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●帝銀事件と登戸研究所
●第19回「衛生学校記事」情報公開裁判
●シンガポールで、731部隊は何をやっていたのか?
●peace8(八王子)「731部隊と100部隊の現在の課題」(アミダステーション)
●沈黙(横浜)
●731部隊『留守名簿』(不二出版)2018年9月
●京大 軍医博士論文の検証
●731部隊『留守名簿』公開
●ある元自衛官の回想 「化学学校の黒い霧」
●第9回『化学学校記事』情報公開裁判 9月26日 16:00~東京地裁522号法廷
●第10回ビザ発給拒否・集会妨害国賠訴訟【9月21日(金)11:30~東京地裁415号室】
●731部隊と「要塞」遺跡を訪ねる
●「明治150年礼賛式典」
●お知らせ
●「731部隊 人体実験はこうして拡大した/隊員たちの素顔」
●NHKスペシャル「731部隊の真実~エリート医学者と人体実験~」
『満洲天理村「生琉里(ふるさと)」の記憶
●第4章天理村と隣接した731部隊
4、相野田健治の回想(1)-731部隊に召集
相野田による回想では、ソ連の侵攻が始まった8月9日以降で最初の大混乱は11日だった。
この日、石井部隊長が平房に戻り、恐ろしいほどの形相で部隊員を前に演説を行った。その様子を、昨日のことのように相野田は思い出すことができた。
「731部隊の秘密は、どこまでも守り通すのだ!もしも機密を漏らすようなことがあっては、この石井はどこまでも追いかけて捕まえてやる!」
この言葉が呪縛となり、あの日から60年以上を経た今も、自分の耳の奥で響いているという。
8月12日夜、施設内におけるすべての死体遺棄作業は完了した。だがその後、彼らには重ねて過酷な作業が課せられた。施設そのものの破壊である。
満蒙開拓団
「元満州中川村開拓団 私の敗戦回顧録」
日本は、日中戦争で国際法に違反して、毒ガス戦、細菌戦、無差別爆撃を行った。日本政府は、この事実をきちんと認めていない!!
●『日本の中国侵略と毒ガス兵器』 歩平著(山邊悠喜子、宮崎教四郎訳)明石書店より
第2章 地図から消えた神秘の大久野島
最初の毒ガス被害者
幸見さんが死んでから、工場の中は恐怖で重苦しい雰囲気が立ち込め、多くの人は自分がどんな仕事に従事しているかということを初めて意識した。しかし、その時は既に遅かった。工場側でも慌てて急に多くの規定を作り、作業員たちに厳格に守ることを命じた。同時に人心を安定させ、作業員の気分を慰撫するために、「十姉妹」を鳥かごに入れて各所にぶら下げた。つまり、小鳥は人より毒剤に対しての感覚が敏感であったから、小鳥に異常があったらすぐに措置を講じようというものだ。だが、それでも作業員の不安と怖れを消すことはできなかった。しかも、戦況がひっ迫してくると、毒ガスの大量生産を迫られ、安全のための処置はどこかに押しやられてしまった。
日本鬼子のおきみやげ
●特集 軍拡に走る安倍政権と学術①
15年戦争中の「医学犯罪」に目を閉ざさず、繰り返さないために
1、戦争における医学者・医師たちの犯罪
西山勝夫さん(滋賀医科大学名誉教授)に聞く
にしやま・かつお=滋賀医科大学名誉教授、 15年戦争と日本の医学医療研究会事務局長、「戦争と医の倫理」の検証を進める会代表世話人、軍学共同反対連絡会共同代表
■731部隊による人体実験・細菌兵器使用
―731部隊の罪悪をもう少し具体的にお話しください。
2007年4月までに確認できた罪悪としては、ヒトを「サル」と偽って日本病理学会でも発表された「流行性出血熱感染実験」、米国で見つけられた、731部隊のデータを手に入れた米軍の報告書に記されていた炭疽、ぺスト、チフス、パラチフスAおよびB、赤痢、コレラ、鼻疽の「細菌感染実験」(被験者の50%に感染を引き起こす病原体の最小量も記されている)、「凍傷実験」、「水だけを飲ませる耐久実験」、「ぺストワクチン実験と生体解剖」、「毒ガス兵器の野外人体実験」、「毒物の経口摂取・注射の人体実験」、「細菌兵器の実戦使用」があげられます。
●『人間の価値』
―1918年から1945年までのドイツ医学
Ch.ブロス/G.アリ編
林 功三訳
■ダッハウ強制収容所の人体実験
83 ダッハウ強制収容所で低温実験を行っているホルツレーナーとラッシャー
ジークムント・ラッシャーはかねてより医学の自然療法的・擬似療法的な方法に関心を持っていた。だから彼がダッハウで「ヴェレダ」社の凍傷防止クリームのテストをしたのも偶然ではなかった。この3年前に彼は肺炎に罹った国防軍兵士に擬似療法の薬品を使う一連の実験を行うことを提案し、それを実現させていた。
知ってるつもり「731部隊と医学者たち」
●ニュース
米軍ヘリ不時着トラブル受け、日米の専門家が協議
乱射の容疑者は28歳の元米海兵隊員
東京医大の不正入試問題、支援者「本来合格の人は希望者全員を合格に」
<徴用工判決>日韓両政府、批判の応酬 冷却化深刻
強制徴用判決 日本の反発に抗議=韓国外務次官
難病を宣告された41歳男性が陥った貧困危機
山口・イージス・アショア計画で阿武町での調査始まる
元水俣市議の日吉フミコさん死去 患者支援に尽力
「水俣病は終わらない」公式確認から60年―私たちに託されたメッセージ
松本元死刑囚らの死刑執行文書、ほぼ全て黒塗りで開示
“旧優生保護法”強制的な不妊手術 事業として推進(18/04/27)
真相を解明していないからこうなるのだろう!!
