10月26日(日)を「核・原発」を考える1日にしませんか?
日本は、1945年8月6日広島、9日長崎にアメリカによる原爆投下、1954年~58年には、太平洋でのアメリカによる水爆実験があり、ここでも日本の船舶、延べ1000隻以上が被ばく、1999年には、JCOの臨界事故、2011年には福島第1原発の事故などがあり、現在も多くの人々が被ばくで苦しんでします。
26日に見る最初の映画『闇に消されてなるものか 写真家樋口健二の世界』(80分)では、写真家の樋口さんが、写真家としての歩みが描かれています。写真家になって、最初に取組んだのが、四日市のぜんそく患者の写真、高度経済成長な中で、公害が引き起こされ、多くの人が喘息になった四日市市民。それを撮り続けます。続いて撮ったのが、大久野島の毒ガス問題。大久野島で毒ガスを作っていた軍属が、毒ガスに体をやられ、苦しみながら闘病生活をする写真を撮ります。これも大きな問題でした。そんな中、原発作業員で、日本で最初に裁判を起こした岩佐嘉寿幸さんに出会い、原発作業員の被ばく問題へと行きつきます。原発の中に入って、定期点検をする作業員の姿をとらえました。原発作業員は、下請け企業から募集された人が多く(それも4次、5次、の孫請け)、放射能に被ばくしながら、作業をします。線量計は渡されますが、音が「ピーピー」鳴ってうるさいので、外して作業するのが常態化している事が描かれています。
そして、その作業で体を壊し、会社に補償を求めても、補償されない。そこで裁判を起こすが、裁判でも負ける。又、社会では、それが大きな問題として取り扱われない。そういう樋口さんの活動を紹介しています。
2本目の「いのちの岐路に立つ―核を抱きしめたニッポン国」では、広島の原爆問題を扱うと共に、原発問題も取り上げ、唯一の戦争被爆国であり、放射能の怖さを体験した日本が、「原子力の平和利用」というまやかしに乗っかり、原発を建て、稼働させていったが、やはり原発作業員の被ばく問題が大きくのしかかることを教えてくれる映画です。核兵器廃絶と原発の危険なことを描いた作品です。
福島原発事故後、一時は脱原発がクローズアップされましたが、現在は時間の経過と共に、その被ばくの実態がほとんど取り上げらることはありません。「非常事態宣言」が現在でも出ているにも拘わらず、何事も無かったように、「帰還しなさい」と言っています。
今の自民党政権は再稼働、新型原子炉の建設に向けて、舵を切っています。
広島、長崎、ビキニ、フクシマと多くの被ばく者が苦しみ、死んでいった経験を持つ日本が、核兵器禁止条約にも、批准せず、アメリカの核の下にいる現状で、果たしてこれでいいのかと問いかける映画2本を見て頂き、日本から原発、核兵器をなくす声をさらに高めることができればと思います。
(1本見る場合1000円、2本見ると1600円)





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