市民の皆さん、被爆•敗戦79年を迎えようとしている2024年8月6日、広島では大変なことが起きようとしています。
この日、広島市は、平和記念公園での「令和6年(2024年)平和記念式典 (広島市原爆死没者慰霊式並びに平和祈念式)」(午前8時開式、同8時50分 閉式予定)の国内外からの要人が出席する参列者席(メイン会場)内の警備体制 を強化するためと称して、平和記念公園全体に入場規制を拡大すると発表しました。このことは、「表現の自由」を圧殺するものです。
その内容は、当日の午前5時から午前9時までの間、「大きな音を発するもの (マイク•拡声機•楽器類等)、プラカード•ビラ•のぼり•横断幕等、式典の 運営に支障を来すと判断されるものの持込み」、「ゼッケン•タスキ•ヘルメット• 鉢巻等の着用」、(6力所の)入場口前で手荷物検査を拒否すること」を禁止するというものです。
この広島市による「法的な根拠のない」(広島市市民活動推進課の回答)禁止令の目的は、参列者席(メイン会場)からほど遠い、原爆ドーム周辺での市民一人 ひとりの「表現の自由」を奪うものです。広島市行政による憲法違反行為です。
原爆ドーム周辺では、1981年8月6日、ある市民団体が呼びかけた「核を告発 するダイ•イン」を皮切りに、様々な団体がいろいろな集会を行ってきました。 2011年までの30年間(荒木市政、平岡市政、秋葉市政)は、市民が多様な表現 をする開放的な自由な場でした。
ところが、2011年からの松井広島市政の発足、3 •11福島原発事故後の第3次反原発運動高揚下、突然、原爆ドーム前に「8,6ヒロシマ大行動実行委員会」(中核派)が登場し、原爆ドーム前の風景は一変しました。2012年8月6日、平和記念式典に出席した野田首相(民主党政権)に対して、大音量の「野田政権打倒」の声が参列者席(メイン会場)に接近したデモ隊から直撃しました。この時、自民党はこの大音量を問題にしませんでした。2012年12月に第2次安倍政権が発足し、2013年から安倍首相が出席しました。この時から参列者席(メイン会場) に接近したデモ隊の「安倍帰れ」の大音量に対して、自民党•右翼•極右から「大音量を何とかしろ」という声が上がりました。以来、10年間、原爆ドーム前は、中核派と極右と右翼と広島市職員と警察官が制圧する異様な場になりました。ついに2023年8月6日早朝6時に、極右、右翼、中核派の場所取り合いによるもみ合いがあり、広島市が言うところの「衝突事故」(事故から半年以上経った2024 年2月28日に中核派5人を不当逮捕)なるものがありました。
広島市はこの事件を唯一の口実にして、この事件とまったく関係のない市民の表現の自由を圧殺しようとしています。パレスチナ•ガザへのジェノサイドを続けるイスラエルに対し国際司法裁判所が暫定措置を命じ、国際社会の目が厳しくなるなか、広島市は今年の式典にイスラエルを招待しました。これに対する日本中からの抗議の声も封じようとするのであれば、広島市はジェノサイドに加担することになります。とうてい許されません。
私たちは、次の事を声明します。
1 広島市は、入場規制範囲を平和記念公園北側(旧西国街道の北側)に拡大することを撤回し、原爆ドーム周辺での表現の自由を奪わないでください。
2私たちは、地下に眠る、無数の嘆きを受けとめて、反戦•反原子力•反ジェノサイドの声をあげ、すべての関係者に対して、暴力の行使を自制することを求めます。
この「緊急共同声明」への「賛同人」を短期間で募ります。個人名と立場•所 属•肩書をお寄せください。8月1日に広島市に提出します。
■オンライン署名 https://chng.it/aQrBGmT87d
■賛同者になる連絡ーー takenaruaki@gmail.com
■連絡.問い合わせ:久野成章 電話090-4740-4608
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