南京攻略戦は現地の師団の独断専行によるものであったが、勿論軍中央にも南京攻略を積極的に進めるべきだという勢力もあり、それが力を持つようになった。
11月20日、天皇が直属する最高戦争指導機関である大本営が設置され、24日には天皇臨席のもとに、参謀本部、陸軍省、軍令部、海軍省の最高首脳部が出席して第一回大本営御前会議が開かれた。開かれたということは、本格的な戦闘に入ったということだろう。
12月1日、大本営は「中シナ方面軍司令官は、海軍と協同して敵国首都南京を攻略すべし」(大陸命第8号)との南京攻略を下令して、中シナ方面軍の独断専行を正式に追認した。
12月14日、昭和天皇より南京占領を喜ぶ「お言葉」が下賜(かし)された。
陸海軍幕僚長に賜りたる大元帥陛下御言葉
中シナ方面の陸海軍諸部隊が上海に引き続き勇猛果敢なる追撃をおこない、首都南京を陥れたることは深く満足に思う。この旨将兵に申し伝えよ。(『南京戦史資料集Ⅱ』)
大元帥陛下にどのような情報が伝わったか分からないが、中国では以下のような事が起こっていた。
「陣中日記」の続き。
12月27日
午前8時、野菜の徴発に出る。漢中門を出た所には五、六百の死体が真っ黒に焼かれ折り重なって倒れている。焼けただれた皮膚が黄味を帯びて全く見苦しい。戦闘が間遠になっている関係か気持ちが悪くなった。あちこちにこのような無残な死体が散乱していた。
大きな橋を渡りさらに進む。道端にはさらに遺棄死体が転がっている。・・・・・こじんまりとした部落につく。当部落には避難民が多く集まっているが大多数は老人か子どもである。・・・・・・・・・・・・・(「牧原日記」)
12月31日
逃散兵が河の波打ち際に五,六百名ほど殺されて投げられていた。(「上羽日記」)
{IMAGINE 9}より
想像してごらん、
軍隊のお金をみんなの
暮らしのために使う世界を。
(アメリカでは、イラク戦争に年間およそ1兆円も税金をつぎ込んでいます。それなのに、ハリケーンから自国民を守ることさえできませんでした。
日本が9条をなくして大きな軍隊を持てば、きっと税金は戦争の用意に回され、日本の人々の生活は苦しくなるでしょう。
そして、貧困に苦しむアフリカの人々への支援も減らされてしまうのではないでしょうか
(ケニア/男性)
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