オウム13人死刑で「上川陽子法相」一生SPつきの生活
●昭和天皇の戦争責任を問う!!大嘗祭反対!!
●昭和天皇(ハーバード・ピックス著『昭和天皇』より)
立は、ほかの多くの日本人の「現実主義者」と並んで、国際紛争の解決手段として戦争に頼ることをすべての国に禁ずるような新倫理基準を要求する、英米などの自由主義国・民主主義国にはっきり不満を抱いていた。彼はこれを、英米が戦後の国際秩序を自己の利益のため固定化しようとする試みだと考えた。しかし公式には、立もまた新国際法にみなぎる平和の倫理を拒否しなかった。だが、抜け穴探しと自衛権定義の拡張によって、彼は条約を掘り崩し、紛争解決手段としての武力行使を事実上すべて正当化したのである。
●日本国憲法第9条
1、日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。
2、前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない。
憲法9条を生かそう!!
731を問う!!
2018年11月8日木曜日
細菌戦の系譜!!
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●731部隊と「要塞」遺跡を訪ねる
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『満洲天理村「生琉里(ふるさと)」の記憶
●第4章天理村と隣接した731部隊
4、相野田健治の回想(1)-731部隊に召集
ここまでの相野田健治の回想は8月9日以前、つまりソ連が侵攻してくる前のことである。同席していた風間も、同じ思いを抱いていた。風間は、天理教の教えに疑問を抱く相野田の思いに共感し、思わず『天理教青年会史』を取り上げ、堰を切ったようにある部分を読み上げた。
「≪住み慣れた土地を後にして家族共々移住して行ける諸君は、天理教全体の代表者として北満に「ふるさと」を建設すべき使命を帯びた人衆である。決して平々坦々たる道ばかりではなく、言うに言われぬ困難に遭遇せられることであろう。しかし、常に一貫した信念で、全体が只1つの信仰に結ばれ合って、各自の生活にいそしんでもらいたい。信仰によって終始し、あらゆる困難にうちかってもらいたい(中略)これこそ道の今日としての神様へのご奉公であり、また世界に対する勤めだろうと思う≫・・・・」(山澤廣昭『天理教青年会史 第4巻』、天理教青年会本部、昭和61年8月26日発行、122~123頁)
風間たち第1次移民団を前に、教団本部が贈った言葉である。
「侵略し、挙句の果ては細菌兵器部隊のお手伝いをしたんや。それが“神様へのご奉公”なんか?おまけに、“世界に対する勤めやと思う”などと親神様が言うはずはないわ。これは、中山みきへの裏切りやで」
本を手にし、憤りを抑えながら震える声で風間は呟いた。
満蒙開拓団
「元満州中川村開拓団 私の敗戦回顧録」
日本は、日中戦争で国際法に違反して、毒ガス戦、細菌戦、無差別爆撃を行った。日本政府は、この事実をきちんと認めていない!!
●『日本の中国侵略と毒ガス兵器』 歩平著(山邊悠喜子、宮崎教四郎訳)明石書店より
第2章 地図から消えた神秘の大久野島
最初の毒ガス被害者
いったい、幸見さんはどのようにして害を受けたのか?彼がゴム管を青酸ガス槽の中に入れて酸を注入しようとしていた時、その飛沫が防毒マスクと前掛けにかかったのだ。防毒マスクの吸入缶の中和層は、もうとっくに毒剤で腐食し効力を失っていたので、毒剤は体内に吸収されて重大な事故に発展してしまった。この種の青酸は本来なら極めて恐ろしい毒性を備えたもので、人が臭いをかいだだけでしばらくは知覚を失うというものだから、いったん接触したらどんな人でも難を逃れることはできないだろう。幸見さんはこのように簡単に生命を奪われたのだ。
日本鬼子のおきみやげ
●特集 軍拡に走る安倍政権と学術①
15年戦争中の「医学犯罪」に目を閉ざさず、繰り返さないために
1、戦争における医学者・医師たちの犯罪
西山勝夫さん(滋賀医科大学名誉教授)に聞く
にしやま・かつお=滋賀医科大学名誉教授、 15年戦争と日本の医学医療研究会事務局長、「戦争と医の倫理」の検証を進める会代表世話人、軍学共同反対連絡会共同代表
■731部隊による人体実験・細菌兵器使用
―731部隊の罪悪をもう少し具体的にお話しください。
731部隊は、現中国黒竜江省の省都・哈爾浜市近郊の平房に、 1939年頃までに完成した細菌兵器開発の一大軍事基地にありました。731部隊では、実験材料にされる人々は、特別に定められた「特移扱」と呼ばれる手続きで憲兵隊により供給されて、「マル夕」と称されていました。敗戦までの5年間に少なくとも3000名が送り込まれ、生存者はいませんでした。21世紀になって、中国では、証拠隠減の焼却跡から発掘された憲兵隊の「特移扱」資料の調査が進み、300名以上の氏名が判明しつつあり、被害遺族からの訴えも出始めました。
●『人間の価値』
―1918年から1945年までのドイツ医学
Ch.ブロス/G.アリ編
林 功三訳
■ダッハウ強制収容所の人体実験
イギリスの戦闘機よりも高い高度を飛ぶことができるようにするため、ドイツ空軍は高度18kmまで上昇することができる戦闘機を開発した。だがこのような高さに人間の身体が堪えられるものかどうかまだ確かめられていなかった。12km以上の環境における飛行士自身の、また志願者による実験は、被実験者のひどい苦痛のため中断されなければならなかった。そのためヒムラーと空軍からの依頼を受けて、空軍軍医大尉のラッシャー、ドイツ航空実験研究所所長のジークフリート・ルッフと彼の協力者ハンス・ヴォルフガング・ロンベルグは、ダッハウ強制収容所の200人の囚人を「超高度圏からの救出の実験」に使うことを計画した。低気圧の部屋で20kmまでの模擬実験を行うこの「極限実験」、約80人が死亡した。
知ってるつもり「731部隊と医学者たち」
●ニュース
不正入試「断じていけないこと」 東京医大学長会見、何度も謝罪
映画「MMRワクチン告発」日本の配給会社が公開中止を発表
東海第2延長認可 元原電理事・北村俊郎さん、今の原発事業は虚構 形式主義から脱却すべき
<安倍首相>辺野古移設「政府と沖縄の考え方違う」
野党、石井国交相に決定取り消し要求=辺野古埋め立てめぐり
「県民の思いを理解して」 訴える海の上をオスプレイ
元徴用工集団訴訟へ説明会、韓国
韓国高官「日本の反応は不適切」と不快感
リニア談合、大林組と清水建設の罰金刑が確定
自衛隊の車両が...住宅大破 隊員2人けが
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●昭和天皇の戦争責任を問う!!大嘗祭反対!!
