2019年3月2日土曜日

人体実験疑い 京大調査継続せず(731部隊)

ブログ王ランキングに参加中!



関西 NEWS WEB(NHKニュース)
人体実験疑い 京大調査継続せず
03月01日 17時54分

戦時中、京都大学から博士号を授与された旧日本軍の軍医が人体実験を行っていた疑いが強いとして検証を求めている団体に対し、京都大学は、当時の資料はないことなどから、調査の継続は不可能だと伝えていたことがわかりました。

京都大学は昭和20年、旧日本軍の「731部隊」に所属していた軍医に対し、サルにペストを媒介するノミを付着させて感染の経過を調べた論文で博士号を授与しています。
この論文をめぐって、大学教授などでつくる団体は、▼サルの種類が書かれておらず、▼「頭痛を訴えている」など不自然な記述があることを挙げ、実験は捕虜を使った人体実験の疑いが強いとして、去年7月、大学側に検証を求めました。
団体によりますと、先月、京都大学から予備調査の結果について回答があり、▼実験がサルに行われたことを否定する科学的に合理的な理由があるとは言えず、▼本人に聞き取りができないうえ、実験ノートもデータも存在しないことから調査の継続は不可能だとして、今後の調査は行わないと伝えられたということです。
団体は、軍医がどのようにして頭痛だと判断したかも調べていない調査は不十分だなどとして異議を申し立て、改めて詳しい調査を求めたということです。
事務局長を務める滋賀医科大学の西山勝夫名誉教授は、「当時の歴史的な背景についての検証が一切なされていない。京大はこの問題に真摯(しんし)に向き合ってほしい」と話しています。

京都大学は団体から異議申し立てを受けたことは認めたうえで、「コメントはありません」としています。


京大、軍医論文の本調査せず
731部隊、人体実験の疑い

2019/3/1 18:20
©一般社団法人共同通信社



記者会見する京都大に検証を求めた研究者のグループ=1日午後、京都市
 戦時中に満州で細菌兵器の開発を進めた旧関東軍防疫給水部(731部隊)の軍医将校が書いたペストに関する論文を巡り、軍医に医学博士を授与した京都大に経緯の検証を求めた研究者のグループが1日、京都市内で記者会見し、大学から本調査をしないとの通知があったと明らかにした。2月8日付。グループは既に異議を申し立てた。

 論文は、旧京都帝大医学部卒の平沢正欣陸軍軍医少佐(当時)が執筆した「イヌノミのペスト媒介能力に就て」。グループは、「特殊実験」に用いたサルが頭痛を訴えたとの記載などから、人体実験を基にした疑いがあると指摘していた。





731部隊軍医論文、本調査せず=研究者グループに回答-京大
2019年03月01日16時51分(時事通信)


 京都帝国大(現京都大)が医学博士の学位を授与した旧日本軍731部隊の軍医将校の論文をめぐり、西山勝夫滋賀医大名誉教授ら研究者グループが検証を求めていた問題で、京大は予備調査をした上で、本調査を行わないと回答した。グループは異議を申し立て、1日、記者会見して明らかにした。
 学位論文は1945年の「イヌノミのペスト媒介能力について」。サルにイヌノミを付着させた実験でサルが頭痛を訴えたとされ、グループは「実は人体実験ではないか」と主張していた。
 京大の回答は「著者がどのようにサルの頭痛を判断したかは記載されていないが、何らかの行動指標によって判断していたと推察できる」と指摘。実験報告の改ざんとまで断定できず、実験ノートも存在しないとして退けた。
 これに対し、グループは「臆測を根拠にしており、現在の知見に基づいて判断するのは科学的合理性に欠ける」と反論している。(2019/03/01-16:51)




0 件のコメント:

フォロワー

ブログ アーカイブ

自己紹介

新しい自分を発見中