の人権に与える影響を慎重に検討 しないで取られたこのような緊縮措置は、日本が国際的に負っている義務に違反している」。
また社会権規約は、国はすべての者に教育の権利を認め、中等教育と高等教育について は、無償教育を漸進的に導入することにより、すべての人に均等に機会が与えられるよう にすることと規定している。適切な奨学金制度を設立することも定めている(13 条 2 項)。 教育に対する日本の公的支出の貧弱さはこれらを遵守したものになっていない。
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後年度負担まで組んで莫大な額の兵器を買い込み国家財政を逼迫させる一方で、十分な 検討も経ずに生活保護を引き下げることや、きわめて貧弱な教育予算を放置し又は削減す ることは、憲法の平和主義、人権保障及び財政上の原則のみならず、国際法上の義務であ る社会権規約(及び、同様の規定をもつ子どもの権利条約や障害者権利条約など)に違反 している。我々は、安倍政権による防衛予算の異常な運営に抗議し反対の意を表明すると ともに、教育と社会保障の分野に適切に予算を振り向けることを強く求めるものである。
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●ニュース
辺野古埋め立て停止 ホワイトハウスへの嘆願署名10万超す
中国「強烈な不満と反対」…日本の防衛大綱に
医学部「入試差別」根絶を 現役医大生、国に1万5000人分の署名提出
医学部の入試不正、9大学で確認
「いずも空母化」は自衛隊の要望ではなく実は「自民党主導」だった
iPS細胞の備蓄事業、京大から独立へ 山中教授が意向
橋下氏、徴用工問題の解決に向け持論「こういうことを言うと売国奴だと言われる…」
防衛大綱改定 いずも事実上空母化明記
「国民はだまされている」 森友問題・籠池被告ら懇談会 水戸
憲法9条を守れ!!
「空母化」ありき 現場困惑 政府、違憲否定「F35B常時は搭載せず」
「水俣病は終わらない」公式確認から60年―私たちに託されたメッセージ
松本元死刑囚らの死刑執行文書、ほぼ全て黒塗りで開示
“旧優生保護法”強制的な不妊手術 事業として推進(18/04/27)
真相を解明していないからこうなるのだろう!!
オウム13人死刑で「上川陽子法相」一生SPつきの生活
731部隊員・長友浪男軍医少佐の戦中・戦後、甲第1855部隊考、他
元731部隊軍医と強制不妊手術
「明治150年」史観批判ー近現代日本の戦争・植民地支配と国民統制ー山田朗、他
中国の侵略被害者の証言を聞く集い2018 11.30
●お知らせ
京大の「731部隊」論文疑惑(上) 勝間田秀樹(京都支局)
731部隊将校の学位取り消しを 人体実験疑い論文で京大に
「特殊部隊731」
秋山 浩著 (三一書房 1956年6月30日 発行)
職種不明の軍属
広野に建つビル街
まだ、何の部隊であるのかは、聞かされていなかった。しかし、何かしら特殊な性格の部隊であることは誰しも感じたに違いない。
中央の建物の東側には、天に届くばかりという形容にふさわしい大煙突が、黒い煙を吐いていて、その向うに飛行場が見えた。西側は、と見れば、白い病院風の建物やら、倉庫、アパート風の宿舎が並んでいる。
「あのボイラー室の煙突は、満州第2と言われるものだ。どうだ、みんな、こんな大きな煙突は初めて見たろう?」
仲野雇員が、得意気な微笑で言った。だが、聞く私達のほうは、驚異の中にも不安の影が去来していた。
私も、鉄条網のいかめしさに圧倒されて、落ち着けない胸騒ぎを覚えていた。満州見物をするといった安易なやじ馬気分などは消えうせて、ここで働く前途をはじめて真剣に思い描こうとしたのである。
「元満州中川村開拓団 私の敗戦回顧録」
日本は、日中戦争で国際法に違反して、毒ガス戦、細菌戦、無差別爆撃を行った。日本政府は、この事実をきちんと認めていない!!
●『日本の中国侵略と毒ガス兵器』 歩平著(山邊悠喜子、宮崎教四郎訳)明石書店より
第2章 地図から消えた神秘の大久野島
記録1 今日の大久野島
その倉庫の前に深褐色のペンキの標識が立っており、白いペンキで説明が書いてある。そこにはここの毒剤が戦後太平洋に沈められ、黒ずんだ壁は当時消毒のために火炎放射器によって焼却した結果だとある。この説明を見て、私はこの各倉庫の門がまるで牙をむき出した凶悪な野獣のように思われた。島に上がった時の明るい晴れ晴れとした気分はすっかり消えて跡形もない。冷酷な現実は私達に、これこそが50年前の大久野島の本当の姿だと告げているのだ。
●特集 軍拡に走る安倍政権と学術①
15年戦争中の「医学犯罪」に目を閉ざさず、繰り返さないために
1、戦争における医学者・医師たちの犯罪
西山勝夫さん(滋賀医科大学名誉教授)に聞く
にしやま・かつお=滋賀医科大学名誉教授、 15年戦争と日本の医学医療研究会事務局長、「戦争と医の倫理」の検証を進める会代表世話人、軍学共同反対連絡会共同代表
5、いまどんな議論が必要か
■世界と日本での議論の進展
―それに対し、日本の科学者の世界では、全体の問題としてどう議論されていますか。
学術会議は、1984年には公選制が廃止され、学会推薦・内閣総理大臣任命制へと改悪され、学会などで推薦された者が会員に任命される制度となりましたが、学術会議では731部隊に関する初めての議論が行われていたことが、2003年の日本学術会議生命科学の全体像と生命倫理特別委員会報告「生命科学の全体像と生命倫理―生命科学・生命工学の適正な発展のために―」の報告により明らかなりました。同報告では「生命倫理を考える契機になった近代史上の最初の事件の一つとしてあげておかなければならないのは、第2次世界大戦中のナチスによる大量虐殺や大学医学部医師も参加した日本軍731部隊による非人道的な人体実験である。これら事件は人間として余りにも常軌を逸したものであって、いくら厳しく糾弾されても足りるものではない。このうち、731部隊の事件に医師たちも参加していたことは長い間隠蔽されてきたが、ナチスによる事件については敗戦国ドイツに対する1945年の国際軍事裁判で明らかにされた」と明記されています。
●『人間の価値』
―1918年から1945年までのドイツ医学
Ch.ブロス/G.アリ編
林 功三訳
■ヘルマン・フォスの日記
「すべての対立は、結局、ボルシェヴィズムとナチズムの対立に帰せられる。チェコでは赤どもがすでに権力を握っているだからだ。この野獣どもには火薬と弾丸しか役に立たない。」(1938年9月16日)
「昨日わたしは地下の死体置場と、これも地下にある焼却炉を見てきた。この焼却炉は、解剖実験教育で残った死体の部分を片付けるために使われるものだった。今ではこれは処刑されたポーランド人の死体を焼却するために使われている。ほとんど毎日、グレーの制服を着たゲシュタポのSS隊員が乗ったグレーの車がやって来て、焼却材料を持って来る。しかし昨日は焼却炉が使われなかったので、わたしたちはその内部を見ることができた。中には4人のポーランド人の灰があった。すべての組織が焼かれてしまうと、1人の人間の身体で残るものはなんと少ないことか。このような焼却炉を見せてもらって、わたしは安心することができた。ネイ将軍も処刑される前に、間もなく一握りの灰になってしまうだけだ、と言ったではないか。ポーランド人は最近ずいぶん厚かましくなっており、そのため焼却炉はフル活動だ。彼らの社会全体をこのような焼却炉にぶち込んでしまうことができたらいい。そうすればドイツ民族は東でやっと安心していられるだろう。」
(1941年6月15日)
●イタイイタイ病を究明した男 萩野昇
●驚愕!御用医学者をさかのぼると、すぐに731部隊に行き着く
水俣病問題
●小島三郎国立予防衛生研究所所長の過去
●小泉親彦と宮川米次の絆
●ヒロシマからフクシマへ
●宮川正
●「想定外」 と日本の統治—ヒロシマからフクシマへ—
●ビキニ「死の灰」世界各地へ
●自衛隊とサリン
●相模海軍工廠・寒川と平塚にあった秘密毒ガス工場
●日本の国家機密
●兒嶋俊郎さんを偲ぶ
●昭和天皇の戦争責任を問う!!大嘗祭反対!!
●昭和天皇(ハーバード・ピックス著『昭和天皇』より)
第3部 陛下の戦争
1931(昭和6)年―1945 (昭和20)年
第7章 満州事変
Ⅰ
若槻内閣は1931年12月11日に総辞職した。若槻は軍部の統制、不況の抑制、そしてもっとも致命的なこととして、宮中グループの支持を維持することに失敗した。満州事変は、いまや第2の段階に入った。宮中は協議の結果、より愛国主義的な政友会に後継内閣を組閣させることに決めた。当時、政友会は両院でも府県議会でも少数党だった。政友会総裁犬養毅は、1930年のロンドン海軍軍縮条約に反対の立場をとり、後には満州事変の正当性を断言していた。彼はまた満州事変に関する国際連盟の勧告を公に拒絶し、日本は「弁明の外交より脱し」、「自主的新生面を開拓す」べきだ(20世紀の日本外交史の全般を通じて繰り返される言葉であるが)と明言していた。
●小泉親彦と昭和天皇
●近現代史を《憲法視点》から問う~「湘南社」の憲法論議~
●近代天皇制の真髄は
●福沢諭吉
●神武と戦争
憲法9条を生かそう!!
●映画「沈黙」アンケート
●「731部隊と100部隊」の現在の課題(八王子)
●第10回『化学学校記事』情報公開裁判
●帝銀事件と登戸研究所
●第19回「衛生学校記事」情報公開裁判
●731部隊『留守名簿』(不二出版)2018年9月
●京大 軍医博士論文の検証
●731部隊『留守名簿』公開
●ある元自衛官の回想 「化学学校の黒い霧」
●第10回ビザ発給拒否・集会妨害国賠訴訟【9月21日(金)11:30~東京地裁415号室】
●731部隊と「要塞」遺跡を訪ねる
日本は、あの侵略戦争を反省して、憲法9条を作った!!