●昭和天皇(ハーバード・ピックス著『昭和天皇』より)
こうして若い天皇の世界観は、立のそれと同様、型にはまった固定的なものとなった。立は、条約は中国における権益を守るために日本が武力を行使することを禁じておらず、条約の持つ道徳的側面は考慮する必要がないと進言した。そのときもその後も、立は自衛権の定義を拡張解釈すること、満州における権益と治外法権を守るのに将来武力干渉が必要になった場合、条約が日本にそれを許す「抜け道」を用意することに力を注いだ。彼の立場は、アメリカの世論とは対照的に条約に懐疑的な当時の日本の知識人の意見とまったく同じだった。
●日本国憲法第9条
1、日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。
2、前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない。
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1、戦争における医学者・医師たちの犯罪
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731部隊は、現中国黒竜江省の省都・哈爾浜市近郊の平房に、 1939年頃までに完成した細菌兵器開発の一大軍事基地にありました。731部隊では、実験材料にされる人々は、特別に定められた「特移扱」と呼ばれる手続きで憲兵隊により供給されて、「マル夕」と称されていました。敗戦までの5年間に少なくとも3000名が送り込まれ、生存者はいませんでした。21世紀になって、中国では、証拠隠減の焼却跡から発掘された憲兵隊の「特移扱」資料の調査が進み、300名以上の氏名が判明しつつあり、被害遺族からの訴えも出始めました。
●『人間の価値』
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林 功三訳
■ダッハウ強制収容所の人体実験
イギリスの戦闘機よりも高い高度を飛ぶことができるようにするため、ドイツ空軍は高度18kmまで上昇することができる戦闘機を開発した。だがこのような高さに人間の身体が堪えられるものかどうかまだ確かめられていなかった。12km以上の環境における飛行士自身の、また志願者による実験は、被実験者のひどい苦痛のため中断されなければならなかった。そのためヒムラーと空軍からの依頼を受けて、空軍軍医大尉のラッシャー、ドイツ航空実験研究所所長のジークフリート・ルッフと彼の協力者ハンス・ヴォルフガング・ロンベルグは、ダッハウ強制収容所の200人の囚人を「超高度圏からの救出の実験」に使うことを計画した。低気圧の部屋で20kmまでの模擬実験を行うこの「極限実験」、約80人が死亡した。
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●日本国憲法第9条
1、日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。
2、前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない。
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2018年11月7日水曜日
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4、相野田健治の回想(1)-731部隊に召集
「あしきをはろうて 助けたまえ 天理王命」という言葉さえ虚しくなった。同法や他国の犠牲者たちの灰塵をどこへ運んでくれるのだろうか―遺骨を捨てた松花江を眺めながら、相野田はぼんやりと考えた。
敗戦前に行われた一連の行為は、戦争犯罪の隠蔽工作である。このことは次節で詳しく述べるが、戦争という大義名分の中での「公然とした殺人」に動員された少年兵たちの鮮明な記憶は、若き日の体験ゆえに命ある限り消え去ることはなかった。
満蒙開拓団
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日本は、日中戦争で国際法に違反して、毒ガス戦、細菌戦、無差別爆撃を行った。日本政府は、この事実をきちんと認めていない!!
