2009年2月7日土曜日

1938年 南京 2月7日

「南京の真実」(ラーベ著:講談社)より
2月7日
 軍服など、道路にばらまかれていた兵士の持ち物をうずたかく積み上げて燃やしたあと、日本軍はやはり道路に置きっぱなしになっている壊れた車に火を放った。むろん、使える部品をあらかじめそっくり取り出しておいてからの話だ。


 許さんが知らせてきたのだが、なんでも蓮沼の近くで、明け方に中国人が4人、日本兵に射殺されたとか。1人の老人が、家の近くに自分の力車を隠しておき、取りに行ったときの出来事だという。老人は射殺された。奥さんと親戚の男の人が2人、助けようと駆け寄ったところ、同様に撃たれてしまった。
 紅卍字会の使用人2人に案内されて、午前中、ソーンと一緒に西康路の近くの寂しい野原に行った。ここは2つの沼から中国人の死体が124体引き上げられた場所だ。その約半数は民間人だった。
犠牲者は一様に針金で手をしばられていて、機関銃で撃たれていた。それから、ガソリンをかけられ火をつけられた。けれどもなかなか焼けなかったので、そのまま沼の中に投げ込まれたのだ。近くのもう1つの沼には23体の死体があるそうだ。南京の沼はみないったいにこうやって汚染されているという。
 殺された女の人の娘と妹をつれて、ミルズと私は午後、現場へ車で向かった。許さんから聞いた話をこの目で確かめるためだ。ホーブズ少佐が以前住んでいた家のすぐ近くだった。
 行ってみると野原に男女3名の死体が転がっていた。三つともぴったりくっついている。およそ10メートルほど離れたところに老人の死体があった。竹竿に板をつけた間に合わせの担架がその間に放り出されていた。女の人によばれ、結局殺されてしまった2人は、これで老人を運ぶつもりだったのだ。またしても貧民が犠牲になった。彼らの百姓で小さな畑を持っており、すでに畑を耕していた。すぐそばに粘土でつくったみすぼらしい小屋がいくつかあり、中はからっぽだった。殺された女の人は10ドルほど身につけていたはずだという。娘は言った。「それが母の全財産でした」。けれども見当たらなかった。ミルズも私も深くショックを受けた。あまりのことに涙も見せず、ただ繰り返しお辞儀ばかりしている娘に、私は10ドル握らせた。これで、少なくとも金だけは戻る。帰る前に、妹のほうはそれぞれの遺骸に一握りの土をかけていた。
                                 


「南京事件の日々」(ヴォートリン著:大月書店)より
2月7日 月曜日
 今朝、私たちの計画を再検討するための女性伝道奉仕者の会議が行われた。私たちは、それぞれの避難民収容棟に係員各1名を配置した。係員の今週の目的は、より詳しく状況を把握すること、元気づけること、直接的な援助をする最善の方法を案出すること、家政及び手芸のクラスー「学校」ではなく「クラス」-の開設について非公式に話し合うことだ。
 今朝王さんがやってきて、すでに帰宅した比較的に年齢の高い避難民たちに対する凌辱の事例について報告した。閉鎖されたある収容所の所長が今日2人の娘を連れてきた。彼と彼の妻は、戸部街に住もうとしている。彼が言うには、昨日兵士たちがトラックで乗りつけ、彼の隣人たちの家から上等な寝具をすべて奪い取ったそうだ。さいわい、彼の寝具は新品でもないし、あまりきれいでもなかったため難を免れた。西華門近くの何軒かの家では、兵士たちは若い女性を見つけることができないので、10代の少年を代用しているようだ。
 これまでのところ、避難民の報告で行方不明とされている男性の大まかな分類は以下のとおりだ。
商人390人、庭師・農民・日雇い労働者123人、工芸職人・仕立て職人・大工・石工・料理人・機織職人など193人、警察官7人、消防士1人、少年(14-20歳)9人、合計723人だった。これらの人々の大多数は12月16日に拉致され、いまだに帰宅していない。
 今日の午後、タイプ書きのラジオニュースをジョン・マギーが私たちに届けてくれた。合肥がいまにも危地に陥りつつあるようだ。農村地域はいったいどんな状況になっているのだろうか。
  

「Imagine9」【合同出版】より




想像してごらん、



軍隊のお金をみんなの


暮らしのために使う世界を。



Imagine,


A world that spends money


not on armies,


but on people's lives.



アメリカでは、イラク戦争に年間およそ1兆円も税金をつぎ込んでいます。それなのに、ハリケーンから自国民を守ることさえできませんでした。
日本が9条をなくして大きな軍隊を持てば、きっと税金は戦争の用意に回され、日本の人々の生活は苦しくなるでしょう。
そして、貧困に苦しむアフリカの人々への支援も減らされてしまうのではないでしょうか
(ケニア/男性)




第九条【戦争放棄、軍備及び交戦権の否認】

1 日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。

2 前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない。


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