平和条約締結は「日本が大戦の結果認めること」 露外相
●日本国憲法第9条
1、日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。
2、前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない。
●ニュース
辺野古埋め立て停止 ホワイトハウスへの嘆願署名10万超す
中国「強烈な不満と反対」…日本の防衛大綱に
医学部「入試差別」根絶を 現役医大生、国に1万5000人分の署名提出
医学部の入試不正、9大学で確認
「いずも空母化」は自衛隊の要望ではなく実は「自民党主導」だった
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橋下氏、徴用工問題の解決に向け持論「こういうことを言うと売国奴だと言われる…」
防衛大綱改定 いずも事実上空母化明記
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憲法9条を守れ!!
「空母化」ありき 現場困惑 政府、違憲否定「F35B常時は搭載せず」
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真相を解明していないからこうなるのだろう!!
オウム13人死刑で「上川陽子法相」一生SPつきの生活
731部隊員・長友浪男軍医少佐の戦中・戦後、甲第1855部隊考、他
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●お知らせ
京大の「731部隊」論文疑惑(上) 勝間田秀樹(京都支局)
731部隊将校の学位取り消しを 人体実験疑い論文で京大に
「特殊部隊731」
秋山 浩著 (三一書房 1956年6月30日 発行)
職種不明の軍属
広野に建つビル街
まだ、何の部隊であるのかは、聞かされていなかった。しかし、何かしら特殊な性格の部隊であることは誰しも感じたに違いない。
中央の建物の東側には、天に届くばかりという形容にふさわしい大煙突が、黒い煙を吐いていて、その向うに飛行場が見えた。西側は、と見れば、白い病院風の建物やら、倉庫、アパート風の宿舎が並んでいる。
「あのボイラー室の煙突は、満州第2と言われるものだ。どうだ、みんな、こんな大きな煙突は初めて見たろう?」
仲野雇員が、得意気な微笑で言った。だが、聞く私達のほうは、驚異の中にも不安の影が去来していた。
私も、鉄条網のいかめしさに圧倒されて、落ち着けない胸騒ぎを覚えていた。満州見物をするといった安易なやじ馬気分などは消えうせて、ここで働く前途をはじめて真剣に思い描こうとしたのである。
「元満州中川村開拓団 私の敗戦回顧録」
日本は、日中戦争で国際法に違反して、毒ガス戦、細菌戦、無差別爆撃を行った。日本政府は、この事実をきちんと認めていない!!
●『日本の中国侵略と毒ガス兵器』 歩平著(山邊悠喜子、宮崎教四郎訳)明石書店より
第2章 地図から消えた神秘の大久野島
記録1 今日の大久野島
その倉庫の前に深褐色のペンキの標識が立っており、白いペンキで説明が書いてある。そこにはここの毒剤が戦後太平洋に沈められ、黒ずんだ壁は当時消毒のために火炎放射器によって焼却した結果だとある。この説明を見て、私はこの各倉庫の門がまるで牙をむき出した凶悪な野獣のように思われた。島に上がった時の明るい晴れ晴れとした気分はすっかり消えて跡形もない。冷酷な現実は私達に、これこそが50年前の大久野島の本当の姿だと告げているのだ。
●特集 軍拡に走る安倍政権と学術①
15年戦争中の「医学犯罪」に目を閉ざさず、繰り返さないために
1、戦争における医学者・医師たちの犯罪
西山勝夫さん(滋賀医科大学名誉教授)に聞く
にしやま・かつお=滋賀医科大学名誉教授、 15年戦争と日本の医学医療研究会事務局長、「戦争と医の倫理」の検証を進める会代表世話人、軍学共同反対連絡会共同代表
5、いまどんな議論が必要か
■世界と日本での議論の進展
―それに対し、日本の科学者の世界では、全体の問題としてどう議論されていますか。
学術会議は、1984年には公選制が廃止され、学会推薦・内閣総理大臣任命制へと改悪され、学会などで推薦された者が会員に任命される制度となりましたが、学術会議では731部隊に関する初めての議論が行われていたことが、2003年の日本学術会議生命科学の全体像と生命倫理特別委員会報告「生命科学の全体像と生命倫理―生命科学・生命工学の適正な発展のために―」の報告により明らかなりました。同報告では「生命倫理を考える契機になった近代史上の最初の事件の一つとしてあげておかなければならないのは、第2次世界大戦中のナチスによる大量虐殺や大学医学部医師も参加した日本軍731部隊による非人道的な人体実験である。これら事件は人間として余りにも常軌を逸したものであって、いくら厳しく糾弾されても足りるものではない。このうち、731部隊の事件に医師たちも参加していたことは長い間隠蔽されてきたが、ナチスによる事件については敗戦国ドイツに対する1945年の国際軍事裁判で明らかにされた」と明記されています。
●『人間の価値』
―1918年から1945年までのドイツ医学
Ch.ブロス/G.アリ編
林 功三訳
■ヘルマン・フォスの日記
「すべての対立は、結局、ボルシェヴィズムとナチズムの対立に帰せられる。チェコでは赤どもがすでに権力を握っているだからだ。この野獣どもには火薬と弾丸しか役に立たない。」(1938年9月16日)
「昨日わたしは地下の死体置場と、これも地下にある焼却炉を見てきた。この焼却炉は、解剖実験教育で残った死体の部分を片付けるために使われるものだった。今ではこれは処刑されたポーランド人の死体を焼却するために使われている。ほとんど毎日、グレーの制服を着たゲシュタポのSS隊員が乗ったグレーの車がやって来て、焼却材料を持って来る。しかし昨日は焼却炉が使われなかったので、わたしたちはその内部を見ることができた。中には4人のポーランド人の灰があった。すべての組織が焼かれてしまうと、1人の人間の身体で残るものはなんと少ないことか。このような焼却炉を見せてもらって、わたしは安心することができた。ネイ将軍も処刑される前に、間もなく一握りの灰になってしまうだけだ、と言ったではないか。ポーランド人は最近ずいぶん厚かましくなっており、そのため焼却炉はフル活動だ。彼らの社会全体をこのような焼却炉にぶち込んでしまうことができたらいい。そうすればドイツ民族は東でやっと安心していられるだろう。」
(1941年6月15日)
●イタイイタイ病を究明した男 萩野昇
●驚愕!御用医学者をさかのぼると、すぐに731部隊に行き着く
水俣病問題
●小島三郎国立予防衛生研究所所長の過去
●小泉親彦と宮川米次の絆
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●兒嶋俊郎さんを偲ぶ
●昭和天皇の戦争責任を問う!!大嘗祭反対!!
●昭和天皇(ハーバード・ピックス著『昭和天皇』より)
第3部 陛下の戦争
1931(昭和6)年―1945 (昭和20)年
第7章 満州事変
Ⅰ
若槻内閣は1931年12月11日に総辞職した。若槻は軍部の統制、不況の抑制、そしてもっとも致命的なこととして、宮中グループの支持を維持することに失敗した。満州事変は、いまや第2の段階に入った。宮中は協議の結果、より愛国主義的な政友会に後継内閣を組閣させることに決めた。当時、政友会は両院でも府県議会でも少数党だった。政友会総裁犬養毅は、1930年のロンドン海軍軍縮条約に反対の立場をとり、後には満州事変の正当性を断言していた。彼はまた満州事変に関する国際連盟の勧告を公に拒絶し、日本は「弁明の外交より脱し」、「自主的新生面を開拓す」べきだ(20世紀の日本外交史の全般を通じて繰り返される言葉であるが)と明言していた。
●小泉親彦と昭和天皇
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●近代天皇制の真髄は
●福沢諭吉
●神武と戦争
憲法9条を生かそう!!
2018年12月18日火曜日
細菌戦の系譜!!
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平和条約締結は「日本が大戦の結果認めること」 露外相
●日本国憲法第9条
1、日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。
2、前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない。
731部隊員・長友浪男軍医少佐の戦中・戦後、甲第1855部隊考、他
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中国の侵略被害者の証言を聞く集い2018 11.30
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京大の「731部隊」論文疑惑(上) 勝間田秀樹(京都支局)
731部隊将校の学位取り消しを 人体実験疑い論文で京大に
「特殊部隊731」
秋山 浩著 (三一書房 1956年6月30日 発行)
職種不明の軍属
広野に建つビル街
そしてそれを取り巻くレンガ塀の上には物々しく鉄条網が張られている。ふと振り返ってみると、私達の外側にも、鉄条網を持つ高い土塀が築かれ、この営内は、厳重に外界から隔絶されていることがわかった。
あとで、外塀の周囲が約5キロ、中央の建物だけで丸ビルの3倍あると聞かされた。
私達が降ろされた所は、宿舎前の練兵場である。
「ただいまから、教育部長殿の挨拶がある。全員、整列!」
迎えに出て来た小宮という雇員が、威圧的な口調で号令し、大角雇員をうながすようにして、教育部長を迎えるために、駆け出して行った。見るからに精悍な顔つきの小宮雇員は、一目で意地悪いでしゃばり屋であることが察せられる。判任官待遇の仲野雇員をさておき、ただの雇員でしかないこの男が号令するというのは、ちょっと不愉快な感じを与える。
序列はまだ決まっていなかったから、整列してからも、私と林田と来住野は前後にかたまっていた。
「すごいなぁ」
と、誰かがため息のようにつぶやいていた。皆、一様に、視界をうずめる建物の偉容に見とれている。
「元満州中川村開拓団 私の敗戦回顧録」
日本は、日中戦争で国際法に違反して、毒ガス戦、細菌戦、無差別爆撃を行った。日本政府は、この事実をきちんと認めていない!!