●『日本の中国侵略と毒ガス兵器』 歩平著(山邊悠喜子、宮崎教四郎訳)明石書店より
第2章 地図から消えた神秘の大久野島
最初の毒ガス被害者
また、毒ガス工場で働いた人々の話では、1933年の夏(7月16日)、青酸ガスの工室の作業員は蒸し暑い中で、みんな懸命に仕事をしていた。この時期室内外の温度はとても高く、多くの者は機械的な作業と疲労から眠気が襲われていた。その時作業員たちは突然の叫び声に驚いて眠気も吹き飛んだ。声のする方を見ると青酸のタンクの側に1人が倒れている。幸見亀吉さんだ。すぐに医師が飛んできた。人びとは手を貸して亀吉さんを室外の木陰に運び、筵の上に寝かせ、防毒マスクと衣服を脱がせて人工呼吸をした。だが、彼は痙攣して全身が丸く縮んでしまった。医師もこんな状態は見たもなかった。仕方なく医務室に運んで救急処置をしたが何の効果もなかった。幸見さんの若い妻と子どもは知らせを聞いて飛んできたが、ただ、苦しむ彼を見ているだけだった。○時15分、結局、幸見亀吉さんの呼吸は停止した。
日本鬼子のおきみやげ
●特集 軍拡に走る安倍政権と学術①
15年戦争中の「医学犯罪」に目を閉ざさず、繰り返さないために
1、戦争における医学者・医師たちの犯罪
西山勝夫さん(滋賀医科大学名誉教授)に聞く
にしやま・かつお=滋賀医科大学名誉教授、 15年戦争と日本の医学医療研究会事務局長、「戦争と医の倫理」の検証を進める会代表世話人、軍学共同反対連絡会共同代表
■「医学犯罪」の舞台はどうつくられたか
―医学界・医療界、医学者・医師は、先の戦争にどのように加担したのでしょうか。また、731部隊をはじめ、どのような規模で、どのような形でおこなわれていたのでしょうか。
「戦争医学犯罪」というと「731部隊」と思われがちですが、私たちは、そのような予断を避け、解明しようということで始めました。
2000年に15年戦争と日本の医学医療研究会(略称、戦医研)が発足した当時、先の戦争、すなわち1931年から1945年8月の日本敗戦(ポツダム宣言受諾) に至るまでの15年戦争の間における史実解明の課題として、
①日本の医学医療の軍事化の経過、
②医学医療の軍事化に積極的に協力し、進めた学会・医学者、そして協力を拒否した人々の経緯、
③研究テーマの軍事的な制約、 戦時体制からくる研究費・研究体制の制約による医学医療の歪み・停滞、
④欧米諸国との交流の断絶による日本の医学医療の停滞、
⑤戦時体制による日本の医療の崩壊をあげました。
その後の調査研究で、日本の医学者・医師らが主に海外の地で、何万人ともいわれる人々を、様々な実験の材料や手術の練習台にして殺害した主たる舞台となったのは、 石井四郎(1920年、京都帝国大学医学部卒業)が組織した、731部隊をはじめとする軍事医学研究機関のネットワーク(「石井機関」ともいわれる)だけでないことを明らかにしました。さらに、日本の医学界・医療界、医学者・医師の戦争加担を間題にする際、731部隊を抜きにして語ることはできないことや731部隊はかつての日本の医学界・医療界における最悪の戦争医学犯罪であることを明らかにしました。
●『人間の価値』
―1918年から1945年までのドイツ医学
Ch.ブロス/G.アリ編
林 功三訳
■犠牲者を使った研究
81 1940年にボン大学の神経科の教授クゥルト・ポーリシュがつくった患者書類用ラベル。
ポーリシュ自身は同時に「安楽死」鑑定者で、患者の生死を決定した人物である。〔ラベルには「教育・研究用/重要症例/出版は差し控えるようにとポーリシュ教授からの要望あり」と書かれている。〕
82 1940年10月28日ブランデンブルグのガス室で虐殺されたある少女に関する医師の最終意見書。この同じ日に33人の子どもと若者が殺戮されている。ハラーフォルデンがブランデンブルグへやって来て、みずから解剖した。子どもたちは、彼の「生まれつきの精神薄弱」というプロジェクトの注文によって殺されたのである。
〔意見書は次のように書いている。
「××。イルムガルト
1924年1月27日ベルリンに生まれる。
34年10月20日より40年10月28日までゲールデンに居住。
癇癪。16歳になるこの少女は私生児として生まれた。成長の過程については一切不明。神経病については異常なし。血清学的にも異常なし。読み書きの教育を受けていない。彼女の日常活動は4歳児のそれに相当。実際的労働には不向き。外部環境へのコンタクトは持てず。臆病で不機嫌、もしくは馬鹿げた挙動を示す。精神病の疑いあり。」〕
知ってるつもり「731部隊と医学者たち」
●ニュース
韓国高官「日本の反応は不適切」と不快感
徴用工判決で韓国が声明、日本の対応強く批判
得点操作で不合格の100人を入学許可へ 東京医科大
辺野古移設で国と県、1か月協議で合意
「水俣病は終わらない」公式確認から60年―私たちに託されたメッセージ
松本元死刑囚らの死刑執行文書、ほぼ全て黒塗りで開示
“旧優生保護法”強制的な不妊手術 事業として推進(18/04/27)
真相を解明していないからこうなるのだろう!!
オウム13人死刑で「上川陽子法相」一生SPつきの生活
●昭和天皇の戦争責任を問う!!大嘗祭反対!!
●昭和天皇(ハーバード・ピックス著『昭和天皇』より)
条約をめぐる議会の論争は、このように、外交政策の形成に国民の意思を入れまいとする支配エリート間の合意を明るみに出した。それは同時に、天皇を政治に引きこまないようにすることから、「『累を皇室に及ぼす』政争」へと、政治的考慮それ自体の過程に論理のうえで、重要な変化が起きたことも示していた。
さらに日本において不戦条約が十全に受け入られなかたのは、天皇が外交と国際法の教師立(たち)作太郎からこの問題で助言を受けていたためでもあった。当時、立は、条約の意図と重要性に対する批判を公表していた。確かに天皇は、西洋諸国との協調を保つため、議会が彼の主権についての議論を終えて条約の批准が実現することを望んでいた。1929年3月から6月初めまで、彼は折にふれて議会と枢密院における条約の扱いについて田中首相に問いただしている。しかし彼は、(治世中に期限が切れるであろう)満州における日本の租借権をめぐる中国との紛争解決も、すべてこの条約の定める平和的手段によらなければならないとは考えていなかった。清朝との交渉で結ばれた条約に端を発し、のちに軍事的既成事実を背景とする合意で拡張された満州に関する条約と権利は、彼にとっては侵すべからざる、武力によってでも保護すべき祖父の遺産であった。
●日本国憲法第9条
1、日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。
2、前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない。
憲法9条を生かそう!!
