2010年2月4日木曜日

横浜事件!!

日本国内にも戦時下、国によって苦しめられた人が多くいた!!横浜事件を含め、多くの人が弾圧されて死んでしまった事実がある!!
長かった裁判!!お疲れ様!!果たしてこれで報われたのか?


横浜事件、実質無罪=刑事補償交付を決定-裁判打ち切りの元被告に・地裁

 戦時下最大の言論弾圧とされる「横浜事件」で、治安維持法違反の有罪が確定し再審で裁判を打ち切る免訴判決を受けた元被告5人の遺族による刑事補償請求に対し、横浜地裁(大島隆明裁判長)は4日、請求通り計約4700万円を交付する決定を出した。決定は「再審公判で実体判断できたら、無罪判決を受けたことは明らか」と述べ、5人を実質的に無罪と判断した。
 免訴とされた元被告への刑事補償は初とみられる。横浜事件の司法手続きは、有罪確定から64年余で終結する。
 決定で大島裁判長は事件の経緯を詳細に検討。特高警察による拷問を認定し、元被告が同法違反に問われた共産党再建準備をしたとされる会合について「証拠は存在せず事実と認定できない」とした。
 その上で、確定有罪判決について「特高警察による思い込みや暴力的捜査から始まり、司法関係者による事件の追認によって完結した」と指摘。「警察、検察、裁判所の故意、過失は重大」と結論付け、5人に法定上限の刑事補償を認めた。
 刑事補償法は免訴とされた元被告について、法の廃止や大赦がなければ無罪判決を受けたと認められる場合、刑事補償を交付すると規定。遺族は2009年4~5月、1人約723万~約1057万円を請求した。
 元被告は4次再審請求の元「改造」編集者小野康人さんと、3次請求の元「中央公論」編集者木村亨さん▽元改造社社員小林英三郎さん▽元古河電工社員由田浩さん▽元南満州鉄道社員平舘利雄さん(いずれも故人)。(2010/02/04-12:22)

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「最も素晴らしい決定」と遺族ら=感極まった表情で会見-横浜事件

2月4日12時2分配信 時事通信

 横浜地裁による刑事補償交付決定を受け、元被告・故小野康人さんの遺族らは「私たちが期待した最も素晴らしい決定」と感極まった様子で長かった闘いを振り返った。
 決定直後、記者会見場に入った小野さんの次男新一さん(63)と長女斎藤信子さん(60)は、「すごい決定だよ」と興奮気味の佐藤博史弁護士から決定書の内容について説明を受けると、一言一言うなずきながら聞き入った。最後に新一さんは涙ぐみながら、無言で弁護士と固い握手を交わした。
 新一さんは「私たちだけでなく、横浜事件に関係した六十数人の問題。画期的な決定で、支援してくださった皆さま、ありがとうございました」と感謝の言葉を述べた。
 信子さんは「再審申し立てから24年、ようやく本当の答えを得ることができた。一次再審を申し立てた原告全員に(決定を)聞いてもらいたい」と声を震わせ、弁護士の手に握られた45ページに及ぶ分厚い決定書に何度も目をやった。
 3次請求の故木村亨さんの妻まきさん(60)は「主人は『よくここまでやってくれたな』と言ってくれるだろう」と語ったが、「長い歳月の中で被害者、弁護団の方が亡くなるなど、失うものも多かった。主人は喜びつつも、怒りも持ち合わせていると思う」と複雑な心境をのぞかせた。 



「横浜事件」 
第2次大戦中の1942~45年、雑誌「改造」の掲載論文が共産主義を宣伝したとして、神奈川県警特高課が研究者や編集者約60人を逮捕した事件。うち4人が獄死し、三十数人が治安維持法違反で有罪判決を受けた。戦後、元被告が特別公務員暴行傷害罪で告訴した警察官3人の有罪が確定した。元被告らは86年以降、順次再審を請求。3、4次請求で再審が開かれ、免訴判決が確定した。(了)
(2010/02/04-05:13)

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