2009年2月14日土曜日

1938年 南京 2月14日

「南京事件」(笠原著:岩波新書)
2月14日・・・大本営、中支那方面軍・上海派遣軍・第10軍の戦闘序列を解く
       (松井石根、司令官解任)
「南京の真実」(ラーベ著:講談社)より
2月14日
脚気の患者が出たので、緑豆を100トン送ってくれるよう、上海に頼んでいた。豆は今日蒸気船の万通号で南京に着くはずだった。上海の日本海軍からは、船に積み込んで下関(シャーカン)で荷揚げする許可がおりていたのだが、南京の陸軍に申請したところ、案の定却下されてしまった。
 昼に上海のラジオニュースがこんなふうにいっていた。国際委員会がすんなり搬入できないのは、自治委員会と協力しないからだ。元々こういうことは自治委員会だけに許されているはずなのだから、と。
 南京で脚気が発生していることなど知らないと日本側は主張しているが、これは格別驚くことではない。ここの人たちの健康状態について全く無関心なのだから。


「南京事件の日々」(ヴォートリン著:大月書店)より
2月14日 月曜日
 今朝は曇っていた。飛行機の爆音は聞こえなかった。農民の朱が来て、昨日午前一時に兵士がやってきたことを教えてくれた。7,8人がやってきて、ドアをどんどんとたたいたが、中に入れてやらなかった、という。あとで兵士たちは蘇の家の隣の楊の家へ行き、銃剣で無理やりにドアを開けて、「花姑娘」を出すよう強要した。「花姑娘」はいない、と言われると、彼らは腹を立てて銃剣を振り回した。その家の男たちの一人が、「咱們要報告」つまり「兵士が来ている事を通報する」と言うと、彼らは立ち去った。
 12時30分、いや、多分1時に洗濯屋の奥さんが私たちを呼びに駆けつけ、兵士が彼らの家に来ている、と言った。私たちが行ったときには、彼らはその前に立ち去ってしまった。
 30歳から40歳までで、洗濯婦として喜んで軍司令部に行くと言う女性は、午前中に1人しか見つからなかった。出入りの洗濯屋と店員が応じるところだったが、幸い、将校たちは彼らを迎えに来なかった。
 3時頃ビック王と一緒に「模範刑務所」へ出かけた。私たちの主な目的は、可能であれば、刑務所に一般市民がいるかどうかを確かめることだったが、たまたまたくさんの興味深い経験をした。雑踏する繁華街としてあなたたちが記憶しておられる北里門橋の一番奥の唱径楼は実に見るも無残だ。ここかしこで私たちは、自分の店や食堂に戻った勇敢な人たちー時計修理人、2人の食堂経営者、「焼餅」作りの職人ーに出会った。彼らの主な目的は、自分たちの焼け残った店や仕事場を守ることだった。街路にはほとんど人通りがなかった。すべての店が徹底的な略奪をこうむり、最高級の店は焼かれてしまった。事実上、商売は行われていなかった。少し東へ行ったところで1人の婦人(65歳)に出会った。彼女の話によれば、ほとんど2ヶ月間、昼間は自宅に帰っていたそうだ。初めのうちは、高価な物を手に入れようとして日本兵が略奪を働いていた。しかし、彼女が家にいたので、一般の人が、彼女の残っていた財産を盗むことはできなかったとのこと。そのあとすぐにある夫妻と息子が私たちを追いかけてきて、3人の息子が中国軍(日本軍の誤り?)に連れ去られたことを語り、妻は嘆き悲しんでいた。夫は、息子が帰ってくる可能性のあることを話して彼女を慰めようとした。だが、日本軍に拉致された人々は大部分が帰ってこないのが常であった。私たちが通り過ぎた2軒の家には日本人女性ー多分芸者ーがいた。
 「模範刑務所」に入っている一般市民についての報告を再確認してもらった後、ラーベ氏に会いに行き、刑務所にいる人たちの手紙や嘆願書を彼に渡した。彼らのために何をするのも容易ではない。というのも、方法を誤ると、彼ら全員の死を招くことになりかねないからだ。
 12月12日以来今日久しぶりに人力車を目にした。あれ以来これで2台めだ。人力車はみんなどこへ消えてしまったのだろうか。・・・・・・・・・・・

   
「Imagine9」【合同出版】より



想像してごらん、



ひとりひとりの安全を



大事にする世界を。



Imagine,


A world that values


the safety of each and every human.



政府と政府とのあいだにではなく、人と人とのあいだに平和をつくる事が
大切だと思います。人と人とのあいだには、文化があり文明があります。
政府が変わっても、人間の文化や文明は変わりません。
私はイラク人として、日本の人たちとイラクの人たちの間に
平和をつくりたい。それが私の理想です。
(イラク/男性)



第九条【戦争放棄、軍備及び交戦権の否認】

1 日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。

2 前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない。


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