●第19回「衛生学校記事」情報公開裁判
●シンガポールで、731部隊は何をやっていたのか?
●peace8(八王子)「731部隊と100部隊の現在の課題」(アミダステーション)
●沈黙(横浜)
●731部隊『留守名簿』(不二出版)2018年9月
●京大 軍医博士論文の検証
●731部隊『留守名簿』公開
●ある元自衛官の回想 「化学学校の黒い霧」
●第9回『化学学校記事』情報公開裁判 9月26日 16:00~東京地裁522号法廷
●第10回ビザ発給拒否・集会妨害国賠訴訟【9月21日(金)11:30~東京地裁415号室】
●731部隊と「要塞」遺跡を訪ねる
●「明治150年礼賛式典」
●お知らせ
●「731部隊 人体実験はこうして拡大した/隊員たちの素顔」
●NHKスペシャル「731部隊の真実~エリート医学者と人体実験~」
『満洲天理村「生琉里(ふるさと)」の記憶
●第4章天理村と隣接した731部隊
4、相野田健治の回想(1)-731部隊に召集
「あしきをはろうて 助けたまえ 天理王命」という言葉さえ虚しくなった。同法や他国の犠牲者たちの灰塵をどこへ運んでくれるのだろうか―遺骨を捨てた松花江を眺めながら、相野田はぼんやりと考えた。
敗戦前に行われた一連の行為は、戦争犯罪の隠蔽工作である。このことは次節で詳しく述べるが、戦争という大義名分の中での「公然とした殺人」に動員された少年兵たちの鮮明な記憶は、若き日の体験ゆえに命ある限り消え去ることはなかった。
満蒙開拓団
「元満州中川村開拓団 私の敗戦回顧録」
日本は、日中戦争で国際法に違反して、毒ガス戦、細菌戦、無差別爆撃を行った。日本政府は、この事実をきちんと認めていない!!
●『日本の中国侵略と毒ガス兵器』 歩平著(山邊悠喜子、宮崎教四郎訳)明石書店より
第2章 地図から消えた神秘の大久野島
最初の毒ガス被害者
また、毒ガス工場で働いた人々の話では、1933年の夏(7月16日)、青酸ガスの工室の作業員は蒸し暑い中で、みんな懸命に仕事をしていた。この時期室内外の温度はとても高く、多くの者は機械的な作業と疲労から眠気が襲われていた。その時作業員たちは突然の叫び声に驚いて眠気も吹き飛んだ。声のする方を見ると青酸のタンクの側に1人が倒れている。幸見亀吉さんだ。すぐに医師が飛んできた。人びとは手を貸して亀吉さんを室外の木陰に運び、筵の上に寝かせ、防毒マスクと衣服を脱がせて人工呼吸をした。だが、彼は痙攣して全身が丸く縮んでしまった。医師もこんな状態は見たもなかった。仕方なく医務室に運んで救急処置をしたが何の効果もなかった。幸見さんの若い妻と子どもは知らせを聞いて飛んできたが、ただ、苦しむ彼を見ているだけだった。○時15分、結局、幸見亀吉さんの呼吸は停止した。
日本鬼子のおきみやげ
●特集 軍拡に走る安倍政権と学術①
15年戦争中の「医学犯罪」に目を閉ざさず、繰り返さないために
1、戦争における医学者・医師たちの犯罪
西山勝夫さん(滋賀医科大学名誉教授)に聞く
にしやま・かつお=滋賀医科大学名誉教授、 15年戦争と日本の医学医療研究会事務局長、「戦争と医の倫理」の検証を進める会代表世話人、軍学共同反対連絡会共同代表
■「医学犯罪」の舞台はどうつくられたか
―医学界・医療界、医学者・医師は、先の戦争にどのように加担したのでしょうか。また、731部隊をはじめ、どのような規模で、どのような形でおこなわれていたのでしょうか。
「戦争医学犯罪」というと「731部隊」と思われがちですが、私たちは、そのような予断を避け、解明しようということで始めました。
2000年に15年戦争と日本の医学医療研究会(略称、戦医研)が発足した当時、先の戦争、すなわち1931年から1945年8月の日本敗戦(ポツダム宣言受諾) に至るまでの15年戦争の間における史実解明の課題として、
①日本の医学医療の軍事化の経過、
②医学医療の軍事化に積極的に協力し、進めた学会・医学者、そして協力を拒否した人々の経緯、
③研究テーマの軍事的な制約、 戦時体制からくる研究費・研究体制の制約による医学医療の歪み・停滞、
④欧米諸国との交流の断絶による日本の医学医療の停滞、
⑤戦時体制による日本の医療の崩壊をあげました。
その後の調査研究で、日本の医学者・医師らが主に海外の地で、何万人ともいわれる人々を、様々な実験の材料や手術の練習台にして殺害した主たる舞台となったのは、 石井四郎(1920年、京都帝国大学医学部卒業)が組織した、731部隊をはじめとする軍事医学研究機関のネットワーク(「石井機関」ともいわれる)だけでないことを明らかにしました。さらに、日本の医学界・医療界、医学者・医師の戦争加担を間題にする際、731部隊を抜きにして語ることはできないことや731部隊はかつての日本の医学界・医療界における最悪の戦争医学犯罪であることを明らかにしました。
●『人間の価値』
―1918年から1945年までのドイツ医学
Ch.ブロス/G.アリ編
林 功三訳
■犠牲者を使った研究
81 1940年にボン大学の神経科の教授クゥルト・ポーリシュがつくった患者書類用ラベル。
ポーリシュ自身は同時に「安楽死」鑑定者で、患者の生死を決定した人物である。〔ラベルには「教育・研究用/重要症例/出版は差し控えるようにとポーリシュ教授からの要望あり」と書かれている。〕
