クーデターで国軍が権力を握ったミャンマーで、僧侶による抗議デモを主導してきたアシンサンダーティリさん(53)が、当局に拘束された。1980年代以降、民主化運動への参加で3度にわたり拘束され、今回が4度目。クーデターの直後から身の危険を覚悟で国軍と対峙(たいじ)し、朝日新聞の取材に「この国の市民として、デモを続ける責任がある」と語っていた。

 国営放送は19日夜、サンダーティリさんが13日に逮捕されたと伝えた。市民やほかの僧侶らに不服従運動への参加を呼びかけ、社会不安をあおった疑いで訴追されたという。最長で禁錮3年が科せられる可能性がある。

 仲間の僧侶(35)によると13日午後6時半ごろ、サンダーティリさんが身を隠していたヤンゴンの友人宅を治安部隊のトラック5台が取り囲み、友人と共に連れ去ったという。

 治安部隊はこの日、ヤンゴンの北オカラッパにある仲間の僧侶の僧院にも踏み込んだ。この僧侶は間一髪で窓から逃げて拘束を免れ、今は地方に身を潜めている。

 サンダーティリさんはかつての軍事政権時代、88年や2007年の民主化デモに参加し、3度にわたり計17年間、投獄された。今回もクーデターから1週間後の2月8日から連日、抗議のため街頭に立った。

 市民の尊敬の対象である僧侶で…