●『日本の中国侵略と毒ガス兵器』 歩平著(山邊悠喜子、宮崎教四郎訳)明石書店より
第2章 地図から消えた神秘の大久野島
記録1 今日の大久野島
海辺に沿って道を北西に行くと、左側は大海、右側は伸びるにまかせて繁茂した樹木に覆われた山丘だ。500mほど行くと山の一面を穿って大きな穴が口を開けており、不気味なコンクリートがこの開いた口にはめ込まれている。これは規模のとても大きい毒ガスの貯蔵庫で、2列に並んだ計6つの大きな部屋によって成り立ち、高さは三層のビルに相当し、青灰色のコンクリートの壁と露になっている鉄筋が、この建物の軍事的な意義を物語っている。各倉庫の地面に巨大なコンクリートのかたまりで作られた環状のものがある、これこそが糜爛性のイペリットとルイサイトの倉庫で、それらの環状のコンクリートの上には巨大な鉄製の毒剤タンクが置かれて、毎回100トンの毒剤が蓄えられていた。ここは島では最も守りの厳しい秘密の場所であった。
●特集 軍拡に走る安倍政権と学術①
15年戦争中の「医学犯罪」に目を閉ざさず、繰り返さないために
1、戦争における医学者・医師たちの犯罪
西山勝夫さん(滋賀医科大学名誉教授)に聞く
にしやま・かつお=滋賀医科大学名誉教授、 15年戦争と日本の医学医療研究会事務局長、「戦争と医の倫理」の検証を進める会代表世話人、軍学共同反対連絡会共同代表
5、いまどんな議論が必要か
■世界と日本での議論の進展
―それに対し、日本の科学者の世界では、全体の問題としてどう議論されていますか。
明らかになったのは、国会のような議事録がないため、議事詳細は議事速記録を通じてしか知ることができないこと、学術会議総会議事速記録は図書館に収蔵されているが図書館所蔵でないため、日本学術会議事務局に閲覧許可申請をしなければならないこと、他方、学術会議の運営審議会資料などは図書館所蔵のため日本学術会議図書館利用規程に基づき、閲覧許可申請をしなければならないこと、日本学術会議図書館は国立国会図書館の支部であるにもかかわらず、「一般公衆」などについては「館長が特に承認した者」でないと利用できないとされるなど著しく利用が制限されていること、複写サービスは、原則として行わない。 ただし、館長の許可を得たときは、利用者において複写又は撮影を行うことは妨げないことなどです。これらの制度は国立国会図書館制度の趣旨や国立公文書館の制度に合うように見直されないままでは、検証は困難です。
●『人間の価値』
―1918年から1945年までのドイツ医学
Ch.ブロス/G.アリ編
林 功三訳
■ヘルマン・フォスの日記
「ライプツィヒの日曜日の選挙(オーストリア併合の可否を決める投票ー編者)は最悪の結果を示した。絶対投票数も反対の票の割合も記録的に多い。総統はこのライプツィヒでいっておられた。〈わたしは知っている。全ザクセンがわたしに味方していることを!〉と。この(愛すべきザクセン〉、この住民たちの中に何かがあったこと、そして最悪の選挙が行われたことは明らかである。すべてはあの共産主義者どもの仕業だ。あいつらはまた厚かましくなってきた。この住民には全員に不妊手術をしてやる必要がある。」(1938年4月13日)
●イタイイタイ病を究明した男 萩野昇
●驚愕!御用医学者をさかのぼると、すぐに731部隊に行き着く
水俣病問題
●小島三郎国立予防衛生研究所所長の過去
●小泉親彦と宮川米次の絆
●ヒロシマからフクシマへ
●宮川正
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●ビキニ「死の灰」世界各地へ
●自衛隊とサリン
●相模海軍工廠・寒川と平塚にあった秘密毒ガス工場
●日本の国家機密
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旧優生保護法 強制不妊の宮城県の男性2人が追加提訴
平和条約締結は「日本が大戦の結果認めること」 露外相
「民主主義の破壊だ」 海域に次々と… 辺野古2日連続で土砂投入
19年度予算案101.5兆円と過去最大、国債は減額32.7兆円=政府筋
安倍政権立て直しに躍起 辺野古や入管法で支持率低下
橋下氏、徴用工問題の解決に向け持論「こういうことを言うと売国奴だと言われる…」
防衛大綱改定 いずも事実上空母化明記
「国民はだまされている」 森友問題・籠池被告ら懇談会 水戸
憲法9条を守れ!!
「空母化」ありき 現場困惑 政府、違憲否定「F35B常時は搭載せず」
「水俣病は終わらない」公式確認から60年―私たちに託されたメッセージ
松本元死刑囚らの死刑執行文書、ほぼ全て黒塗りで開示
“旧優生保護法”強制的な不妊手術 事業として推進(18/04/27)
真相を解明していないからこうなるのだろう!!
オウム13人死刑で「上川陽子法相」一生SPつきの生活
●昭和天皇の戦争責任を問う!!大嘗祭反対!!
●昭和天皇(ハーバード・ピックス著『昭和天皇』より)
第3部 陛下の戦争
1931(昭和6)年―1945 (昭和20)年
第7章 満州事変
Ⅰ
1931年当時、天皇は臣民に君臨するというほどの統治を実際にはしていなかったというのが妥当である。天皇の行動は、現状に遅れがちで、一貫せず、自己矛盾していたのである。些細なことに大権を行使し、より重大な問題で反抗的な陸軍将校に譲歩をした。天皇は満州事変を画策した参謀将校よりも日本経済が欧米に依存していることを理解していたため、外交的な孤立や経済制裁を懸念していた。しかし、公的にも、私的にも、けっして満州での陸軍の行動が間違っているとは言わなかった。それどころか、過分な寛大さをもって、拡大行為のひとつひとつを裁可し、不服従という違法行為を犯した高級将校を大目に見て、彼らを罰することを拒んだ。これは陸海軍の青年将校にとって天皇の主な関心は事変の成功にあるとのメッセージとして受け止められ、東京の参謀本部の統制に服することは二の次となった。天皇が必ずしも側近の見解を最優先しなかったことは、「昭和維新」を画策し、これを主唱する者にとって、天皇が彼らを支持しているというサインとなった。このため昭和天皇は、軍がさらに不服従行為に走ることを確実なものとしてしまった。その帰結は確かに彼が意図したものではなかったが。
●小泉親彦と昭和天皇
●近現代史を《憲法視点》から問う~「湘南社」の憲法論議~
●近代天皇制の真髄は
●福沢諭吉
●神武と戦争
憲法9条を生かそう!!
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●第10回ビザ発給拒否・集会妨害国賠訴訟【9月21日(金)11:30~東京地裁415号室】
●731部隊と「要塞」遺跡を訪ねる
日本は、あの侵略戦争を反省して、憲法9条を作った!!
平和条約締結は「日本が大戦の結果認めること」 露外相
●日本国憲法第9条
1、日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。
2、前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない。
731部隊員・長友浪男軍医少佐の戦中・戦後、甲第1855部隊考、他
元731部隊軍医と強制不妊手術
「明治150年」史観批判ー近現代日本の戦争・植民地支配と国民統制ー山田朗、他
中国の侵略被害者の証言を聞く集い2018 11.30
●お知らせ
京大の「731部隊」論文疑惑(上) 勝間田秀樹(京都支局)
731部隊将校の学位取り消しを 人体実験疑い論文で京大に
「特殊部隊731」
秋山 浩著 (三一書房 1956年6月30日 発行)
職種不明の軍属
広野に建つビル街
そしてそれを取り巻くレンガ塀の上には物々しく鉄条網が張られている。ふと振り返ってみると、私達の外側にも、鉄条網を持つ高い土塀が築かれ、この営内は、厳重に外界から隔絶されていることがわかった。
あとで、外塀の周囲が約5キロ、中央の建物だけで丸ビルの3倍あると聞かされた。
私達が降ろされた所は、宿舎前の練兵場である。
「ただいまから、教育部長殿の挨拶がある。全員、整列!」
迎えに出て来た小宮という雇員が、威圧的な口調で号令し、大角雇員をうながすようにして、教育部長を迎えるために、駆け出して行った。見るからに精悍な顔つきの小宮雇員は、一目で意地悪いでしゃばり屋であることが察せられる。判任官待遇の仲野雇員をさておき、ただの雇員でしかないこの男が号令するというのは、ちょっと不愉快な感じを与える。
序列はまだ決まっていなかったから、整列してからも、私と林田と来住野は前後にかたまっていた。
「すごいなぁ」
と、誰かがため息のようにつぶやいていた。皆、一様に、視界をうずめる建物の偉容に見とれている。
「元満州中川村開拓団 私の敗戦回顧録」
日本は、日中戦争で国際法に違反して、毒ガス戦、細菌戦、無差別爆撃を行った。日本政府は、この事実をきちんと認めていない!!
