2019年3月9日土曜日

ソビエト連邦、中華人民共和国とハバロフスク裁判の忘却 1949-1956

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15年戦争と日本の医学医療研究会 事務局長

西山 勝夫 NISHIYAMA Katsuo MOT ⌘ نيشياما



第45回定例研究会(公開)のご案内

日時 2019年3月24日(日)11:00~17:30

会場 京都大学医学部構内 医学部先端科学研究棟1階セミナー室(大)

http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/access/campus/yoshida/map6r_i.html (地図上の16番の建物)

ホームページ https://japan-war-medicine.jimdofree.com/ 

資料代 1000円

11:00~13:00 特別講演

ソビエト連邦、中華人民共和国とハバロフスク裁判の忘却 1949-1956

講師: リー・シェンジェ(シンガポール出身フリージャーナリスト)

講演要旨

戦時日本の細菌兵器部隊である731部隊の存在は、中国国内ではいまだに非難の対象となっているが、日本ではすでに事実上忘れ去られている。この忘却は、1949年に731部隊の活動を初めて明るみに出した、当時のソビエト連邦でおこなわれた軍事法廷であるハバロフスク裁判が、アメリカ軍によって隠蔽されたためであると、多くの学者が説いている。

本講演では、日本の新聞記事の他に人民日報、イギリスの外交文書、さらにロシアの公文書資料の切り抜きを基に、ハバロフスク裁判の忘却とは「能動的な忘却」と「受動的な忘却」の結果によるものであることを述べる。

また、シベリアに抑留されていた日本兵の証言と、1950-1956年にソビエトと中国で起きた日本の戦争犯罪に対する政策の変化の観点から、ハバロフスク裁判がどのようにして忘れ去られたのかを描き、それがいかに今日の日本と東アジア諸国との和解を困難にしているかを述べる。



講師略歴 

2011年 LIANAIN FILMSに入り、中国広東省の烏坎(うかん)事件、香港の2014年香港反政府デモ、ケニヤの象牙密輸などのドキュメンタリーを作製、2012年 早稲田大学政治経済学部に入学、2016年 卒業、東京のインターネット通信販売会社に入社、2017年 友人とアプリ開発会社を創設、LIANAIN FILMSのリサーチも継続



14:00~15:00 第19回会務総会

15:10~17:30 一般演題

1. 優生保護法強制手術に見る宮城県の状況と背景―検証する視点の模索  村口 至(坂総合病院)

2. 日中、太平洋戦争ー軍部衛生部に組み込まれていった医学生、医師たち  莇昭三(城北病院)

3. 「留守名簿」石川県内48件の訪問調査の報告         池田治夫(戦医研北陸支部)

4. 京都大学による旧満洲第731部隊軍医将校の学位授与の検証      西山勝夫(滋賀医科大学)








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