82 1940年10月28日ブランデンブルグのガス室で虐殺されたある少女に関する医師の最終意見書。この同じ日に33人の子どもと若者が殺戮されている。ハラーフォルデンがブランデンブルグへやって来て、みずから解剖した。子どもたちは、彼の「生まれつきの精神薄弱」というプロジェクトの注文によって殺されたのである。
〔意見書は次のように書いている。
「××。イルムガルト
1924年1月27日ベルリンに生まれる。
34年10月20日より40年10月28日までゲールデンに居住。
癇癪。16歳になるこの少女は私生児として生まれた。成長の過程については一切不明。神経病については異常なし。血清学的にも異常なし。読み書きの教育を受けていない。彼女の日常活動は4歳児のそれに相当。実際的労働には不向き。外部環境へのコンタクトは持てず。臆病で不機嫌、もしくは馬鹿げた挙動を示す。精神病の疑いあり。」〕
知ってるつもり「731部隊と医学者たち」
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韓国高官「日本の反応は不適切」と不快感
徴用工判決で韓国が声明、日本の対応強く批判
得点操作で不合格の100人を入学許可へ 東京医科大
辺野古移設で国と県、1か月協議で合意
「水俣病は終わらない」公式確認から60年―私たちに託されたメッセージ
松本元死刑囚らの死刑執行文書、ほぼ全て黒塗りで開示
“旧優生保護法”強制的な不妊手術 事業として推進(18/04/27)
真相を解明していないからこうなるのだろう!!
オウム13人死刑で「上川陽子法相」一生SPつきの生活
●昭和天皇の戦争責任を問う!!大嘗祭反対!!
●昭和天皇(ハーバード・ピックス著『昭和天皇』より)
条約をめぐる議会の論争は、このように、外交政策の形成に国民の意思を入れまいとする支配エリート間の合意を明るみに出した。それは同時に、天皇を政治に引きこまないようにすることから、「『累を皇室に及ぼす』政争」へと、政治的考慮それ自体の過程に論理のうえで、重要な変化が起きたことも示していた。
さらに日本において不戦条約が十全に受け入られなかたのは、天皇が外交と国際法の教師立(たち)作太郎からこの問題で助言を受けていたためでもあった。当時、立は、条約の意図と重要性に対する批判を公表していた。確かに天皇は、西洋諸国との協調を保つため、議会が彼の主権についての議論を終えて条約の批准が実現することを望んでいた。1929年3月から6月初めまで、彼は折にふれて議会と枢密院における条約の扱いについて田中首相に問いただしている。しかし彼は、(治世中に期限が切れるであろう)満州における日本の租借権をめぐる中国との紛争解決も、すべてこの条約の定める平和的手段によらなければならないとは考えていなかった。清朝との交渉で結ばれた条約に端を発し、のちに軍事的既成事実を背景とする合意で拡張された満州に関する条約と権利は、彼にとっては侵すべからざる、武力によってでも保護すべき祖父の遺産であった。
●日本国憲法第9条
1、日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。
2、前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない。
憲法9条を生かそう!!
2018年11月6日火曜日
細菌戦の系譜!!
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●第19回「衛生学校記事」情報公開裁判
●シンガポールで、731部隊は何をやっていたのか?
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●京大 軍医博士論文の検証
●731部隊『留守名簿』公開
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『満洲天理村「生琉里(ふるさと)」の記憶
●第4章天理村と隣接した731部隊
4、相野田健治の回想(1)-731部隊に召集
いつまで、このようなことをし続けるのだろう・・・・。そう思うと、相野田は自分が恐ろしくて仕方がなかった。「ひとはいちれつ みなきょうだい」という教えに従って、これまで頑張ってきたはずだった。親に聞かされていた異国満州は、夢の大地のはずだった。広い畑があり、羊も馬も放牧できる。やがては自分たちの牧場になる―それを信じて、つらい農作業にも耐え、村建設の幾多の労働もこなしてきた。
だが、今の自分たちはどうだというのだ!「みなきょうだい」を殺し、火をつけ、遺骨を叩き潰し、父たちがこの建物を建てる作業時に砂利を運んでいた時のように、砕いた遺骨をスコップですくい、カマスに詰めてトラックの上に放り捨てている・・・。これのどこが、日本国が言う「五族協和」「王道楽土」であり、教祖がいった「ひとはいちれつ みなきょうだい」であるのあか。満州人を助け、彼らとともに作業をいそしみ、教祖の御心を彼らに伝えるはずではなかったのか・・・。それが今や、この自分は人の命をまるで、砂や石のように・・・なんと酷いことをしているのか。
満蒙開拓団
「元満州中川村開拓団 私の敗戦回顧録」
日本は、日中戦争で国際法に違反して、毒ガス戦、細菌戦、無差別爆撃を行った。日本政府は、この事実をきちんと認めていない!!