●『日本の中国侵略と毒ガス兵器』 歩平著(山邊悠喜子、宮崎教四郎訳)明石書店より
第2章 地図から消えた神秘の大久野島
記録1 今日の大久野島
海辺に沿って道を北西に行くと、左側は大海、右側は伸びるにまかせて繁茂した樹木に覆われた山丘だ。500mほど行くと山の一面を穿って大きな穴が口を開けており、不気味なコンクリートがこの開いた口にはめ込まれている。これは規模のとても大きい毒ガスの貯蔵庫で、2列に並んだ計6つの大きな部屋によって成り立ち、高さは三層のビルに相当し、青灰色のコンクリートの壁と露になっている鉄筋が、この建物の軍事的な意義を物語っている。各倉庫の地面に巨大なコンクリートのかたまりで作られた環状のものがある、これこそが糜爛性のイペリットとルイサイトの倉庫で、それらの環状のコンクリートの上には巨大な鉄製の毒剤タンクが置かれて、毎回100トンの毒剤が蓄えられていた。ここは島では最も守りの厳しい秘密の場所であった。
●特集 軍拡に走る安倍政権と学術①
15年戦争中の「医学犯罪」に目を閉ざさず、繰り返さないために
1、戦争における医学者・医師たちの犯罪
西山勝夫さん(滋賀医科大学名誉教授)に聞く
にしやま・かつお=滋賀医科大学名誉教授、 15年戦争と日本の医学医療研究会事務局長、「戦争と医の倫理」の検証を進める会代表世話人、軍学共同反対連絡会共同代表
5、いまどんな議論が必要か
■世界と日本での議論の進展
―それに対し、日本の科学者の世界では、全体の問題としてどう議論されていますか。
明らかになったのは、国会のような議事録がないため、議事詳細は議事速記録を通じてしか知ることができないこと、学術会議総会議事速記録は図書館に収蔵されているが図書館所蔵でないため、日本学術会議事務局に閲覧許可申請をしなければならないこと、他方、学術会議の運営審議会資料などは図書館所蔵のため日本学術会議図書館利用規程に基づき、閲覧許可申請をしなければならないこと、日本学術会議図書館は国立国会図書館の支部であるにもかかわらず、「一般公衆」などについては「館長が特に承認した者」でないと利用できないとされるなど著しく利用が制限されていること、複写サービスは、原則として行わない。 ただし、館長の許可を得たときは、利用者において複写又は撮影を行うことは妨げないことなどです。これらの制度は国立国会図書館制度の趣旨や国立公文書館の制度に合うように見直されないままでは、検証は困難です。
●『人間の価値』
―1918年から1945年までのドイツ医学
Ch.ブロス/G.アリ編
林 功三訳
■ヘルマン・フォスの日記
「ライプツィヒの日曜日の選挙(オーストリア併合の可否を決める投票ー編者)は最悪の結果を示した。絶対投票数も反対の票の割合も記録的に多い。総統はこのライプツィヒでいっておられた。〈わたしは知っている。全ザクセンがわたしに味方していることを!〉と。この(愛すべきザクセン〉、この住民たちの中に何かがあったこと、そして最悪の選挙が行われたことは明らかである。すべてはあの共産主義者どもの仕業だ。あいつらはまた厚かましくなってきた。この住民には全員に不妊手術をしてやる必要がある。」(1938年4月13日)
●イタイイタイ病を究明した男 萩野昇
●驚愕!御用医学者をさかのぼると、すぐに731部隊に行き着く
水俣病問題
●小島三郎国立予防衛生研究所所長の過去
●小泉親彦と宮川米次の絆
●ヒロシマからフクシマへ
●宮川正
●「想定外」 と日本の統治—ヒロシマからフクシマへ—
●ビキニ「死の灰」世界各地へ
●自衛隊とサリン
●相模海軍工廠・寒川と平塚にあった秘密毒ガス工場
●日本の国家機密
●兒嶋俊郎さんを偲ぶ
●ニュース
旧優生保護法 強制不妊の宮城県の男性2人が追加提訴
平和条約締結は「日本が大戦の結果認めること」 露外相
「民主主義の破壊だ」 海域に次々と… 辺野古2日連続で土砂投入
19年度予算案101.5兆円と過去最大、国債は減額32.7兆円=政府筋
安倍政権立て直しに躍起 辺野古や入管法で支持率低下
橋下氏、徴用工問題の解決に向け持論「こういうことを言うと売国奴だと言われる…」
防衛大綱改定 いずも事実上空母化明記
「国民はだまされている」 森友問題・籠池被告ら懇談会 水戸
憲法9条を守れ!!
「空母化」ありき 現場困惑 政府、違憲否定「F35B常時は搭載せず」
「水俣病は終わらない」公式確認から60年―私たちに託されたメッセージ
松本元死刑囚らの死刑執行文書、ほぼ全て黒塗りで開示
“旧優生保護法”強制的な不妊手術 事業として推進(18/04/27)
真相を解明していないからこうなるのだろう!!
オウム13人死刑で「上川陽子法相」一生SPつきの生活
●昭和天皇の戦争責任を問う!!大嘗祭反対!!
●昭和天皇(ハーバード・ピックス著『昭和天皇』より)
第3部 陛下の戦争
1931(昭和6)年―1945 (昭和20)年
第7章 満州事変
Ⅰ
1931年当時、天皇は臣民に君臨するというほどの統治を実際にはしていなかったというのが妥当である。天皇の行動は、現状に遅れがちで、一貫せず、自己矛盾していたのである。些細なことに大権を行使し、より重大な問題で反抗的な陸軍将校に譲歩をした。天皇は満州事変を画策した参謀将校よりも日本経済が欧米に依存していることを理解していたため、外交的な孤立や経済制裁を懸念していた。しかし、公的にも、私的にも、けっして満州での陸軍の行動が間違っているとは言わなかった。それどころか、過分な寛大さをもって、拡大行為のひとつひとつを裁可し、不服従という違法行為を犯した高級将校を大目に見て、彼らを罰することを拒んだ。これは陸海軍の青年将校にとって天皇の主な関心は事変の成功にあるとのメッセージとして受け止められ、東京の参謀本部の統制に服することは二の次となった。天皇が必ずしも側近の見解を最優先しなかったことは、「昭和維新」を画策し、これを主唱する者にとって、天皇が彼らを支持しているというサインとなった。このため昭和天皇は、軍がさらに不服従行為に走ることを確実なものとしてしまった。その帰結は確かに彼が意図したものではなかったが。
●小泉親彦と昭和天皇
●近現代史を《憲法視点》から問う~「湘南社」の憲法論議~
●近代天皇制の真髄は
●福沢諭吉
●神武と戦争
憲法9条を生かそう!!
映画「沈黙」アンケート
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●731部隊『留守名簿』公開
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●731部隊と「要塞」遺跡を訪ねる
a 映画の感想をどんなことでもお聞かせください。 (2-2)は20代男性 -1は女、-2は男
b 印象に残った場面や証言は何ですか?
c その他、監督へのメッセージ、トーク、写真展について、ほか自主上映の提案などご自由に
2 b チャングム上手なオモニがすくいでした。 (5- ) (50代)
3 a どんなものか想像していなかったが過去にこんなことがあったと知らなくておどろいた。 c 正直に申し上げると、私の世代にこの事実が知る人がほとんどいないので、手伝っていけるなら 手伝いたい。その中で若者への伝える方法を一緒に考えていきたい。また、事実について私自身 がもっと知りたいと思ったので、何でもよいので聞かせてほしい。 (2-2) (20代男性)
4 a すべての日本人に知ってもらいたい、観てもらいたいです。 (3-1) (30代女性) 市民の力で権力に対抗することが大事だと思います。 b 慰安婦が訴えている姿に涙しました。 c すばらしい映画を作ってくださり、有難うございます。
5 a 今こそ広く見られるべき映画 (4-2) (40代男性) c 「沈黙しない会」の連絡をお寄せください。郵送ではお金がかかるでしょうからe-mailで。
6 a 苦しみ悲しみを抱えたハルモ二たちが、果敢に戦う姿に感動した。 (7-1) (70代女性) 国が加害が認めず謝罪しないことに日本人として恥ずかしい。 b 高校生の発言…教育の場で伝えられることの大切さ。 オクソンさん明るく戦う彼女が埼玉の集会で悲しみを叫ぶ場面。 「昔の日本人が悪い」という場面があったが、戦争が人間を軍人に変え軍人が悪魔になると 思う。悪いのは戦争である。 c 4時半ごろ会場につきました。途中右翼の宣伝カーがうるさいでした。「従軍慰安婦」「マ インドコントロール」の声が耳に入りました。まさかこれから自分が見る映画と関連しているとは 思いませんでしたが、茅ケ崎の上映会で起こったことを知って、すべて理解できました。 どちらがマインドコントロールされているのか…。今の風潮は、政権のありようによって、歴史上 の都合の悪いことが、どんどんなかったことにされ、隠蔽されることを恐怖に感じます。 国民一人ひとりがしっかり自重して真実を学ぶようにしなければと思います。
7 a 思い出したくない、苦しく悲しくくやしい体験をきかせていただき、ありがたく又申し訳けなく 思いました。とにもかくにも多くの人に聞いてほしいと思いました。 (6- 1) (60代女性) b 若い方々が話を聞いていた高校生の聞く会
8 a ハルモ二達のたくましい顔をたくさん見せてもらいました。ありがとうございました。 b すべてです。 (6-1) (60代女性)
9 a 今の日本の社会情勢で”重いテーマ”の作品で、どうしたら多くの世代にみてもらえるか、 考えていきたい。 (7- ) (70代)
10 a これに、生きて云えるだけで、すでに死んだ人の声がよみがえってくる。 (7-2) (70代男性)
11 a 慰安婦の気持ちがよく分かってよかった。 (7-1) (70代女性) 日本政府のお金で解決するという、心がない政策に改めて怒りを感じた。 b 日本軍の軍人から刀で傷つけられたところ。 同じ日本人として恥ずかしい!戦争になったら人は変わるというがひどすぎる。 c もっとたくさんのところで上映してほしい。
12 a 時間の流れと共に薄れていく記憶を呼び覚ましてくれました。それとともに、もっと
組織的にも専門家を交え正式なルートで戦えないものかとモドカシイ思いもありました。 b あなたの娘や妹ならどうしたのでしょう。 (5-1) (50代女性)
13 a 全く素晴らしい作品です。この作品を通じて、ハルモ二達の”いのち”が永遠のものとなりました。 ありがとうございました。 (7-2) (70代男性) b 沢山ありますが、元軍医の証言は印象的でした。 c キム・キガン氏の芝居「キャラメル」上演をきっかけに、この問題が私の中でクローズアップ してきました。ご縁に感謝します。
14 a 慰安婦のビデオは何本か見てきましたが、証言に感銘を受けた。また、慰安婦の人々が集まると 楽しげにしている場面もあり戦う人々の (7-2) (70代男性)
15 a 日本の戦争中にした事実を自ら向き合い、知ることがとても必要だと思いました。(5-1) (50代女性) 都合の悪いことは、全部隠しているのだと感じました。 b 元軍医さんのことば。 イさんの「いい日本人はみんな韓国に来なさい!」また、聖書に親しんでいた日本の兵士 は外で待っていたのを知り、結局は個の人間がどうであるかが問題だと思いました。 元軍人だった方の真実を暴く証言をどなたかしてくれればいいのにと感じました。(5-1)
16 a 被害者の証言によって、真実が伝わると思いました。 (4-2) (40代男性) パネル展などでは見聞きしていましたが、映像の方が伝わってきました。
