2019年12月20日金曜日

『衛生学校記事』・『化学学校記事』情報公開裁判


731部隊関連資料の公開を求めて
多くの元 731 部隊員及び関係者が戦後自衛隊に入隊しています。私たちは、元隊員たちが当時実戦 で知り得た情報・研究等を掲載していると思われる陸上自衛隊衛生学校発行の内部誌『衛生学校記 事』と化学学校発行の内部誌『化学学校記事』の公開を求めて 2013 年 11 月(化学学校は 2016 年) 東京地裁に提訴しました。

『衛生学校記事』情報公開裁判(第26回)
4月23日14:00~ [419号法廷]東京地裁民事51部
『衛生学校記事』第 1 号(1957 年)には、生物剤に関する米軍資料の翻訳が掲載され、第 2 号の 予告目次には「生物戦研究は社会の役にたったか?」が掲載されています。 被告(国・防衛省)は裁判当初は「1 冊も無い」と主張していました。しかし、金原節三元衛生学 校長が『衛生学校記事』を衛生学校に寄贈している事実等を突き付けられて、被告は裁判途中で防衛 医科大学の図書室等から発見されたとして計 28 冊を 2014 年 9 月に公開しました。 しかし、発行元の衛生学校に「無い」というのはいかにも不自然であり、金原元衛生学校長が大量 の『衛生学校記事』を寄贈した彰古館にも「無い」と嘘を主張し続けています。 現在『衛生学校記事』が衛生学校の図書原簿に記載され平成 17 年に赤線で抹消されていたが「廃 棄」の記載もない事、更に金原寄贈史料の行方の再調査を要求し、全『記事』公開を目指しています。 皆様の裁判傍聴によるご支援をお願いします。


『化学学校記事』情報公開裁判(第16回)
2020年6月3日(水)11:30~ [522 号法廷]東京地裁民事 3 部
周知のとおり戦前の日本軍は、毒ガス・生物兵器を実戦使用し多数の軍民に残虐な被害を出してきました。旧軍を引き継いで発足した自衛隊も発足直後から秘密裏に化学兵器を所持、研究しています。 特に化学学校の防護隊については 1995 年のサリン事件によって多くの方が知ることになりました。 現在では自衛隊は CBRN(化学兵器・生物兵器・放射線・核)攻撃への防護のためと称して、演習を行っています。しかし、化学学校は厚い秘密のベールに覆われており、その研究や訓練の内容を知る ことは非常に困難です。 既に裁判は 3 年になりますが防衛省は「1 冊もない」と主張しています。政府・防衛省の隠蔽体質 は民主主義の否定、更に戦争への道にも通じる危険なものです。全資料公開に向けて皆さまの支援、傍聴をお願いします。
※前回の裁判で防衛省は『化学学校記事』16号の存在を初めて認めました。
何で、こんなに認めるまでに時間がかかるのか?
どんどん防衛省は、隠さず公開して、自衛隊の実態を明らかにすべき!!


《連絡先》
■ NPO 法人 731 部隊・細菌戦資料センター (共同代表:近藤昭二[ジャーナリスト]
・王選[細菌戦犠牲者遺族]・松井英介[医師])
〒 105-0003 港区西新橋 1-21-5 一瀬法律事務所 電話:03(3501)5558(元永)
Email:info@ichinoselaw.com
■ ABC企画委員会(代表:田中寛[大東文化大教授])
電話:042(348)1127/080-5655-3354(和田)
■ 731・細菌戦部隊の実態を明らかにする会(代表:松村高夫[慶応義塾大学名誉教授])



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