●『日本の中国侵略と毒ガス兵器』 歩平著(山邊悠喜子、宮崎教四郎訳)明石書店より
第2章 地図から消えた神秘の大久野島
最初の毒ガス被害者
ある作業員は、「食後に島で松の細い葉をとって爪楊枝の代わりに使ったら、なんと口腔全体が腫れてしまった」。島の松の葉にも毒剤が付着していたのだ。これも島全体がひどく汚染されていたという証明だろう。生産過程にできた廃棄物は大体直接海に投棄されたが、化学処理はしているものの、その毒性までを根絶することはできない。そのために海島周囲の小鳥が死んだり、魚も大幅に減少して、その肉質にも変化が生じた。とはいえ、やはり一番厳しい被害を被るのは人であり、ここで仕事をしていた人々が直接の傷害を受けたのである。
日本鬼子のおきみやげ
●特集 軍拡に走る安倍政権と学術①
15年戦争中の「医学犯罪」に目を閉ざさず、繰り返さないために
1、戦争における医学者・医師たちの犯罪
西山勝夫さん(滋賀医科大学名誉教授)に聞く
にしやま・かつお=滋賀医科大学名誉教授、 15年戦争と日本の医学医療研究会事務局長、「戦争と医の倫理」の検証を進める会代表世話人、軍学共同反対連絡会共同代表
■「医学犯罪」検証のとりくみ
そこで、莇先生の論考以降の医学界・医療界における取り組みを踏まえて、 15年戦争中の「医学犯罪」について、いろいろ伺いたいと思います。
今言われた一昨年からの情勢の変化を私も大変危険だと思つています。15年戦争中の「医学犯罪」を論じる際にも、その視点が重要だと思います。
その際も、 莇先生の論考を継承すべきと考えます。
その後の活動と検証結果を一言では語れませんので、その都度、書などにまとめられて公表されているものをお読みいただきたいと思います(以下にに掲載)。
[参考となる本]
第27回日本医学会総会出展「戦争と医学」展実行委員会編『戦争と医の倫理』(かもがわ出版、2007)、
「戦争と医の倫理」の検証を進める会『パネル集「戦争と医の倫理」』、
15年戦争と日本の医学医療研究会編では『N0 MORE731 日本軍細菌戦部隊』(文理閣、2015)、
同『戦争・731と大学・医科大学』(文理閣、2016)、
拙著『戦争と医学』(文理閣、2014、中国語版有)、
川嶋みどり共著『戦争と看護婦』(国書刊行会、2015)など
●『人間の価値』
―1918年から1945年までのドイツ医学
Ch.ブロス/G.アリ編
林 功三訳
■犠牲者を使った研究
1945年にユーリウス・ハラーフォルデンを尋問したアメリカ軍将校に、彼はこう供述している。
「わたしはそういったことが行われると聞いたのです。そこで私は彼らのところへ行き、こう言いました。『なあ、君達、君達が彼らをみんな殺してしまうんだったら、脳だけは取り出してくれ。こいつは利用できるからね。』彼らは私に聞きました。『どれくらい調査にご入り用ですか?』『いくら多くてもいい。多ければ多いほどいいんだ。』それから私が彼らに標本屍体固定材と箱を都合してやりましたので、彼らはそれを、まるで家具のようにして、届けてくれました・・・・それは実にすばらしいものでした。私はその脳を受け取りました。それがどこから来たものであるか、私にはどうでもいいことでした。本当にすばらしい、精神薄弱児の奇形と幼児罹病者の標本でした。」
知ってるつもり「731部隊と医学者たち」
●ニュース
元徴用工判決めぐる日本の反応 韓国で広がる反発・批判
玉城デニー知事、11日から訪米 辺野古反対を発信へ
<福島第1原発>時間外122時間超 事故後初の過労死認定
東電が「病死」と発表した福島第一の作業員が、長時間労働で労災認定──厳しい車両整備計画の実態は?
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松本元死刑囚らの死刑執行文書、ほぼ全て黒塗りで開示
“旧優生保護法”強制的な不妊手術 事業として推進(18/04/27)
真相を解明していないからこうなるのだろう!!
オウム13人死刑で「上川陽子法相」一生SPつきの生活
●昭和天皇の戦争責任を問う!!大嘗祭反対!!
●昭和天皇(ハーバード・ピックス著『昭和天皇』より)
さらに特徴的だったのは、条約の重要性が、天皇の主権および外交上の権限というふたつの問題をめぐる論争によってかすんでしまったことである。1929年の年頭、野党民政党は、不戦条約の第1条で締約国が戦争違法化を天皇の名ではなく、「人民の名に於て」要求しているのは、天皇の国家主権を侵害するものだとして田中内閣を糾弾した。民政党と政友会は条約の内容にはともに賛成だったが、前者は条約第1条の表現が君主主権でなく人民主権を前提にしており、そのため国体にそぐわないと主張して政権党攻撃の手をゆるめなかった。
●日本国憲法第9条
1、日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。
2、前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない。
憲法9条を生かそう!!
●第19回「衛生学校記事」情報公開裁判
●シンガポールで、731部隊は何をやっていたのか?