17 a 今までわからないでいたことのいくつかが、この映画を見ることによってわかりました。 女性たちが何を求めているのか、日本の側の対応の何に怒っているのか。 (6-1) (60代女性) 女性たちの声を聞くことは、大きな手掛かりになると思います。 b 講演のしめくくりに、女性が「これからのことを頼んだよ」というようなことを、若い人 たちに語った場面、私はもう若くないけれど、この言葉を受け止めました。 c よく頑張って辛抱強く、記録を続けて、映画として作ってくださったと感動しました。 知らずにいたことをたくさん、気づかせていただきました。ありがとうございました。 18 a 個人的には「助成基金」については、いろいろ考えるところがあると… (6-1) (60代女性) b 当事者はその思いをダイレクトに投げてくる思いは何よりも心に入ってきます。
19 a 横浜のはずれから1時間30分かけて来たのですが、よかったと思いました。 (7-2) (70代男性) 歴史から深く学び真実を広めたいと思います。 c 歴史の証言になる様な立派な作品でした。 大変な苦労もあったと思いますが、ご苦労さまでした。感謝します。
20 a 久しぶりに、日本の「侵略戦争」について考えさせられた。 (7-2) (70代男性) 「侵略」の責任は「天皇」であることも。
21 a 日本は責任をとって、謝罪と補償を早くするべきだと思います。 (6-1) (60代女性) 女性として皆さんの運動に感謝します。この問題が正しく人間らしく解決しなければ日本人 も人権も尊厳も失うと思います。
22 a 上映して下さってありがとうございます! (6-1) (60代女性) 長女の通った不思議(!)な高校の文化祭(父兄ももちろん参加OK)の分科会でお話を伺った ことがあります。涙を流しながら話される姿に女としての直感で”本当のこと”と思いました。 もう何十年も前のことですが、あの時の涙を忘れることはできません。状況が変われば私の ことだったと思いますね。
b どんどん自分を前に出して話されるようになること。 c 映画を作って下さって、ありがとうございました!高校生の言葉通り、伝え続けること が大事と再確認しました。
23 b 100年でも200年でも鬼神となって…の声 (-2) (男性)
24 a 彼女らの闘いの視座のスバラシサに感動! (8-1) (80代女性) 彼女らは私たち日本人のやるべきことをやってくれてる感じ。「アノ戦争が侵略戦争であり、 悪であること、人間のスルベキことではないこと」を具体的例をもって告白。だから、金も 必要でホシイがそれが第1ではない、問題の本質を明確にするために戦っているんだ。これを 日本国が国として認めない限り私たちのハン(恨)ははれないし、闘いは終わらない。 彼女ら普通の人がスバラシク立派!闘いの中で人間は立派になるのかな!と感じました。
25 a はじめて一連の起こったことを筋道だって知りました。 (7-1) (70代女性) 朴監督に感謝します。私たちは本当に真実を知りませんでした。 努力しているつもりでしたが、知らないことが沢山たくさん !
26 a 真実を知りたく参加しました。 (6-) (60代) 今の安倍政権が戦前の動きに戻ろうとして、真実をすり替え、ヘイトスピーチなど歴史を知ら ない世代にぜひ知って欲しい。ある高校の宣誓が授業で歴史の真実を話をすると生徒が スマホで授業を動画を録画をして、それを親に話し、それを教育委員会に報告されてる。 先生達も真実がはなせない。本当大変だ、状況が話されました。 b 本当に勇気ある発言に感謝します。 連行され強姦される場面
27 a 何で妨害する必要があるのか? (6-1) (60代女性) b 「慰安婦」だったらの発言、叫び、そして歌とおどり。 c 映画を創っていただいて、ありがとうございます。
28 a 近・3年あまりで読んだ、慰安婦関連の書籍を20程度書いておきました。川田文子の 赤瓦の家にポンギさんが出てきます。この映画で映像を見ることができました。(7-2) (70代男性) 国策として行った政府は、反省してもらいたいもの近年歴史も改ざんしております。
29 a あらためて侵略戦争を実感した! (7-) 70代
30 a 日本軍性奴隷にされたハルモ二っちの告発が始まって、数十年経つにもかかわらず、 日本政府の無責任によっていまだ被害者たちへの謝罪と補償がなされていない現状が もどかしい。奇しくも「和解・癒し財団」が解散し、こんどこそちゃんと解決をしてほしい。 b 泣きながら証言する反面、楽しく歌い踊るハルモ二の姿 (2-2) (20代男性)
31 a こういう映画がもっともっとメジャーになり、日本の戦争責任をキッチリ言っていってほしい。 b ハルモ二達の証言。日本政府の心ない対応。 (6- ) (60代)
32 a 監督の言う通り、まさに食わず嫌いを”なかった派”の人々はやっているのですね。茅ケ崎自民党 市議団の申し入れを見ると、いわゆる「公式見解」にしがみ付いて、自分の目では何も見ようと していませんね。私達も村瀬守保写真展などをやっていると「公の場を偏向した思想の宣伝に 使うな」と言う文句を言う人が居ますが、中々会話になりません。こういう人々にどうやって 自分の目でものを見て、考えて頂くかいつまでも答えが見つかりません。とも角、観てもらう 機械を作れば、今まで触れる事がない為に食わず嫌いだった人に知る機会が与えられる事が 出来で、素直な頭で理解していただける人もいるので、続けています。 (6-2) (60代男性)
b 和田春樹教授があの基金の文を書いていますね。彼も別に運動を分裂させるための行動を とっているわけではなくて、彼なりに良かれと思ってやっているのだろうけど、一方に強行に 戦争犯罪を隠し続けようとする政府という強い権力が居ると、こういった事件毎に、追及する 側が分裂していってしまうのが悲しい事。
33 a やっぱり2度「沈黙」見ました。でも、ハルモ二たちの戦争責任を国が認め、謝罪させよう とする気持ち、意志、闘志がすごい!と思いました。アジアの人たちに戦争責任、反省、謝罪を しっかり果たさなければ! (7-1) (70代女性)
34 a 挺対協のシーンは知識がないとわかりづらかった。 (5-2) (50代男性) c こうしたドキュメンタリー作品は重要なのだと再確認しました。本日(1回目)に集まったのは 年齢の高い方が多かったのですが、場所、時間の設定は若い人にも集まれるようにできませんか? 難しい事情があるのはなんとなくわかるような気がしますが。
35 a 日本政府の今だに侵略戦争に対して、真実を語らず、歴史を偽る姿勢にさらに怒りを覚えた。 私たちの世代も学生時代に世界の歴史を正しく教えてもらえず、同じ年齢の友達も今だに、 韓国、中国別紙の考えがはびこっています。一人でも多くの人に真実を知らせなければと 思いました。 (7-1) (70代女性) b 高年齢になった性暴力を受けた方々が何回も日本に来て国に対して抗議活動をつづけた場面。
36 a 有難うございました。 戦争中に日本軍がやったのは事実なのになかったことにしようとするのは、反省をしていない からだと思います。また繰り返してもおかしくないと思うと、怖いです。 c 監督のお声が聞けて良かったです。
37 a ハルモ二達の生の声を聞いて、あらためて問題のひどさを痛感した。友人たちに伝えたい。 日本の友人宅で談笑するハルモ二達の姿を見るにつけ亡くなった少女・女性達の無念さが悲しい。 b 「沖縄で日本人の少女が数人の米兵におそわれたが、私は毎日、10~15人の日本人に おそわれたという証言」 (7-1) (70代女性)
38 a パク監督の強い憤りを感じ、これまで信じていた歴史事実を証明してくれたと共感しました。 ハルモ二達の切々たる訴えに心を打たれましたが、一層胸に迫ったのは、オクソンさんが 高校での報告会を聞いた女子生徒2人の感想に思わず涙してしまいました。 (7-2) (70代男性) 若い日本人が日本軍の悪行を批判非難する考えのあることを知り、安心したのです。 b ”恨(ハン)”という感情。これを「おさめる」ことができるようにするには… 政府間の行政的課題だろうが、一市民としては… c 取り組み続けられた強い信念に敬意を表します。
39 a 羽田、村山首相が出てきてびっくりです。今まで全く知りませんでした。 (7- ) (70代) 被害者の人たちの声が聞けて驚いています。事実をしっかりと見つめて考えてゆきたいです。
40 c 上映会の開催ありがとうございました。 (4-2) (40代男性)
41 a 思い証言の内容でした。日本政府の対応のひどさは今も続いています。 (6- ) (60代) この事実をしっかり受け止めて、この問題に向き合わなければならないと思います。 b ハルモ二おひとりおひとりの証言が重く響きました。高校での授業で、若い高校生が 涙ながらに感想を述べていた場面は、少しの光でした。 c この映画を作って下さり、私たちに真実を伝える機会を与えてくださり、ありがとうござい ました。
42 a 日本政府のこそくさいやらしさ、その時代に生きていなかった人間が何をもって否定するのか。 その時代にタイムスリップさせたい。 (6-1) (60代女性) b 彼女たちを分断させた関連の場面 c この映画で改めて知ったことがありました。ありがとうございました。 公開にこのような妨害こうげきがあるとは思いませんでした。 このチンピラのバックに腹が立ちます。
43 a 何十年もの間、辛い辛い思いを沈黙せざるを得なかった人たち、忘れてしまいたいほどの辛い 記憶を公にすることがどれほどのものであるか、そのために立ち上がって下さった方々に 心から感謝します。 (6-1) (60代女性) b ・みなさんが歌や踊りで、和やかに過ごされているところ。 ・監督の歌、すてきでした。
44 a 日本軍性奴隷制度被害者のかたの苦しさや悲しみや怒りが迫ってくるような感じがしました。 しっかりと受け止めて、私は私を問い直して行こうと思いました。 ( ) b 総理府の門を飛び越える場面。”皇居”前に座って話す場面。 村山総理に会うために座り込み、歌ったアリランの歌。 c とてもていねいなお仕事をされていらっしゃると思います。貴重な機会をありがとうございます。 弾圧に屈せずともにがんばりましょう。
45 a 慰安婦の実情がよく分かった。日本政府と韓国政府の板挟みになっている現状は知らなかった。 b 性的暴行を”奉仕”にすりかえようとする政治家の言葉。 (5-1) (50代女性)
46 a 元慰安婦の方々の思いと人間味と何より尊厳を強く感じました。これは100%慰安婦の方々の 側に立つ朴監督の明かいさの力だと思います。 (7-1) (70代女性)
●「731部隊と100部隊」の現在の課題(八王子)
●第10回『化学学校記事』情報公開裁判
●帝銀事件と登戸研究所
●第19回「衛生学校記事」情報公開裁判
●731部隊『留守名簿』(不二出版)2018年9月
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●ある元自衛官の回想 「化学学校の黒い霧」
●第10回ビザ発給拒否・集会妨害国賠訴訟【9月21日(金)11:30~東京地裁415号室】
●731部隊と「要塞」遺跡を訪ねる
a 映画の感想をどんなことでもお聞かせください。 (2-2)は20代男性 -1は女、-2は男
b 印象に残った場面や証言は何ですか?
