2022年5月31日火曜日

『731部隊と100部隊-人獣共通感染症への戦争動員』 小河孝講演会

 


第7回「戦争の加害パネル展」プレ企画

当初の講演者の事情により、講演者が変更になりました。何卒ご了承ください。



小河孝講演会






『731部隊と100部隊-人獣共通感染症への戦争動員』

日時:7月18日(月・祝日)

   14:00~16:00

会場:かながわ県民センター2階ホール









資料代:500円

お話:小河孝さん(元日本獣医生命科学大学獣医学部教授)






概要・・・関東軍731部隊は、ジュネーブ議定書(1925年)で禁止された生物兵器の開発・研究を「マルタ」を用いた人体実験をハルビンでおこない、中国戦線ではペストノミなどによる細菌戦を実施した。

 いっぽうで、森村誠一『悪魔の飽食』(1988)は満洲に731部隊の他に「悪魔の姉妹・」として関東軍軍馬防疫廠(100部隊)の存在を記していたが、ハバロフスク軍事裁判の被告・三友一男の『細菌戦の罪』の記述以外に、その実態解明は進まなかった。

 今回、これまで取り上げられることのなかった100部隊について、人獣共通感染症の鼻疽や炭疽をキーワードに、部隊成立の経緯と鼻疽菌の大量培養や炭疽菌の野外散布など細菌戦活動の一端を明らかにしたい。

さらに、西山勝夫・滋賀医科大学名誉教授から提供された厚生省資料「留守名簿 関東軍軍馬防疫廠」と、中国で新たに編集された近藤昭二・王選編『日本生物武器作戦調査資料」第六冊のGHQ法務局「山口本治ファイル」を解読を通じて、100部隊の内部構造の実態を分析する。

 2022年2月に始まったロシアのウクライナ侵略戦争でプーチン大統領は、日本の731部隊の事例を取り上げて自分たちの生物化学兵器準備を正当化しようとしている。しかし、関東軍731部隊と100部隊の問題は、過去のことでなく日本の科学者が自ら反省し解明をしなくてはならない今日的課題である。

主催;記憶の継承を進める神奈川の会  電話 ◉ 090-7405-4276  090-8721-3222 メール◉ hiromatu914@yahoo.co,jp 

※「戦争の加害」パネル展(8月2日〜9日、かながわ県民センター1階展示室)のプレ企画です。


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