●peace8(八王子)「731部隊と100部隊の現在の課題」(アミダステーション)
●沈黙(横浜)
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●京大 軍医博士論文の検証
●731部隊『留守名簿』公開
●ある元自衛官の回想 「化学学校の黒い霧」
●第9回『化学学校記事』情報公開裁判 9月26日 16:00~東京地裁522号法廷
●第10回ビザ発給拒否・集会妨害国賠訴訟【9月21日(金)11:30~東京地裁415号室】
●731部隊と「要塞」遺跡を訪ねる
●「明治150年礼賛式典」
●お知らせ
●「731部隊 人体実験はこうして拡大した/隊員たちの素顔」
●NHKスペシャル「731部隊の真実~エリート医学者と人体実験~」
『満洲天理村「生琉里(ふるさと)」の記憶
●第4章天理村と隣接した731部隊
4、相野田健治の回想(1)-731部隊に召集
いつまで、このようなことをし続けるのだろう・・・・。そう思うと、相野田は自分が恐ろしくて仕方がなかった。「ひとはいちれつ みなきょうだい」という教えに従って、これまで頑張ってきたはずだった。親に聞かされていた異国満州は、夢の大地のはずだった。広い畑があり、羊も馬も放牧できる。やがては自分たちの牧場になる―それを信じて、つらい農作業にも耐え、村建設の幾多の労働もこなしてきた。
だが、今の自分たちはどうだというのだ!「みなきょうだい」を殺し、火をつけ、遺骨を叩き潰し、父たちがこの建物を建てる作業時に砂利を運んでいた時のように、砕いた遺骨をスコップですくい、カマスに詰めてトラックの上に放り捨てている・・・。これのどこが、日本国が言う「五族協和」「王道楽土」であり、教祖がいった「ひとはいちれつ みなきょうだい」であるのあか。満州人を助け、彼らとともに作業をいそしみ、教祖の御心を彼らに伝えるはずではなかったのか・・・。それが今や、この自分は人の命をまるで、砂や石のように・・・なんと酷いことをしているのか。
満蒙開拓団
「元満州中川村開拓団 私の敗戦回顧録」
日本は、日中戦争で国際法に違反して、毒ガス戦、細菌戦、無差別爆撃を行った。日本政府は、この事実をきちんと認めていない!!
●『日本の中国侵略と毒ガス兵器』 歩平著(山邊悠喜子、宮崎教四郎訳)明石書店より
第2章 地図から消えた神秘の大久野島
最初の毒ガス被害者
ある作業員は、「食後に島で松の細い葉をとって爪楊枝の代わりに使ったら、なんと口腔全体が腫れてしまった」。島の松の葉にも毒剤が付着していたのだ。これも島全体がひどく汚染されていたという証明だろう。生産過程にできた廃棄物は大体直接海に投棄されたが、化学処理はしているものの、その毒性までを根絶することはできない。そのために海島周囲の小鳥が死んだり、魚も大幅に減少して、その肉質にも変化が生じた。とはいえ、やはり一番厳しい被害を被るのは人であり、ここで仕事をしていた人々が直接の傷害を受けたのである。
日本鬼子のおきみやげ
●特集 軍拡に走る安倍政権と学術①
15年戦争中の「医学犯罪」に目を閉ざさず、繰り返さないために
1、戦争における医学者・医師たちの犯罪
西山勝夫さん(滋賀医科大学名誉教授)に聞く
にしやま・かつお=滋賀医科大学名誉教授、 15年戦争と日本の医学医療研究会事務局長、「戦争と医の倫理」の検証を進める会代表世話人、軍学共同反対連絡会共同代表
■「医学犯罪」検証のとりくみ
そこで、莇先生の論考以降の医学界・医療界における取り組みを踏まえて、 15年戦争中の「医学犯罪」について、いろいろ伺いたいと思います。
今言われた一昨年からの情勢の変化を私も大変危険だと思つています。15年戦争中の「医学犯罪」を論じる際にも、その視点が重要だと思います。
その際も、 莇先生の論考を継承すべきと考えます。
その後の活動と検証結果を一言では語れませんので、その都度、書などにまとめられて公表されているものをお読みいただきたいと思います(以下にに掲載)。
[参考となる本]
第27回日本医学会総会出展「戦争と医学」展実行委員会編『戦争と医の倫理』(かもがわ出版、2007)、
「戦争と医の倫理」の検証を進める会『パネル集「戦争と医の倫理」』、
15年戦争と日本の医学医療研究会編では『N0 MORE731 日本軍細菌戦部隊』(文理閣、2015)、
同『戦争・731と大学・医科大学』(文理閣、2016)、
拙著『戦争と医学』(文理閣、2014、中国語版有)、
川嶋みどり共著『戦争と看護婦』(国書刊行会、2015)など
●『人間の価値』
―1918年から1945年までのドイツ医学
Ch.ブロス/G.アリ編
林 功三訳
■犠牲者を使った研究
1945年にユーリウス・ハラーフォルデンを尋問したアメリカ軍将校に、彼はこう供述している。
「わたしはそういったことが行われると聞いたのです。そこで私は彼らのところへ行き、こう言いました。『なあ、君達、君達が彼らをみんな殺してしまうんだったら、脳だけは取り出してくれ。こいつは利用できるからね。』彼らは私に聞きました。『どれくらい調査にご入り用ですか?』『いくら多くてもいい。多ければ多いほどいいんだ。』それから私が彼らに標本屍体固定材と箱を都合してやりましたので、彼らはそれを、まるで家具のようにして、届けてくれました・・・・それは実にすばらしいものでした。私はその脳を受け取りました。それがどこから来たものであるか、私にはどうでもいいことでした。本当にすばらしい、精神薄弱児の奇形と幼児罹病者の標本でした。」
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真相を解明していないからこうなるのだろう!!
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さらに特徴的だったのは、条約の重要性が、天皇の主権および外交上の権限というふたつの問題をめぐる論争によってかすんでしまったことである。1929年の年頭、野党民政党は、不戦条約の第1条で締約国が戦争違法化を天皇の名ではなく、「人民の名に於て」要求しているのは、天皇の国家主権を侵害するものだとして田中内閣を糾弾した。民政党と政友会は条約の内容にはともに賛成だったが、前者は条約第1条の表現が君主主権でなく人民主権を前提にしており、そのため国体にそぐわないと主張して政権党攻撃の手をゆるめなかった。
●日本国憲法第9条
1、日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。
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