c その他、監督へのメッセージ、トーク、写真展について、ほか自主上映の提案などご自由に
2 b チャングム上手なオモニがすくいでした。 (5- ) (50代)
3 a どんなものか想像していなかったが過去にこんなことがあったと知らなくておどろいた。 c 正直に申し上げると、私の世代にこの事実が知る人がほとんどいないので、手伝っていけるなら 手伝いたい。その中で若者への伝える方法を一緒に考えていきたい。また、事実について私自身 がもっと知りたいと思ったので、何でもよいので聞かせてほしい。 (2-2) (20代男性)
4 a すべての日本人に知ってもらいたい、観てもらいたいです。 (3-1) (30代女性) 市民の力で権力に対抗することが大事だと思います。 b 慰安婦が訴えている姿に涙しました。 c すばらしい映画を作ってくださり、有難うございます。
5 a 今こそ広く見られるべき映画 (4-2) (40代男性) c 「沈黙しない会」の連絡をお寄せください。郵送ではお金がかかるでしょうからe-mailで。
6 a 苦しみ悲しみを抱えたハルモ二たちが、果敢に戦う姿に感動した。 (7-1) (70代女性) 国が加害が認めず謝罪しないことに日本人として恥ずかしい。 b 高校生の発言…教育の場で伝えられることの大切さ。 オクソンさん明るく戦う彼女が埼玉の集会で悲しみを叫ぶ場面。 「昔の日本人が悪い」という場面があったが、戦争が人間を軍人に変え軍人が悪魔になると 思う。悪いのは戦争である。 c 4時半ごろ会場につきました。途中右翼の宣伝カーがうるさいでした。「従軍慰安婦」「マ インドコントロール」の声が耳に入りました。まさかこれから自分が見る映画と関連しているとは 思いませんでしたが、茅ケ崎の上映会で起こったことを知って、すべて理解できました。 どちらがマインドコントロールされているのか…。今の風潮は、政権のありようによって、歴史上 の都合の悪いことが、どんどんなかったことにされ、隠蔽されることを恐怖に感じます。 国民一人ひとりがしっかり自重して真実を学ぶようにしなければと思います。
7 a 思い出したくない、苦しく悲しくくやしい体験をきかせていただき、ありがたく又申し訳けなく 思いました。とにもかくにも多くの人に聞いてほしいと思いました。 (6- 1) (60代女性) b 若い方々が話を聞いていた高校生の聞く会
8 a ハルモ二達のたくましい顔をたくさん見せてもらいました。ありがとうございました。 b すべてです。 (6-1) (60代女性)
9 a 今の日本の社会情勢で”重いテーマ”の作品で、どうしたら多くの世代にみてもらえるか、 考えていきたい。 (7- ) (70代)
10 a これに、生きて云えるだけで、すでに死んだ人の声がよみがえってくる。 (7-2) (70代男性)
11 a 慰安婦の気持ちがよく分かってよかった。 (7-1) (70代女性) 日本政府のお金で解決するという、心がない政策に改めて怒りを感じた。 b 日本軍の軍人から刀で傷つけられたところ。 同じ日本人として恥ずかしい!戦争になったら人は変わるというがひどすぎる。 c もっとたくさんのところで上映してほしい。
12 a 時間の流れと共に薄れていく記憶を呼び覚ましてくれました。それとともに、もっと
組織的にも専門家を交え正式なルートで戦えないものかとモドカシイ思いもありました。 b あなたの娘や妹ならどうしたのでしょう。 (5-1) (50代女性)
13 a 全く素晴らしい作品です。この作品を通じて、ハルモ二達の”いのち”が永遠のものとなりました。 ありがとうございました。 (7-2) (70代男性) b 沢山ありますが、元軍医の証言は印象的でした。 c キム・キガン氏の芝居「キャラメル」上演をきっかけに、この問題が私の中でクローズアップ してきました。ご縁に感謝します。
14 a 慰安婦のビデオは何本か見てきましたが、証言に感銘を受けた。また、慰安婦の人々が集まると 楽しげにしている場面もあり戦う人々の (7-2) (70代男性)
15 a 日本の戦争中にした事実を自ら向き合い、知ることがとても必要だと思いました。(5-1) (50代女性) 都合の悪いことは、全部隠しているのだと感じました。 b 元軍医さんのことば。 イさんの「いい日本人はみんな韓国に来なさい!」また、聖書に親しんでいた日本の兵士 は外で待っていたのを知り、結局は個の人間がどうであるかが問題だと思いました。 元軍人だった方の真実を暴く証言をどなたかしてくれればいいのにと感じました。(5-1)
16 a 被害者の証言によって、真実が伝わると思いました。 (4-2) (40代男性) パネル展などでは見聞きしていましたが、映像の方が伝わってきました。
17 a 今までわからないでいたことのいくつかが、この映画を見ることによってわかりました。 女性たちが何を求めているのか、日本の側の対応の何に怒っているのか。 (6-1) (60代女性) 女性たちの声を聞くことは、大きな手掛かりになると思います。 b 講演のしめくくりに、女性が「これからのことを頼んだよ」というようなことを、若い人 たちに語った場面、私はもう若くないけれど、この言葉を受け止めました。 c よく頑張って辛抱強く、記録を続けて、映画として作ってくださったと感動しました。 知らずにいたことをたくさん、気づかせていただきました。ありがとうございました。 18 a 個人的には「助成基金」については、いろいろ考えるところがあると… (6-1) (60代女性) b 当事者はその思いをダイレクトに投げてくる思いは何よりも心に入ってきます。
19 a 横浜のはずれから1時間30分かけて来たのですが、よかったと思いました。 (7-2) (70代男性) 歴史から深く学び真実を広めたいと思います。 c 歴史の証言になる様な立派な作品でした。 大変な苦労もあったと思いますが、ご苦労さまでした。感謝します。
20 a 久しぶりに、日本の「侵略戦争」について考えさせられた。 (7-2) (70代男性) 「侵略」の責任は「天皇」であることも。
21 a 日本は責任をとって、謝罪と補償を早くするべきだと思います。 (6-1) (60代女性) 女性として皆さんの運動に感謝します。この問題が正しく人間らしく解決しなければ日本人 も人権も尊厳も失うと思います。
22 a 上映して下さってありがとうございます! (6-1) (60代女性) 長女の通った不思議(!)な高校の文化祭(父兄ももちろん参加OK)の分科会でお話を伺った ことがあります。涙を流しながら話される姿に女としての直感で”本当のこと”と思いました。 もう何十年も前のことですが、あの時の涙を忘れることはできません。状況が変われば私の ことだったと思いますね。
b どんどん自分を前に出して話されるようになること。 c 映画を作って下さって、ありがとうございました!高校生の言葉通り、伝え続けること が大事と再確認しました。
23 b 100年でも200年でも鬼神となって…の声 (-2) (男性)
24 a 彼女らの闘いの視座のスバラシサに感動! (8-1) (80代女性) 彼女らは私たち日本人のやるべきことをやってくれてる感じ。「アノ戦争が侵略戦争であり、 悪であること、人間のスルベキことではないこと」を具体的例をもって告白。だから、金も 必要でホシイがそれが第1ではない、問題の本質を明確にするために戦っているんだ。これを 日本国が国として認めない限り私たちのハン(恨)ははれないし、闘いは終わらない。 彼女ら普通の人がスバラシク立派!闘いの中で人間は立派になるのかな!と感じました。
25 a はじめて一連の起こったことを筋道だって知りました。 (7-1) (70代女性) 朴監督に感謝します。私たちは本当に真実を知りませんでした。 努力しているつもりでしたが、知らないことが沢山たくさん !
26 a 真実を知りたく参加しました。 (6-) (60代) 今の安倍政権が戦前の動きに戻ろうとして、真実をすり替え、ヘイトスピーチなど歴史を知ら ない世代にぜひ知って欲しい。ある高校の宣誓が授業で歴史の真実を話をすると生徒が スマホで授業を動画を録画をして、それを親に話し、それを教育委員会に報告されてる。 先生達も真実がはなせない。本当大変だ、状況が話されました。 b 本当に勇気ある発言に感謝します。 連行され強姦される場面
27 a 何で妨害する必要があるのか? (6-1) (60代女性) b 「慰安婦」だったらの発言、叫び、そして歌とおどり。 c 映画を創っていただいて、ありがとうございます。
28 a 近・3年あまりで読んだ、慰安婦関連の書籍を20程度書いておきました。川田文子の 赤瓦の家にポンギさんが出てきます。この映画で映像を見ることができました。(7-2) (70代男性) 国策として行った政府は、反省してもらいたいもの近年歴史も改ざんしております。
29 a あらためて侵略戦争を実感した! (7-) 70代
30 a 日本軍性奴隷にされたハルモ二っちの告発が始まって、数十年経つにもかかわらず、 日本政府の無責任によっていまだ被害者たちへの謝罪と補償がなされていない現状が もどかしい。奇しくも「和解・癒し財団」が解散し、こんどこそちゃんと解決をしてほしい。 b 泣きながら証言する反面、楽しく歌い踊るハルモ二の姿 (2-2) (20代男性)
31 a こういう映画がもっともっとメジャーになり、日本の戦争責任をキッチリ言っていってほしい。 b ハルモ二達の証言。日本政府の心ない対応。 (6- ) (60代)
32 a 監督の言う通り、まさに食わず嫌いを”なかった派”の人々はやっているのですね。茅ケ崎自民党 市議団の申し入れを見ると、いわゆる「公式見解」にしがみ付いて、自分の目では何も見ようと していませんね。私達も村瀬守保写真展などをやっていると「公の場を偏向した思想の宣伝に 使うな」と言う文句を言う人が居ますが、中々会話になりません。こういう人々にどうやって 自分の目でものを見て、考えて頂くかいつまでも答えが見つかりません。とも角、観てもらう 機械を作れば、今まで触れる事がない為に食わず嫌いだった人に知る機会が与えられる事が 出来で、素直な頭で理解していただける人もいるので、続けています。 (6-2) (60代男性)
b 和田春樹教授があの基金の文を書いていますね。彼も別に運動を分裂させるための行動を とっているわけではなくて、彼なりに良かれと思ってやっているのだろうけど、一方に強行に 戦争犯罪を隠し続けようとする政府という強い権力が居ると、こういった事件毎に、追及する 側が分裂していってしまうのが悲しい事。
33 a やっぱり2度「沈黙」見ました。でも、ハルモ二たちの戦争責任を国が認め、謝罪させよう とする気持ち、意志、闘志がすごい!と思いました。アジアの人たちに戦争責任、反省、謝罪を しっかり果たさなければ! (7-1) (70代女性)
34 a 挺対協のシーンは知識がないとわかりづらかった。 (5-2) (50代男性) c こうしたドキュメンタリー作品は重要なのだと再確認しました。本日(1回目)に集まったのは 年齢の高い方が多かったのですが、場所、時間の設定は若い人にも集まれるようにできませんか? 難しい事情があるのはなんとなくわかるような気がしますが。
35 a 日本政府の今だに侵略戦争に対して、真実を語らず、歴史を偽る姿勢にさらに怒りを覚えた。 私たちの世代も学生時代に世界の歴史を正しく教えてもらえず、同じ年齢の友達も今だに、 韓国、中国別紙の考えがはびこっています。一人でも多くの人に真実を知らせなければと 思いました。 (7-1) (70代女性) b 高年齢になった性暴力を受けた方々が何回も日本に来て国に対して抗議活動をつづけた場面。
36 a 有難うございました。 戦争中に日本軍がやったのは事実なのになかったことにしようとするのは、反省をしていない からだと思います。また繰り返してもおかしくないと思うと、怖いです。 c 監督のお声が聞けて良かったです。
37 a ハルモ二達の生の声を聞いて、あらためて問題のひどさを痛感した。友人たちに伝えたい。 日本の友人宅で談笑するハルモ二達の姿を見るにつけ亡くなった少女・女性達の無念さが悲しい。 b 「沖縄で日本人の少女が数人の米兵におそわれたが、私は毎日、10~15人の日本人に おそわれたという証言」 (7-1) (70代女性)
38 a パク監督の強い憤りを感じ、これまで信じていた歴史事実を証明してくれたと共感しました。 ハルモ二達の切々たる訴えに心を打たれましたが、一層胸に迫ったのは、オクソンさんが 高校での報告会を聞いた女子生徒2人の感想に思わず涙してしまいました。 (7-2) (70代男性) 若い日本人が日本軍の悪行を批判非難する考えのあることを知り、安心したのです。 b ”恨(ハン)”という感情。これを「おさめる」ことができるようにするには… 政府間の行政的課題だろうが、一市民としては… c 取り組み続けられた強い信念に敬意を表します。
39 a 羽田、村山首相が出てきてびっくりです。今まで全く知りませんでした。 (7- ) (70代) 被害者の人たちの声が聞けて驚いています。事実をしっかりと見つめて考えてゆきたいです。
40 c 上映会の開催ありがとうございました。 (4-2) (40代男性)
41 a 思い証言の内容でした。日本政府の対応のひどさは今も続いています。 (6- ) (60代) この事実をしっかり受け止めて、この問題に向き合わなければならないと思います。 b ハルモ二おひとりおひとりの証言が重く響きました。高校での授業で、若い高校生が 涙ながらに感想を述べていた場面は、少しの光でした。 c この映画を作って下さり、私たちに真実を伝える機会を与えてくださり、ありがとうござい ました。
42 a 日本政府のこそくさいやらしさ、その時代に生きていなかった人間が何をもって否定するのか。 その時代にタイムスリップさせたい。 (6-1) (60代女性) b 彼女たちを分断させた関連の場面 c この映画で改めて知ったことがありました。ありがとうございました。 公開にこのような妨害こうげきがあるとは思いませんでした。 このチンピラのバックに腹が立ちます。
43 a 何十年もの間、辛い辛い思いを沈黙せざるを得なかった人たち、忘れてしまいたいほどの辛い 記憶を公にすることがどれほどのものであるか、そのために立ち上がって下さった方々に 心から感謝します。 (6-1) (60代女性) b ・みなさんが歌や踊りで、和やかに過ごされているところ。 ・監督の歌、すてきでした。
44 a 日本軍性奴隷制度被害者のかたの苦しさや悲しみや怒りが迫ってくるような感じがしました。 しっかりと受け止めて、私は私を問い直して行こうと思いました。 ( ) b 総理府の門を飛び越える場面。”皇居”前に座って話す場面。 村山総理に会うために座り込み、歌ったアリランの歌。 c とてもていねいなお仕事をされていらっしゃると思います。貴重な機会をありがとうございます。 弾圧に屈せずともにがんばりましょう。
45 a 慰安婦の実情がよく分かった。日本政府と韓国政府の板挟みになっている現状は知らなかった。 b 性的暴行を”奉仕”にすりかえようとする政治家の言葉。 (5-1) (50代女性)
46 a 元慰安婦の方々の思いと人間味と何より尊厳を強く感じました。これは100%慰安婦の方々の 側に立つ朴監督の明かいさの力だと思います。 (7-1) (70代女性)
2018年12月17日月曜日
細菌戦の系譜!!
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●「731部隊と100部隊」の現在の課題(八王子)
●第10回『化学学校記事』情報公開裁判
●帝銀事件と登戸研究所
●第19回「衛生学校記事」情報公開裁判
●731部隊『留守名簿』(不二出版)2018年9月
●京大 軍医博士論文の検証
●731部隊『留守名簿』公開
●ある元自衛官の回想 「化学学校の黒い霧」
●第10回ビザ発給拒否・集会妨害国賠訴訟【9月21日(金)11:30~東京地裁415号室】
●731部隊と「要塞」遺跡を訪ねる
元731部隊軍医と強制不妊手術
「明治150年」史観批判ー近現代日本の戦争・植民地支配と国民統制ー山田朗、他
中国の侵略被害者の証言を聞く集い2018 11.30
●お知らせ
京大の「731部隊」論文疑惑(上) 勝間田秀樹(京都支局)
731部隊将校の学位取り消しを 人体実験疑い論文で京大に
「特殊部隊731」
秋山 浩著 (三一書房 1956年6月30日 発行)
職種不明の軍属
広野に建つビル街
迎えの軍用トラックが来たのは、午後の1時過ぎだった。私達は目隠しされたように、幌つきのトラックに乗せられたので、どこをどう走っているのか、方角すらわからないほどだった。私はただ、風防ガラスの丸い小窓を通して、ちらと忠霊塔の頂上のあたりを見ただけだった。トラックは行き交う車もない無人の野の道を、ものすごい速度で走った。
1時間近く走った頃、車は急に速度を落として何度か大きくカーブした。
「さ、いよいよ着いたぞ」
仲野雇員が言ったのと、トラックが止まったのとは、ほとんど同時であった。
春の陽光がふりそそぐ地上に降りた私は、今夢から覚めた者のように、目の前に展開する光景にまばゆい眼をみはった。それは太陽のせいではなかった。一面の広野の真っ只中に、思いがけぬ近代建築のビルディングが建ち並んでいるのである。
まず、いくつかの建物をこえて、中央部にそびえ立つ四角な総タイル張りの建物は、途中見てきた大阪、新京、ハルビンにもなかったほど大きなもので、陽光をはねかえして白々と輝きながら、大空をさえぎっている。
「元満州中川村開拓団 私の敗戦回顧録」
日本は、日中戦争で国際法に違反して、毒ガス戦、細菌戦、無差別爆撃を行った。日本政府は、この事実をきちんと認めていない!!
●『日本の中国侵略と毒ガス兵器』 歩平著(山邊悠喜子、宮崎教四郎訳)明石書店より
第2章 地図から消えた神秘の大久野島
記録1 今日の大久野島
だが、歴史は無情。この豪華な建物から20mも離れていない所に、表面はすでに禿げ落ちた古いコンクリートの建物が保存されている。昔を知る人ならすぐに、ここが第2次世界大戦の間、日本の軍事施設の建物あると判断できるだろう。形から見れば、この建物は普通の家に似ているが、三面が壁になっており、一面は完全に開かれてる。内部は2つ部屋に分かれていて、各々の部屋には皆コンクリートの基礎があって、このコンクリートは上に向かって口が開いて凹形をなしているので、当時ここには、大型のタンク状の容器が置かれていたのではないかと考えられる。果して、日本の友人によれば、ここにはくしゃみ性の毒剤が置かれていた―ジフェニール・シアンアルシン(あか1号)の倉庫であり、これらの基礎の上に大型鉄製タンクがおかれていたとのことだ。この荒れ果てた倉庫と美しいホテルは全く不釣り合いだが、歴史の保存のためにこの建物を残しているのだ。
●特集 軍拡に走る安倍政権と学術①
15年戦争中の「医学犯罪」に目を閉ざさず、繰り返さないために
1、戦争における医学者・医師たちの犯罪
西山勝夫さん(滋賀医科大学名誉教授)に聞く
にしやま・かつお=滋賀医科大学名誉教授、 15年戦争と日本の医学医療研究会事務局長、「戦争と医の倫理」の検証を進める会代表世話人、軍学共同反対連絡会共同代表
5、いまどんな議論が必要か
■世界と日本での議論の進展
―それに対し、日本の科学者の世界では、全体の問題としてどう議論されていますか。
その場合、今問題になっている日本学術会議がどうであったかの議論が必要だと思われます。
今、学術会議では「国民は個別的自衛権の観点から、自衛隊を容認している。大学などの研究者がその目的にかなう基礎的な研究開発することは許容されるべきではないか」に関して議論がなされています。このような問題提起が学術会議で出てくる背景には、日本学術会議の創立の頃だけでなく、その後も先の戦争中における日本の科学者の戦争加担の検証がなされていないことがあるのではないかと考え、学術会議総会の記録の調査に着手しました。
●『人間の価値』
―1918年から1945年までのドイツ医学
Ch.ブロス/G.アリ編
林 功三訳
■ヘルマン・フォスの日記
「すばらしいドイツの春がまたやってきた。〈緑に彩られた冬〉とH.ハイネとかいうペンネームの、ハイム・ビュッケンブルフもしくはその他の本名をもつ詩人が的確にいっている、春がやってきた。」(1935年4月19日)
「ポーランドの国民はドイツ人の倍の割合で人口を増加させている。これが決定的な問題だ。ドイツ民族よりもずっと原始的な諸民族が、決して十分に人口が増加しないドイツ民族を呑み込んでしまうのだ。」(1935年6月23日)
●イタイイタイ病を究明した男 萩野昇
●驚愕!御用医学者をさかのぼると、すぐに731部隊に行き着く
水俣病問題
●小島三郎国立予防衛生研究所所長の過去
●小泉親彦と宮川米次の絆
●ヒロシマからフクシマへ
●宮川正
●「想定外」 と日本の統治—ヒロシマからフクシマへ—
●ビキニ「死の灰」世界各地へ
●自衛隊とサリン
●相模海軍工廠・寒川と平塚にあった秘密毒ガス工場
●日本の国家機密
●兒嶋俊郎さんを偲ぶ
●ニュース
幽霊消防団員 内部告発で活動禁止や嫌がらせの報復受けたケースも
<徴用工問題>文大統領、遂に踏み込む 「労働者個人の日本企業に対する請求権まで消滅していない」
旧優生保護法下の強制不妊 「顔を見せて闘う」 国賠訴訟原告の北さん
大阪府警、逮捕者最多15人目 盗撮、収賄、漫画万引き
憲法9条を守れ!!
「空母化」ありき 現場困惑 政府、違憲否定「F35B常時は搭載せず」
「水俣病は終わらない」公式確認から60年―私たちに託されたメッセージ
松本元死刑囚らの死刑執行文書、ほぼ全て黒塗りで開示
“旧優生保護法”強制的な不妊手術 事業として推進(18/04/27)
真相を解明していないからこうなるのだろう!!
オウム13人死刑で「上川陽子法相」一生SPつきの生活
●昭和天皇の戦争責任を問う!!大嘗祭反対!!
●昭和天皇(ハーバード・ピックス著『昭和天皇』より)
第3部 陛下の戦争
1931(昭和6)年―1945 (昭和20)年
第7章 満州事変
戦略について見ると、皇道派はソ連を日本の主たる敵と考えていた。彼らは物量に対し軍人精神、国民精神を強調したが、それは日露戦争後、陸軍の教義となったものである。対する統制派は軍の近代化と、ナチスドイツから借用した言葉である「国防国家」の建設に優先順位を置いていた。統制派は、近代戦が国家の総力を結集することを要件とする社会総体の衝突に至ったことを認識していた。米ソ双方に対ける戦争は陸海軍の科学技術の向上、産業の近代化、日本国全体の精神的な動員を必要とした。
満州事変の拡大に応じ、その目的ではなく主に手段をめぐってゆるやかに結束したふたつのグループの間での抗争は激化し、それは1930年代を通じて日本政治の一貫した特徴となったのである。
●小泉親彦と昭和天皇
●近現代史を《憲法視点》から問う~「湘南社」の憲法論議~
●近代天皇制の真髄は
●福沢諭吉
●神武と戦争
●日本国憲法第9条
1、日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。
2、前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない。
憲法9条を生かそう!!
●「731部隊と100部隊」の現在の課題(八王子)
●第10回『化学学校記事』情報公開裁判
●帝銀事件と登戸研究所
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広野に建つビル街
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1時間近く走った頃、車は急に速度を落として何度か大きくカーブした。
「さ、いよいよ着いたぞ」
仲野雇員が言ったのと、トラックが止まったのとは、ほとんど同時であった。
春の陽光がふりそそぐ地上に降りた私は、今夢から覚めた者のように、目の前に展開する光景にまばゆい眼をみはった。それは太陽のせいではなかった。一面の広野の真っ只中に、思いがけぬ近代建築のビルディングが建ち並んでいるのである。
まず、いくつかの建物をこえて、中央部にそびえ立つ四角な総タイル張りの建物は、途中見てきた大阪、新京、ハルビンにもなかったほど大きなもので、陽光をはねかえして白々と輝きながら、大空をさえぎっている。
「元満州中川村開拓団 私の敗戦回顧録」
日本は、日中戦争で国際法に違反して、毒ガス戦、細菌戦、無差別爆撃を行った。日本政府は、この事実をきちんと認めていない!!
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第2章 地図から消えた神秘の大久野島
記録1 今日の大久野島
だが、歴史は無情。この豪華な建物から20mも離れていない所に、表面はすでに禿げ落ちた古いコンクリートの建物が保存されている。昔を知る人ならすぐに、ここが第2次世界大戦の間、日本の軍事施設の建物あると判断できるだろう。形から見れば、この建物は普通の家に似ているが、三面が壁になっており、一面は完全に開かれてる。内部は2つ部屋に分かれていて、各々の部屋には皆コンクリートの基礎があって、このコンクリートは上に向かって口が開いて凹形をなしているので、当時ここには、大型のタンク状の容器が置かれていたのではないかと考えられる。果して、日本の友人によれば、ここにはくしゃみ性の毒剤が置かれていた―ジフェニール・シアンアルシン(あか1号)の倉庫であり、これらの基礎の上に大型鉄製タンクがおかれていたとのことだ。この荒れ果てた倉庫と美しいホテルは全く不釣り合いだが、歴史の保存のためにこの建物を残しているのだ。
●特集 軍拡に走る安倍政権と学術①
15年戦争中の「医学犯罪」に目を閉ざさず、繰り返さないために
1、戦争における医学者・医師たちの犯罪
西山勝夫さん(滋賀医科大学名誉教授)に聞く
にしやま・かつお=滋賀医科大学名誉教授、 15年戦争と日本の医学医療研究会事務局長、「戦争と医の倫理」の検証を進める会代表世話人、軍学共同反対連絡会共同代表
5、いまどんな議論が必要か
■世界と日本での議論の進展
―それに対し、日本の科学者の世界では、全体の問題としてどう議論されていますか。
その場合、今問題になっている日本学術会議がどうであったかの議論が必要だと思われます。
今、学術会議では「国民は個別的自衛権の観点から、自衛隊を容認している。大学などの研究者がその目的にかなう基礎的な研究開発することは許容されるべきではないか」に関して議論がなされています。このような問題提起が学術会議で出てくる背景には、日本学術会議の創立の頃だけでなく、その後も先の戦争中における日本の科学者の戦争加担の検証がなされていないことがあるのではないかと考え、学術会議総会の記録の調査に着手しました。
●『人間の価値』
―1918年から1945年までのドイツ医学
Ch.ブロス/G.アリ編
林 功三訳
■ヘルマン・フォスの日記
「すばらしいドイツの春がまたやってきた。〈緑に彩られた冬〉とH.ハイネとかいうペンネームの、ハイム・ビュッケンブルフもしくはその他の本名をもつ詩人が的確にいっている、春がやってきた。」(1935年4月19日)
「ポーランドの国民はドイツ人の倍の割合で人口を増加させている。これが決定的な問題だ。ドイツ民族よりもずっと原始的な諸民族が、決して十分に人口が増加しないドイツ民族を呑み込んでしまうのだ。」(1935年6月23日)
●イタイイタイ病を究明した男 萩野昇
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水俣病問題
●小島三郎国立予防衛生研究所所長の過去
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●ヒロシマからフクシマへ
●宮川正
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第7章 満州事変
戦略について見ると、皇道派はソ連を日本の主たる敵と考えていた。彼らは物量に対し軍人精神、国民精神を強調したが、それは日露戦争後、陸軍の教義となったものである。対する統制派は軍の近代化と、ナチスドイツから借用した言葉である「国防国家」の建設に優先順位を置いていた。統制派は、近代戦が国家の総力を結集することを要件とする社会総体の衝突に至ったことを認識していた。米ソ双方に対ける戦争は陸海軍の科学技術の向上、産業の近代化、日本国全体の精神的な動員を必要とした。
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1、日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。
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